薄型化されたケース

 カセットテープを入れるケースですが、昔は、どのメーカもほぼ同じ厚みでしたが、後には角を丸くして薄くしたものが出てきました。  

 

 一番左が一般的なもので、厚みは約16.8mm。その右がTDKのもので、厚みは約15.2mm。これはケースの厚みを一様に減らしているようです。
 中央がTDK製のもので厚みは約13.9mm。その右がはAXIA製のもので厚みは約13.7mm、右端がMaxell製のもので厚みは約13.7mm。
 後者の3つはケースの形状に工夫がされています。

 

 

 これはAXIA製で、「20%薄い」とされるスリムケースです。(ケースの厚みは約13.7mm)
 管理人が知る限り、「スリムケース」はAXIAが最初だったと思います。

 

 

 

 一般的なカセットテープと異なり、テープを上下逆方向に入れます。
 テープに埃が入り易くなり、ケースを開けるときに触れやすくもなるので、好まなかった方もいるかもしれません。

 

 

カセットテープの分厚い部分に接触するケース部を薄くしているんですね。

 

 

 これは13.7mmで、初期の16.8mmから比べると約20%薄くなっていたのですが、後のAXIAブランドの「J'z2」ではケースの厚みが14.2mmくらいあるものもあります。
 下の写真に示すように蓋側の形状を変え、カセットテープの分厚い部分に接触するケース部を薄くするのを止めたようです。

 

 

 

 これはTDK製。(ケースの厚みは約13.9mm)
 テープを入れる向きは変えず、テープの厚みのある部分が当たるケース部の両側を削除あるいは薄くしています。

 

 

 

 

 これはMaxell製 (ケースの厚みは約13.7mm)
 これもテープを入れる向きは変えず、テープの厚みのある部分が当たるケース部の両側を削除あるいは薄くしています。

 

 

 

 

 

 これは、TDKの「CDing-II」というものです。
 プラケースの厚みは約14.2mmですが、薄くなっていることよりも、「ケースの開け方」がユニークです。

 

 

 インデックスカードが見える側から見ると、こういった感じです。

 

 

 インデックスカードの形状も、一般的なものとは異なっています。

 

 

 ハブを止める突起部の形状も、横開きに対応したものとなっています。

 

 

 パッケージの背面には、「横開き、スリムなサイドローディングケース」と書かれています。

 

 

 「CDing-II」には何世代かあり、その中の一部が「横開きのケース」になっているようですが、パッケージの前面を見ても「横開き」であることが判ります。

 

 こういったケースは、同時期に発売されていた「CDing-I」「CDing-METAL」にも採用されていました。

 

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