ソニーミュージックさんから「アナログレコード生産を再開する」との発表がありました。
昨今の日本国内でのアナログレコードの生産は、神奈川県にある「東洋化成株式会社」さんの工場に限られていましたが、生産が追いつかず、ソニーさんでも静岡県にある工場で生産することを決めたようです。
でも、日本国内の2016年のアナログレコードの売り上げは80万枚弱とのことで、「150人に1人」が買っている程度なんですね。
今よりも、もっと多くのアーティストからアナログレコードがリリースされ、更に幅広い年齢層から注目されるようになると良いのですがね.....
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ところで、アナログLPは「柔らかい音がする」とも云われますが、耳の肥えていない管理人は、「LP」だからこう、「CD」だからこう、という傾向的な音質の差は感じておらず、「LP」だと「パチパチ」というノイズが気になることがある、くらいの差しか感じていません。
但し、アナログレコードを再生する場合、CDを再生するのと比べ高価な機器と安価な機器との差が出易く、安価な機器で再生したアナログレコードの音は「いまひとつ」と感じることがあります。「極端に安価な機器」や「ちゃんと調整されていない機器」で再生すると「レコード盤を傷める」とも云われます。
CDの売り上げが落ち込む中で、売る側が他のメディアに活路を見出そうと、アナログレコードに対して「一般消費者に伝わり易いキャッチフレーズ」として使っているのが、「柔らかい音」ではないかと、ひねくれた性格の管理人は考えています。
(管理人が持っているソフトで「CD」と「LP」を聴き比べたときの印象を、「ハイレゾオーディオ」>>「他の高音質ソフト (CD) 」のページに記載しています。)
管理人にとって、LPの好きなところは、「音質」ではなく、「30cm角」もある、あの大きなジャケット写真であって、特に見開きになっていて、中に数ページの写真や解説などが綴じ込まれているものに魅力を感じます。
他にも、演奏中にカラーレコードやピクチャレコードがゆっくりと回転する様子が愉しめることとか.....そういったものは、CDでは失われてしまいましたよね.....
管理人がLPを買い始めた頃は、1枚モノでも「見開き」のものは結構ありました。まだビデオデッキは一般家庭にまで普及していませんでしたら、楽曲を聴きながら、LPに付いている写真などを眺めるのも愉しみでした。
A面の1曲目から演奏するのが当たり前で、全曲ちゃんと聴いてからターンテーブルを一旦止めて、盤を裏返してB面の演奏を開始すると、A面とは大きく変わった曲調が展開される場合があることも、LPレコードの愉しみでした。
但し、レコードを演奏すれば、レコード針も減っていきますので、BGM的に聴くときには、カセットテープにダビングしておいた方で聴いていました。
CDでは、「A面 / B面」という概念がなくなり、テープにダビングして聴くこともなくなりました。
「この曲は、飛ばす」なんてことも、LPの頃はしませんでした、というか、出来なかったというか.....
便利なのも、考えモノですね。
振動や傷に強く、頭出しが容易で、アウトドアでも高音質で楽しめる「CD」ですが、これはこれで、音楽を高音質で聴ける環境を大きく広げた、素晴らしいメディアだと思っていて、今後「CDが更に少なくなって、ダウンロードが増えていく」という見通しについては、信じ難いというか、そうなってほしくないと思っていますが、アメリカでは日本以上に「ダウンロード」への移行が進んでいるとか.....
「30cm角」の見開きジャケットに入って、数ページの写真/解説が付いた「CD / Blu-ray」というのが、管理人にとっての理想のメディアです
(笑)
そこで、ものすごく「マニアックで強引な展開」で、誠に誠に恐縮ですが、田村ゆかりさんのライブでは、「ライブ会場だけの限定販売」で「神楽坂ゆか」名義の「CD」と「Blu-ray」が販売されています。
「昭和歌謡」っぽい作りの曲で、30cm角のジャケットに収められていて、「Blu-ray」も「4:3」で収録されていますよ。
ほら、ほらっ、こんな感じですよ (笑)。見ているだけで愉しくなりませんか?
写真の上部中央にあるのが「Blu-rayディスク」ですが、パッケージ全体は、昔の「LP」のような作りです。
ファン層に「昭和生まれ」の方が多い為でしょうか.....
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またまた余談ですが、アナログLPが「柔らかい音がする」と云われるように、「真空管アンプ」でも、ヒーターの灯る様子から「温かみのある音」とか云われます。
でも管理人が昔使っていた、STAXの「イヤースピーカー:SR - Λ Signature + 専用の真空管アンプ:SRM-T1」の音を聴く限り、管理人が思うには、「解像度/分解能の高い音」という印象を持っています。