これは「ワイヤレスチャイム」というもの。
送信機側を「ギュッツ」と握れば、受信機側のLEDが点滅してアラーム音が鳴りますが、送信機側は「ギュッツ」と握る力で発電するので、電池切れの心配はありません。
こうしたものを、父親の首に下げるようにしました。
90m届くなんて書いてありますが、これはおそらく「送信機と受信機の間に何も障害物のない場合」なのでしょう。
管理人宅は、そんなに広くはない家なのですが、父親の寝室から管理人が普段居る場所までは届かないので (ドアを開けていれば届くかもしれません) 、受信機は家の中央あたりに設置し、音量を最大にしています。
これなら、「家の中でも車椅子」の父親が家の何処にいても、「ギュッツ」とすれば鳴ります。
ところがある日、管理人がこれを父親の首に下げるのを忘れていて、父親が寝室から一人でトイレに行こうとした途中で「尻もち」をついてしまいました。
「いつも首に下げておけばいいのに.....」と思われるかもしれませんが、寝室で首に下げていると、寝ている間に背中で押してしまうこともありますし、食事の際には「ヨダレ掛けの付け外し」も行いますので、「一旦、首から外す」というのは、しょっちゅうあるんです。
さて、「家の中でも車椅子」の人が「尻もち」を付いたとき、その人を車椅子に座らせるのは大変なことです。
本人は「起きよう」「起きよう」と必死ですが、絶対に起きれっこなく、どんどん疲れていくだけです。
床の上で、まず頭が上になるように起こして、お茶かコーヒーでも飲んでもらいながら「しばらく休憩」。
いきなり車椅子の座面まで持ち上げるなんて出来ませんので、手摺りのついた低めの椅子を持ってきて、何とかそこに座らせて、そこでまた休憩。
その後、車椅子に移ってもらうという手順で、何とか切り抜けました。
そこで、増設用のボタンを2個追加購入しました。
これを、(1) 父親の寝室、(2) ご飯を食べる所、(3)トイレ に設置しておけば、「ボタンを掛け忘れる」といったことは起きないでしょう。
父親は2023年11月時点で90歳ですが、90歳の方の平均余命は5年で、「平均余命が5年」というのは、90歳の方が100人いたとして、5年後には50人の方が生きていて、50人の方が亡くなっているということを意味します。
今から1年後、おそらく父親はまだ生きていると思われますが、「立つ力」「歩く力」は今よりももっと下がっている可能性はあります。
(ここで言う「歩く力」とは、「車椅子から車に乗り換える」「車椅子で便器の目の前まで進んで、そこで一旦立ってお尻を便器の方に向けて座る」といった「チカラ」のことです。)
「立つ」「歩く」のリハビリは行っていたのですが、それでも手摺りなどに摑まりながら家の中を移動するのは、2023年の9月後半頃から出来なくなっていて、この先が心配になってきたので「介護認定」を依頼したころ「要介護3」ということでした。
「介護認定」が貰えましたので、今後「立つ力」「歩く力」が更に低下した場合などには「ケアマネージャー」さんと相談することが出来そうです。