Micro Ridge 針

 これは、管理人が最近入手したMR (Micro Ridge) 針ですが、もっと見易い写真/動画が撮れれば差し替えます。
 写真を撮るのが下手くそな管理人にとって、「何とか特徴が伝わるかな?」と思える写真を揃えるまでには、いろいろと試行錯誤しながら何度も何度も撮り直していて、1週間ではとても纏まりません。

 

 まずは斜め前方から、針先とカンチレバー全体を捉えたもの。

 

 

 

 針先を更に拡大。
 角柱から削り出しているように思われます。

 

 

 斜め後方から見た様子です。

 

 

 

 これは前方から見た様子。

 

 

 これは、後方から見た様子。

 

 

 

 これは真横から見た様子です。

 

 前方と後方で、針の削り方は同じではなく、前方の方が急角度で切削されているように見えます。

 

 

 正面から見た様子ですが、「針先の半分弱」を透明な樹脂で固定しているように見えます。

 

 貫通した反対側も、透明な樹脂で固定されているようですが、針の長さは「カンチレバーの厚み程度」に留まっています。

 

 

 これは、真上から見た様子。奥行き方向が写らないので、これでは判りにくいですね。

 

 

 倍率を上げて正面からみた様子ですが、「Micro Ridge」の「Ridge」とは「山の尾根」のことのようです。

 

 「新品購入」ではなく、オークションで「中古購入」したものですので、「Micro Ridge」の特徴がどのくらい残っているのか心配でしたが、次のページに示す「新品購入」した「SAS針」とほぼ同様の形状に見えます。
 30年くらい前に作られたものでしょうから、初期性能は出ていないのかもしれませんけど.....

 

 

 これは側面からみた様子。

 

 

 正面 (左側の写真) と、側面 (右側の写真) を比較したもの。

 

 

 これは、動画で捉えたもの。

 

 

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 この針ですが、「SHURE」の「V15 TYPE Ⅳ」用の針のひとつで、「V15 TYPE V」で導入された「MR (マイクロリッジ) 」と呼ばれた針を、「V15 TYPE IV」用にも展開した「VN45MR」というものです。
 オリジナルの「V15 TYPE IV」に付いていた針「VN45HE」(Hyper Elliptical) は、黒地に「SHURE」の銀文字でしたが、こちらは、銀の地に「SHURE」の黒文字です。 

 

 

 こちらが、オリジナルの「V15 TYPE IV」になりますが、管理人がオーディオに興味を持ち始めた頃に発売されていたカートリッジです。

 

 

 

 でもケースに刻まれた「SHURE」のロゴは、現代的なもの。

 

 

 MR針が好評だったのか、「V15 TYPE III」用に展開された「VN35MR」もありました。管理人の持っているバルコム社のカタログに拠れば、「VN35MR」は1997年8月まで生産されていたようです。
 スケールが表示されていないものは「デジカメ」で撮影したものです。

 

 

 この針にも、「ダイナミック・スタビライザー」が付いており、音溝の埃と静電気を除去する機能がありましたが、上の写真のように使わないように上げておくことも出来ました。
 「ダイナミック・スタビライザー」使用時は「針圧」を0.5g多く設定する必要があったと思います。

 

 

 これは、「ダイナミック・スタビライザー」を使わないときの様子。

 

 

 裏面から見た様子です。

 

 

 

 これが針先。

 

 

 

 これは、カンチレバー全体にフォーカスが合う様、レンズ側から見て、カンチレバー全体が奥行き方向に等距離になるようにセッティングして撮影したものです。

 

 

 これは、真横から見たところ。
 カートリッジ全体が水平になるような角度にセッティングして撮影しています。

 

 

 これは、針を取り付けた部分を拡大したもの。

 

 これも、カンチレバー先端を上下方向に潰してはいますが、SHURE社のこれまでの針のようにカンチレバーより上には、大きく飛び出してはいません。

 

 

 これは「VN45MR」の拡大写真ですが.....

 

 

 

 「V15 TYPE IV」のオリジナルの針「VN45HE」(Hyper Elliptical 針) と比べると、カンチレバーの太さは変わりないように見えますが、針先は随分小さくなっているように見えます。

 

 

 「V15 TYPE III」のオリジナル針「VN35E」(楕円針) と比べても、やはり「VN45MR」の針先は「随分小さくなった」ように思われます。

 

 

 SHURE社が「V15 V MR」を発売したときから、それまでの「丸柱からの削り出し」から「角柱からの削り出し」に変わっていて、更には「針先形状」も大きく変わったような気もしますが、音質については「耳の肥えていない」管理人にはよくわかりません。
 そこは、「耳の肥えたオーディオ評論家の方々」にお任せしましょう。

 さて「V15 V MR」が販売されていた頃 (1980年代後半?) だと、「CDのほうが、先進的で高音質?」と思われていて、レコードプレーヤーやカートリッジの新機種よりも、CDプレーヤーの新機種が多く、多くのオーディオファン / 音楽ファンのオーディオ機器への興味は「レコードプレーヤー / カートリッジ」から「CDプレーヤー」に移っていたのではないでしょうかね?

 管理人も「そのひとり」だったのですが、今更ながら、オーディオに興味を持ち始めた頃に知った「V15シリーズ」の最終モデルである「V15 Vx MR」にも興味があります。
 それは音質が「どうのこうの」ではなく、「昔から知っている」ということがポイントで、その最終到達点を「手元に置いときたい」というだけのことで、いずれ入手して、このサイトに載せるカモです。

 

 管理人が就職する前の1980年代前半には、「レコード針を、デジタル顕微鏡で撮影してWebにUpする」なんて「考えたこともなかった概念」なのですが、「情報を発信/入手する技術」については、すっかり変わったものです。
 あと20~30年後の世界に、管理人はついていけるのでしょうか?
 「最新スマホ」とか「マイナンバーカード」を持っていない時点で、既に振り落とされているのかもしれません。

 

 

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