現在販売中のもの (2)

 これは「NAGAOKA」ブランドのカセットテープで、「ビックカメラ」や「新星堂」などで販売されています。
 裏面には「MADE IN JAPAN」と記載されています。

 

 

 中央の窓が、昔のTDKの「D」カセットのような感じですが、「D」カセットでは文字部分が出っ張っているのに対して、こちらは凹んでいます。 

 

 

 その窓ですが、テイチクから発売されているミュジックテープもこれと同様の形状で、紙レーベルの形やレーベル周辺部のハーフの窪んだ形も同じ様な気がしました。これも文字部分は凹んでいます。

 

 2つのカセットテープをを更に見比べてみると、A面から見て右側面のほぼ同じ位置に、同じ様な字体のロットNo.が捺印されていました。

 

 このことから、ある程度の流通量が見込める「録音済みミュージックテープ用」として、日本国内で現在も作られているものが、ナガオカからコンシューマ用途として生テープの形で販売されているのでは?思われます。

 「NAGAOKA」ブランドのテープは、見た目には「事務的」というか「簡素」というか、実に素っ気無いですが、しっかりと品質管理がされているものと思われ、なかなかの実力を持っているカモです。
 もちろん、かつての「メタルテープ」のようなレベルの期待をしているわけではありませんけど.....

 10min(青) / 20imn(赤) / 60min(緑) / 90min(紫) のバリエーションがありますが、「NAGAOKA」ブランドのテープは100均には置いてありません。

 

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 ここまでに紹介した「現行のテープ」について、いずれ録音して聴いてみるつもりですが、耳の肥えていない管理人のことですから、もしかしたら「どのカセットもみんな良好な音」に聴こえてしまうかもしれません (笑)。 

 ここで紹介した現行品のカセットテープのハーフですが、全て4隅は「ネジ」で固定されています。
 一時は無くなってしまった「ネジ」止めですが、昔のように大量には売れない状況では、このほうが安く製造できるのでしょうかね?

 

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 更に.....

 先日数量限定で復刻された、maxellの「UD」ですが、これには「原産国 日本」と記載されています。
 また、このテープのハーフをよく見ると、窓の形だけでなく、紙レーベルの形やレーベル周辺部のハーフの窪んだ形が、NAGAOKAブランドのテープと似ていて、このカセットでも文字部分は凹んでいます。

 

 

また、A面から見て右側面のほぼ同じ位置に、やはりロットNo.が捺印されています。

 

 一方で近年のmaxellのテープですが、日本製の頃 (手前、ハイポジ MUSIC GEAR 20min) も、海外製造 (奥、UR 90min) になってからも、ハーフの上部にロット記号が刻印されています。

 

 

 以下は管理人個人の現時点での勝手な想像で、この先、新しい情報を得て訂正することも考えられますが.....

 maxellの復刻版「UD」について、管理人には、近年の他のmaxellブランドのテープとは異なる方法で製造されたように思え、むしろ「NAGAOKA」ブランドのテープとの共通点が多く、復刻版「UD」と「NAGAOKA」ブランドのテープはかなり近い方法で製造されたように思えます。

 おそらくmaxellは、今でも日本国内でカセットテープを生産していて、但しmaxellブランドでは販売せず、ミュージックテープ用途とNAGAOKA向けに出荷しているのでは?というのが管理人の勝手な想像です。
 だとすれば、金型などへの多額の設備投資をしなくても、限定で6万本作ることは可能だったようにも思えます。