Hyper Elliptical 針 (2)

 これは、管理人が持っているもうひとつの Hyper Elliptical 針 です。

 まずは斜め前方から、針先とカンチレバー全体を捉えたもの。

 

 カンチレバーが「二重構造」になっていますが、「異種の金属を組み合わせることによって、共振を低減させたもの?」と考えられます。

 

 

 針先を更に拡大。
 面取りしているようには見えませんが、左右に比べ、後方のほうが削られているように見えます。

 

 

 斜め後方から見た様子です。

 

 

 

これは前方から見た様子。

 

 

 

これは、後方から見た様子。

 

 

 

 真横から見ると、針先先端がやや前方に寄っていて後面で大きく削られているように見えます。
 こうすることによって、どのように音に影響するかは管理人には判りませんけど.....

 

 

 正面から見た様子ですが、先ほどの針に比べると、左右方向に比べ前方の切削角度は急ではないことが判ります。
 音質を吟味した結果、このように形状が異なっているのだと推測します。あるいは生産時期によって変わってきているのかもしれませんし、量産バラツキなのかもしれません。
 いずれにせよ、耳の超えていない管理人には、そういった差は聞き分けられませんけどね。

 

 

 これは、上から見た様子。奥行き方向が写らないので、これでは判りにくいですね。

 

 

倍率を上げて正面からみた様子。

 

 

 これは側面からみた様子。

 

 

 正面 (左側の写真) と、側面 (右側の写真) を比較したもの。

 

 

 これは、動画で捉えたもの。
 これも針先の前後は非対称ですが、「Hyper Elliptical 針 (1) 」とは逆に、後面の方が「カンチレバーに近いところ」まで切削されているように見えます。

 

 

 

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 この針ですが、「SHURE」の「V15 TYPE Ⅳ」用の針のひとつで、スケールが表示されていないものは「デジカメ」で撮影したものです。
 このカートリッジも、1970年代からのオーディオファンであれば、多くの方が「見たことがある」のではないかと思われます。

 

 

 

 

 このカートリッジには、「ダイナミック・スタビライザー」が付いており、音溝の埃と静電気を除去する機能がありましたが、上の写真のように使わないように上げておくことも出来ました。

 

 「ダイナミック・スタビライザー」使用時は「針圧」を0.5g多く設定する必要がありました。

 

 

 

 裏面から見た様子です。

 

 

 

 これが針先。

 

 

 

 これは、カンチレバー全体にフォーカスが合う様、レンズ側から見て、カンチレバー全体が奥行き方向に等距離になるようにセッティングして撮影したものです。

 

 

 これは、真横から見たところ。
 カートリッジ全体が水平になるような角度にセッティングして撮影しています。

 

 

 これは、針を取り付けた部分を拡大したもの。

 

 これも、カンチレバー先端を上下方向に潰してはいますが、先端を折り曲げることはせずに穴を設け、針を貫通させて、上部は赤い樹脂のようなもの?、下部は透明な樹脂のようなもの?で固着しているように見えます。
 これも「Hyper Elliptical (1) 」と同様、目立ち易い下部は「無色透明なもの」、目立ち難い上部は「固着強度の高いもの」を選んだのでしょうかね? 

 

 

 「V15 TYPEⅣの廉価版?」とも思えるような、「V15 TYPEⅣ」と外観が似た「M97HE」というカートリッジも発売されていて、これにも「ダイナミック・スタビライザー」と「二重構造式カンチレバー」が採用されていました。

 また「TYPEⅣ」の後継「TYPE Ⅴ」に「MR (マイクロリッジ) 」という針先を持ったものが発売されると、「TYPE Ⅳ」にも「MR」針のついたバージョンが登場したように記憶しています。

 

 

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