カセットテープ (4)

 4ページ目では、管理人にとっては「カセットテープ本体」ではなく「パッケージ」などが印象的だったものを載せています。

 

 これは、日本コロンビアからDENONブランドで発売された初代のDXシリーズ。
 「地味」というか、「シブい」デザインで、「業務用」「高信頼性」という雰囲気を管理人は感じています。
 当時、管理人にとって、「DENONのターンテーブル」というのが、手の届かない憧れの製品のひとつでしたが、カセットテープなら、お小遣いで買うことが出来ました。

 

 このテープ、いずれも「DOUBLE COATED TAPE」と記載されています。
 2層塗りと聞いてまず浮かぶのが、Sonyの「Duad」で、他にはTDKの「SA-X」(ハイポジ) が「AVILYNの2層塗り」を行い印象に残っています。
 「NORMAL Position で2層塗り」は、管理人はこのテープしか持っておらず、他には無いのかと思っていましたが、FUJIフィルムなどからも発売されていたようです。
 「DX5」は「Fe-Cr (フェリ・クローム) 」ポジションで使用するカセットですが、「Fe-Cr」ポジションのテープを発売していたメーカーは多くはなかったと思います。 

 

 

 でも、中のカセットテープは、そんなに「業務用」「高信頼性」といった雰囲気ではありません (笑)。
 写真の「DX7」ですが、高温多湿な場所に長期間置かれていたので、レーベルがかなり痛んでいます。

 

 

 その後、マイナーチェンジした「DXシリーズ」はこういった感じです。同じグレードの「DX3」同士を比べても、テープ自体はこちらのほうが高級感が増していますよね。

 

 

 昔は透明なフィルムに包まれているものが多かったので、初代の「DXシリーズ」では、開封前後で雰囲気は変わりません。

 

 

 後のものでは、外装フィルム上に印刷をすることが多くなったので、開封すると印象が大きく変わってしまうものが多くなりました。
 これだと、使ってみた後に同じテープを買いに行っても、「これだっけ???」ってこともありそうですよね。
 TDKだと「MA」や「MA-R」を発売した頃、SONYだと「DUAD」の2世代目を発売した頃から、外装フィルム上に印刷をすることが多くなったように記憶しています。

 

 

 

 

 

 これは、富士フィルムから発売された「Range」シリーズ。
 他にも「4x」(ハイポジ)と「6」がありましたが、大きな数字と稲妻が印象的なパッケージですね。
 発売当時はラジオで、「ゴロ ゴロ ゴロ.....」と雷の音を使ったCMが流れていた記憶があります。 

 

 

 

 これは、SONYから発売されていた音楽向けではない、一般的なカセットテープですが、管理人が最初に買ったカセットテープがこれです。
 録音時間が大きく印字され、録音時間で色分けされているのが特徴で、左上にある「紙の箱に入ったもの」は¥50安かったように思います。 

 

 

 

 これは、管理人がカセットテープを買い始めたときの、TDKのラインナップです。
 これ以外に「ED」というものもありましたが、当時の管理人の行動範囲内にある電気屋さんには置いてありませんでした。
 FM番組からこれらカセットにDOLBY録音したものを何本も持っていますので、管理人には今でもDOLBY付きカセットデッキが必要です。

 

 左上のものが「D」で、赤を基調としたパッケージです。
 これでラジオ番組やテレビ番組を録音して、あとで聴きなおすことが多かったですが、そういった用途だと、60分テープが使い易かったですね。

 中央が「AD」(Acoustic Dynamic)というカセット。
「突き抜ける高音の冴え」というキャッチフレーズで、マイルス・デイビスを起用したCMがTVで宣伝されていた記憶があり、青を基調とした「初代AD」のパッケージは、とても印象に残っています。
 当時管理人はラジカセしか持っておらず、いつも一番安価なテープを買っていましたが、このテープをきっかけに「音楽用のテープ」も、時々使うようになりました。
 ラジカセで録音して「AD」の性能が発揮できていたかどうかは疑問ですけどね。

 

 当時は「D」「AD」「ED」「SA」の4種類のラインナップでした。録音時間も30min / 45min (又は46min) / 60min / 90min / 120minというバリエーションしかありませんでした。
 しかしながら、メタルテープ「MA」「MA-R」が発売された後に、「AD-S」「SA-X」などがラインナップに追加され、CD登場後は60min以上収録されたコンテンツも多くなったことによって、カセットテープの録音時間も54min / 74min / 80minなどが登場し、品種が大きく増えました。
 販売店では、限られた売り場面積に何をどれだけ並べれば良いのか苦労されたのでは?と思います。

 

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 さて、カセットテープを入れるケースですが、昔はどのメーカも同じ厚みでしたが、後には角を丸くして薄くしたものが出てきました。  

 

 一番左が一般的なもので、厚みは約16.8mm。その右がTDKのもので、厚みは約15.2mm。これはケースの厚みを減らしているようです。
 更にその右がTDK製のもので厚みは約13.9mm。最後はAXIA製のもので厚みは約13.7mm。
 後者の2つはケースの形状に工夫がされています。

 

 これはAXIA製で、「20%薄い」とされるスリムケースです。
 管理人が知る限り、「スリムケース」はAXIAが最初だったと思います。

 

 

 一般的なカセットテープと異なり、テープを上下逆方向に入れます。
 テープが露出してしまうので好きじゃなかった人もいるかもしれません。

 

 

カセットテープの分厚い部分に接触するケース部を薄くしているんですね。

 

 これは13.7mmで、16.8mmから比べると約20%薄くなっていたのですが、後のAXIAブランドの「J'z2」ではケースの厚みが14.2mmくらいあるものもあり、下記のように蓋側の形状を変えています。

 

 

これはTDK製。
テープを入れる向きは変えず、テープの厚みのある部分が当たるケース部分を削除しています。