これは、管理人がカセットテープを買い始めたときの、TDKのラインナップです。
これ以外に「ED」というものもありましたが、近所の電気屋さんには置いてありませんでした。
FM番組からこれらカセットにDOLBY録音したものを何本も持っていますので、管理人には今でもDOLBY付きカセットデッキが必要です。
左上のものが「D」で、赤を基調としたパッケージです。
これでラジオ番組やテレビ番組を録音して、あとで聴きなおすことが多かったですが、そういった用途だと、60分テープが使い易かったですね。
中央が「AD」(Acoustic Dynamic)というカセット。
「突き抜ける高音の冴え」というキャッチフレーズで、マイルス・デイビスを起用したCMがTVで宣伝されていた記憶があり、青を基調とした「初代AD」のパッケージは、とても印象に残っています。
当時管理人はラジカセしか持っておらず、いつも一番安価なテープを買っていましたが、このテープをきっかけに「音楽用のテープ」も、時々使うようになりました。
ラジカセで録音して「AD」の性能が発揮できていたかどうかは疑問ですけどね。
「AD」は、登場時からキャラメルのような格子の入ったハーフ (Precision casette half) が採用され、それに合わせて「SA」などの音楽用カセットのハーフも変更されましたが、「AD」登場前の「SA」のハーフは「D」のハーフを黒くしたもののように見え、四隅のネジも黒くないですね。
ところで、この「ネジ」、昔は当たり前のようにありましたが、2000年頃からでしょうか、溶着するようになったようで、本サイトの「カラーバリエーション
(2)」などに載せたカセットテープの写真を見るとネジがありません。
後のTDKのカセットでは、下の写真に示すような格子の入らない新設計のハーフになりましたが、管理人が盛んにエアチェックをしていた頃のTDKカセットは、格子の入ったものでした。
管理人がカセットテープを買い始めた頃、TDKは「D」「AD」「ED」「SA」の4種類のラインナップでした。録音時間も30min / 45min (又は46min) / 60min / 90min / 120minというバリエーションしかありませんでした。
しかしながら、メタルテープ「MA」「MA-R」が発売された後に、「SA-X」「AD-X」「AD-S」などがラインナップに追加され、CD登場後はカセットテープの録音時間も54min / 74min / 80minなどが登場、更にCrO2が「ハイポジ」と呼ばれるようになり「カジュアル」なものも現れたことによって、品種が大きく増えました。
販売店では、限られた売り場面積に何をどれだけ並べれば良いのか苦労されたのでは?と思います。
これは、管理人が最初に買った「D」カセットと、「D」カセットの最終モデルとの比較。
ローエンドのカセットテープですが、後のものは精悍な印象で高級感が出てきていますよね。ハーフには格子が入っていますが、「AD」とは別設計の「Reliable
Casette Mechanism」というものだそうです。
これは、「D」の高精度ハーフバージョンで「DYNAMIC SPIRIT」というもの。
「Reliable Casette Mechanism」から「Super Reliable Casette Mechanism」に性能UPされ、「一般録音用」ではなく「音楽用カセット」という位置づけでした。
TDKの「D」シリースのカセットテープの進化はここまでで、以後は「AE」(Accoustic Excellence) という名称のカセットテープに引き継がれています。
これは、TDKのテープそのものを撮ってみたものですが、上から、管理人が始めて買った「D」、最後の「D」。
カセットハーフは大きく変わりましたが、テープの色 ( ≒ 塗布されている磁性体の色?) は、ほぼ同じ色に見えますね。上にある「DS」も同じ色です。
その下が「AD」と「SA-X」ですが、グレードが上がるに連れて、黒っぽくなっていったように記憶しています。