ここでも、アナログレコードを、より愉しむための「アクセサリ類」を紹介しています。
これは「オート・アーム・リフター」と呼ばれるものですが、「レコードの演奏が終了したときに、うっかり眠っていた時」などに「トーンアームを持ち上げる」ことで、レコードと針の「無駄な消耗」を防ぐためのもの。
言うまでもないかと思いますが、「フルオート」のプレーヤーや、「オートリフター」の付いているプレーヤーには必要ありません。
位置を決めるのには、微妙に動かしながら何度か試してみる必要がありますが、大体このあたり。
「オート・アーム・リフター」には高さを調整できる機能がありますが、それだけでは足りないので、アルミの円柱を追加して高さを合わせています。
(製品に添付されていた「オリジナル」のスペーサーは、引越し時に紛失してしまいました。)
なお、右側に「もう1コ」ある円柱は、トーンアームの回転方向のガタを抑えるためのものです。
なお、プレーヤーに拠っては、「リフターを設置できるような空きスペースがない」とか、「キャビネットからトーンアームまでの高さが短く、その隙間にリフターを設置できない」場合もあるかと思います。
但し、後者については、「金ノコ」などで「オート・アーム・リフター」の一部を切り取ってしまえば、使用可能かもしれません。
最外周をトレースしているとき、「アップレバー」と呼ばれる、上に伸びているレバーに、アームは接触しません。
これは真ん中あたりをトレースしているとき。
これは最内周あたりをトレースしているときですが、接触してるカモ?
更に内周に進むと「アップレバー」が「内周側に押される」ことでロックが解除し、奥に見える「アームリフター」と呼ばれる「黒いラバー部分」が上昇することで、トーンアームが持ち上がります。
これが「持ち上がる前」で、
これが「持ち上がった」状態。
この製品は、かつて「オーディオ・テクニカ」さんから発売されていた「AT6006」「AT6006a」をライセンスを得て復刻したものと思われ、アイコール株式会社さんから「アームメイト:IQ1000A」として発売されたものです。
現在は「オーディオ・テクニカ」さんからも「トーンアームセーフティレイザー」という名称で「AT6006R」が発売されていて、Web上の情報に拠れば2018年11月に発売されたようです。
「AT6006」「AT6006a」として発売されていた頃は「¥3,000」だったようですが、レコードプレーヤーの需要が少なくなった今では「¥12,000」(税別)
程度で販売されています。
でも「¥12,000」あれば、ローエンドの価格帯のレコードプレーヤーが購入できます。
アナログレコードを拘りを持って愉しむには、昔よりはお金が掛かるようになり、スマホなどでの「毎月定額、聴き放題」に比べれば、「贅沢な趣味」になってしまったんですかね?
もうひとつのレバーは、「ストップレバー」と呼ばれるもので、右にすれば、リフターが働き、
左にすれば、リフターが「ロック」されるようなのですが、管理人が持っている個体では「違い」がなく、どっちでもリフターは動きます。
でも、実害はありません (笑) 。
なお、「AT6006」「AT6006a」では、「アップレバー」の先端の球体は「黄」、「ストップレバー」の先端の球体は「赤」だったように記憶しています。
また、現在オーディオテクニカさんから発売されている「AT6006R」では、「ストップレバー」に相当するものは無くなっているようです。
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さて、ちょっと気になるのが、先ほどの「接触してるカモ」の写真。
耳の肥えていない管理人には「音がおかしい」とは感じませんが、演奏中にトーンアームに触れている?のは、ちょっと気になります。
このレコードはかなり内周部まで音溝があるので、「演奏終了まで、レバーがアームに接触しないようにしよう」として、リフターを「もう少し左に動かす」と、今度はアームが上がりません。
「アップレバー」を指で押してみると判りますが、レバーに「反り」というか「逃げ」が発生するので、ある程度左に動かさないと、リフターが動作しないんです。
ここまで傾いても、まだ動作しません。
レバーがもうちょっと「太くて丈夫な針金」だったら良かったのに.....と思っていますが、内部にある「何らかのロック」を乗り越えるためには、この針金が柔軟で「少々変形することも必要」なのかもしれません。
リフターを、アームの回転中心から「もうちょっと離れた場所」に取り付ければ、アップレバーの移動量を大きく出来るのですが、今度はアップレバーを押す力が減少し、押し切ることが出来ず、「針飛び」を起こしてしまいます。
この「アップレバー」に何か追加することで、「反り/逃げ」を少なく出来ないかについても検討中です。
それが出来れば「フルタイム」で使うつもりですが、今の処はまだ「お試し中」なんです。