好きなうた、好きな曲 (2)

 ここでは、アニメ関連以外の曲を取り上げていますが、少なくとも一度はライブやイベントで「生」で拝見させて頂いていた方々です。

 

1) 浅い夢 / 河合奈保子 作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお
 コロムビア株式会社 AF-7172 (1983年1月発売)

 好きな曲は「たくさん」ありますが、この曲は「あるばむ」というLPの、Side2の1曲目に収録されている曲で、Side1が「竹内まりや・林哲司 作品」、Side2が「来生えつこ・たかお 作品」という構成。
 Side1が終わり、ターンテーブルを止め、円盤を裏返してSide2を再生すると、「ガラリ」と世界が変わりますが、これはLPレコードだから出来る演出で、CDだと連続して「さらっとそのまま再生」しちゃいます (笑) 。
 また、Side2-1曲目の「浅い夢」に続き、切れ目無くオーバーラップするような感じで2曲目の「ささやかなイマジネーション」に変わる展開も、シングル盤では味わえない演出で、当時の管理人にとっては新鮮でした。

 オーバーラップするように切り替わっていく曲としては、後に発売された斉藤由貴さんのアルバム「ripple」(1987年発売) の、1曲目「さよなら、さよなら!」と、2曲目の「Scooter 17」が繋がる場面も新鮮で、今でも大好きな曲です。
 あ、あと「野田幹子」さんのアルバム「ヴァカンス、ヴァカンス」の1曲目「8月の砂時計」と2曲目「Travelln' Heart」が繋がるトコも新鮮でした。

 さて、1980年に「河合奈保子」さんがデビューされた頃は、管理人は受験勉強中で、それ程「入れ込んで」いませんでした。
 でも1983年の「あるばむ」が発売された頃、CBCラジオの番組にゲスト出演され、この「浅い夢」を聴いたのをきっかけに、河合奈保子さんのLPやシングルを集めるようになり、ライブやイベントにも足を運ぶように.....
 1980年といえば、松田聖子さんもデビューされた年かと思いますが、管理人はもっぱら「奈保子」派でしたね。

 あ、松田聖子さんの曲にも、好きな曲はたくたんありますよ、「わがままな片思い」とかも大好きで、「シングルのA面」しか知らないわけではありません。
 あと、「SWEET MEMORIES」は、やっぱり外せませんね。

 今聴くと、発売当時のことを色々と思い出しますが、これは「リアルタイム」で聴いていた人たちだけの特権かと.....

 余談ですけど、「アルバム」というのは、いくつかの曲を纏めて収録したものを云うようで、クラシックなどで数10分に及ぶ1曲だけを収録したものは、「アルバム」とは云わないようです。
 元々は、何枚かの写真を綴じた「アルバム」から来ているとか.....

 

 

2) 曲がり角蜃気楼 / 南野陽子 作詞:小倉めぐみ 作曲:木戸泰弘
 株式会社CBS・ソニー 32DH 540 (1986年11月発売)

 「ナンノさん」の曲で好きな曲は、これまた「たくさんたくさん」あるのですが、最も印象に残っているのはこの曲で、目の前の霧が晴れ、視界が遠くまで「ぱぁ~~っ」と開けていく映像が浮かんでくるような (管理人個人の印象です) イントロが好きで、2ndアルバム「VIRGINAL」の11曲目に収録されています。
 この作品では、「E.Guitar:Matsubara Masaki」など、演奏者についても記載されいていて、曲ごとに「ナンノさん」のコメントも記載されています。
 LPもCDも持っているのですが、LPにはCDには載っていなかったような写真もあり、このアルバムが発売された1986年当時は、「CDよりもLPが主」だったのかもしれません。
 「1985年以前」と「1985年以後」というのは、管理人にとって「就職前」と「就職後」という大きな差があり、 「卒論でヒーヒーしていた頃」と「就職したばかりの慣れない頃」を思い出す楽曲が多いんです。

 

 本アルバムは「Digital Recording」された作品です。
 この頃「Digital Recording」といえば、最先端の録音方式と考えられていたと思いますが、当時は、今のような「192kHz/24bit」といった方式ではなく、レコーディング・スタジオにおいても「44.1kHz / 16bit」に近い方式で録音されていたと思います。 

 

 最近では、「Digital Recording」が普及するより前に「オープンリール」でアナログ録音された素材が見直され、「ブルーレイ・オーディオ」「MQA-CD」といったパッケージ、あるいは「ダウンロード」という形で「CDを超えるフォーマット」として再リリースされていたりします。
 1980年代にデジタル録音されたコンテンツは、「ハイレゾ・オーディオ」を推進する立場から見ると、「20kHz以上が収録されていない音源」と捉えられるかもしれませんが、管理人には「楽曲が好きかどうか」のほうが重要で、録音されたフォーマットなんて関係ありません。

 

 「ナンノさん」の 1st アルバム「ジェラート / GELATO」も好きなアルバムで、1曲目に収録された「春景色」の中で「ジェラート」という言葉が出てきます。
 このアルバムが発売された当時 (1986年) 、「ジェラート」という言葉は、まだ世の中に広くは知られていなくて、歌詞カードの中で「イタリア語でアイスクリームの意」と記載されています。
 管理人はこのアルバムで「ジェラート」という言葉を覚えましたが、今ではすっかり浸透していて、説明の必要はありませんね。
 あと「ノエル / Noël」って、フランス語でクリスマスのことなんですが、この言葉もナンノさんのアルバム「Dear Christmas」(1989年発売) の2曲目に収録された「宝石だと思う~ノエルの丘で~」で覚えた言葉で、管理人のこれまでの人生を語る上で (?) ナンノさんのアルバムは「外せないモノ」のひとつなんです (笑) 。

 

 もうひとつ、「ナンノさん」の作品で印象的だったのが、1988年に発売された5thアルバム「GLOBAL」の初回限定盤に付いていた「なんの相性診断げえむ」。 

 

 ランダムアクセスできるCDの特長を活かし、「ナンノさん」の質問に対して「YESなら、○○トラックへ」「NOなら、△△トラックへ」といった形で進行し、最終的に「ナンノさん」との相性が判ります。
 ちなみに管理人の場合は「相性度100点」でしたが、会社の寮の隣部屋にいた同期のKasa氏は最低の「30点」で、Kasa氏の当時の「推し」は、渡辺美奈代ちゃんでした。
 そのKasa氏、「思ったことの反対」を選び続けたら、見事に「100点」。
 「なかなか良く出来ていた」ということなんしょうか?

 

 この頃の管理人は「グローバリズム」とか「グローバル企業」「グローバル・スタンダード」といった言葉は、まだ聞いた事が無く、「Overseas」とか「International」が「いっぱい、いっぱい」でしたが、これらは自国に軸足を置いている言葉で、「グローバル」という概念は「更にその先」だったんですね。
 東京、ニューヨーク、バハマで録音されたので、「GLOBAL」なのでしょう。

 

 

3) ネコの目 / 辛島美登里  作詞・作曲:辛島美登里
 ファンハウス FHCF-1112 (1991年2月発売)

 好きな曲は山ほどあり、何を選ぼうかと迷いましたが、この曲に。

 好きな人との恋が実らなかった女性が、時が経った後「いま付き合っている彼女とうまくいってない、好きだった人」を誘惑する情景が浮かぶ歌詞に、「そんな誘惑、一度でもされてみたいものだ」と、どハマりです。(永遠にありっこないんですけど.....)

 3枚目のアルバム「GREEN」に収録されていますが、この頃、管理人も「いろいろと、お悩み中」だったことを思い出す曲です。
 この頃の「B1サイズ」の「お可愛いポスター」は、今も持っていて、当時これを部屋に飾るための額を、横浜の「SOGO」で注文しました。
 今では「B1のフレーム」も容易に入手できますが、当時は結構な金額を要しました。

 この方の曲で多くの方に知られているのは、ドラマの主題歌にもなった「サイレント・イブ」、あるいはアニメ「YAWARA!」のエンディングテーマにもなった「笑顔を探して」かと思います。
 辛島美登里さんの曲で「クリスマス」をテーマにした曲はいくつもあって、「クリスマス・ライブ」といったようなライブでも、多くは自身が作詞作曲した「クリスマスっぽい」楽曲で成立していたように記憶しています。

 この人の楽曲のどういったところが好きなのかと云うと、あくまで管理人個人の印象ですが、「そんなにお金を持っているわけじゃない」「毎年海外旅行に行くのが当たり前じゃない」「高級なレストランには、ちょっと入れない」ような、どこにでもいる「一般的な男女の日常」を描いている気がするところですね。

 '80年代末 ~ '90年代の辛島美登里さんの楽曲を聴いていると、会社が用意した寮の6畳部屋に住み、毎日22~24時とか、時には29時過ぎに帰宅していて、寮への帰り道で「Discman」とかで彼女の曲を聴いていたことを思い出し、この頃は「この人に元気をもらっていたんだなぁ~~」って思え、今も「感謝、感謝」です。
 29時過ぎに帰宅しても、朝になったら「普通に出勤」しないと「遅刻」扱いでしたが、当時は「そんな時代」で「ブラック企業」なんて言葉もありませんでした。
 当時の間接員は「紙に鉛筆で記入する」勤休管理でしたので、上司から「直せ」と指導されれば「退社が29時過ぎだった」なんて記録は残らないんです (笑) 。
 「会社に居た時間じゃないよ、アウトプットだよ」「成果主義だよ」ということですが、無能な管理人の場合は「会社への忠誠心を示す」しか、生き残る方法がありませんでした。

 

 

4) 笑顔届きますか / 石嶺聡子 作詞:工藤哲雄 作曲:松田良
 東芝EMI株式会社 TOCT-9238 (1995年11月発売)

 この方の曲で最も知られているのは、TBS系列で土曜日夜10時から放送されている「情報7Days ニュースキャスター」の前身である「ブロードキャスター」のエンディングテーマ曲だった「土曜日とペンと腕時計」でしょうか。
 でも管理人が最も好きな曲は、2ndアルバム「Situation」に収録されている「笑顔届きますか」で、その声量に圧倒されますし、聴いていると元気になれる曲です。

 管理人にとって彼女の曲には、歌詞を読むだけで「きゅうぅ~~」とする楽曲が多いのですが、当時の彼女のライブを見に行った時には、シングルで発売されていた「花」(作詞・作曲:喜納昌吉) をきっかけにライブに足を運ばれたのでは?と思われる、ご年配の夫婦の方が多かったように記憶しています。

 「Situation」のジャケットを見ると、発売当時、近所のCDショップに張られていた彼女のポスターを思い出しますが、それは管理人だけの想い出でしょうかね.....

 1stアルバムの2曲目に収録された「私がいる」も、とても好きな曲なのですが、2016年には、作詞・作曲をされた尾崎亜美さんがセルフカバーされました。
 これがまた「うわあぁ~~」って感じで、いくら有能な新人歌手でも、その子の人生よりも長い「40年」歌ってきた歌手がリリースするアルバムには敵わないといった、格の違いを感じますね。

 

 管理人の好きな楽曲って、「1980 ~ 90年代のもの」が多いんですが、21世紀に発表された楽曲の中にも「カラオケで唄える?、でも殆どの人は聴いたことがないカモ?」という曲がたくさんあります。(「ゆかりん」とか「ほっちゃん」とか、「野川さくらさん」「新谷良子さん」「すみぺさん」とかね.....)

 「イマの曲が、いっこも覚えられない」ようになったら、「もしかして、認知症が始まってるの?」と思っていて、こっちも必死で覚えようとしているんです。
 最近の曲で特に好きなのは、「ひげを剃る。そして女子高生を拾う」のOPとEDの「おもいでしりとり / DIALOGUE+」「Plastic Smile / 石原夏織」とか、「やくならマグカップも」で使われていた「扉を開けたら / MUG-MO」「まわる世界に / まねきケチャ」。
 えぇ~~っ??「アニソン」ばっかりぃ~~???
 あとは、「どんぶり委員長」のテーマソング「Don't Blink / B.O.L.T」。

 

 ここ1年ちょっとはコロナ禍で、「ひとカラ」とか、ライブ/コミケ/コスホリにも行ってませんけど、早く従来の生活に戻って、「ひとカラ」で好きなだけ「アニソン」を歌えたり、「ライブ」とか「コミケ」「コスホリ」に行けるようになると良いですよね。

 

 

 

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