シバタ針 (1)

 これは、シバタ針と呼ばれているものです。

 まずは斜め前方から、針先とカンチレバー全体を捉えたもの。

 

 

 針先を更に拡大。
 やはり角柱がベースですが、100μmくらいの小さな角柱で、「丸針 (1) 」「楕円針 (1) 」のような斜め方向ではなく、カンチレバーと直角/平行方向に配置されています。
 また、今までの針と比べるとカンチレバーが細いです。

 

 

 これは、斜め後方から見た様子。
 前後で非対称に削っているように見えます。

 

 

 これは、前方から見た様子。 

 

 

 これは、後方から見た様子。
 カンチレバーの映り込みが目立ちます、もっとうまく撮れたら差し替えます。

 

 

 

真横から見た様子です。

 

 

 

 これは正面から見た様子です。
 横から見ると鋭く削られていますが、正面から見ると丸く削られていることが判ります。

 

 

 

 これは、上部から見た様子です。

 

 

 以下は更に倍率を上げたもので、これが正面

 

これが側面。

 

正面 (左側の写真) と、側面 (右側の写真) を比較したもの。

 

 

 

 これは、針先を回転させながら動画で撮影したもの。
 これに先立って動画を追加した「シバタ針 (2) 」と似ていて、前方は円錐状に削られている一方で、後方は斜め45度方向から面取りされているように思えます。

 

 

 

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 この針ですが、「オーディオテクニカ」の「AT33Sa」のもの、スケールの無いものは、デジカメで撮影したものです。
 「AT33E」から派生しているモデルですので、「似たような形状のカートリッジを見たことがある」方も多いのではないかと思います。

 

 

 

 これが裏面

 

 

 

 これが針先

 

 

 

 併売中の「AT33EV」(左)と比べると、カンチレバーが更に細いことが判ります。
 管理人が「AT33Sa」を購入したとき、最初は「あれ?カンチレバーが付いてない?」と思ったほどですが、ちゃんと音が出ているので「???」と思いました。(当時はデジタル顕微鏡は持っていませんでしたので.....)

 

 

 これは、カンチレバー全体にフォーカスが合う様、レンズ側から見て、カンチレバー全体が奥行き方向に等距離になるようにセッティングして撮影したものです。
 カンチレバーは「ボロン製」ですが、表面に金を「メッキ」あるいは「蒸着」していると思われます。

 

 上に示す「AT33Sa」のカンチレバーは、先端に行くほど細くなるようなテーパーの入ったものですが、下記に示す「楕円針 (1) 」(AT33EV) に示したものよりも「更なる軽量化」が図られているように思います。

 

 

 あくまで「外から見えている部分での比較」ですが、「AT33Sa」のカンチレバーも、「AT33EV」 に示したカンチレバーと同様に、他と比べると「長い」ように見えます。
 「AT33Sa」の場合は、ジュラルミンよりも更に硬いボロンを使い、「AT33EV」よりも、更に先端を細くし、針先を小さくすることによってカンチレバー先端部の重量を低減させ、音溝の変化に対する追従性を、一層向上させようという意図かと推測します。

 素人考えでは、理屈の上では「針先からコイルまでの距離」は短いほうが良いと思っていますが、AT33Saの音にもAT33EVの音にも不満はありませんし、両カートリッジの音に違いがちゃんと聞き分けられるのか?と云うと、「耳の肥えていない管理人の耳」には微妙です。
 「耳の肥えていない人」が「高価なモノ」を買っても「猫に小判」なんですよぉ~~ (T_T) 。

 「オーディオテクニカ」からは、「MCカートリッジのハイエンド」として、「ダイレクトパワー」という、針先の真上にコイルを配した「AT-ART1000」という¥600,000するカートリッジが発売されています。(形状はオーディオテクニカのWebサイトで確認できます。)
 「このカートリッジなら、もっと良い音がするのでは?」という期待はあるものの、管理人の手に届くような製品ではありません。
 かつての「Victor」の「MC-1」に始まる、針先の直ぐ近くに「マイクロコイル」を設けたものや、カンチレバーのない「IKEDA」の「ダイレクト・カップリング」のカートリッジを思い出しますが、いつの時代にもこういった製品は、管理人には手の届かないところにあるようです (泣) 。

 

 

 

 これは、真横から見たところ。
 カートリッジ全体が水平になるような角度にセッティングして撮影しています。

 

 

 これは、針を取り付けた部分を拡大したもの。

 

 硬いボロンは、アルミを使ったカンチレバーのように、先端を潰したり、折り曲げたり、穴を設ける、といったことが出来ないので、カンチレバー下部を一部切削し、針を接着しているようですが、他のものとは異なる固着方法が使われているように思います。
 カンチレバーに穴を空けて通していないので、樹脂のようなものでなく、もっと硬い固着方法 (例えば「ロウ付け」や「半田付け」に似た方法) で接合させているのかもしれません。
 この針先と同じく、カンチレバーにボロンを使った「SAS針」に使われている針先の固着方法も、この針先と似ているように見えます。

 

 

 

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