ここでは、管理人が持っているレコード針の形状を撮影しています。なお、いずれも新品の状態ではなく、何時間かは使用したものです。
まずは、丸針 (「円錐針」と呼ぶメーカーもあります) を撮影。
これは、斜め前方から針先とカンチレバー全体を捉えたもの。
これは、針先を更に拡大したもの。
丸針といっても、この針の場合には、針全体は円柱ではなく、一辺が約150μmの角柱の先端を円錐型に削った「ムク針」と呼ばれるものだと思われます。
これは斜め後方から見た様子。
先ほどの音溝の写真と合わせてみると、この円錐全体ではなく、上部の1/4くらい、高さ方向に50μmくらいが音溝の中に入ることになりますが、角度が90度以下なので、「音溝に接しているのは先端部分だけ」ということなのでしょうね。でもこんな精密加工が「何十年も前から出来ていた」というのには驚きます。
これは、前方からみた様子
これは、後方から見た様子。
これは、真横からみた様子。
これは、正面から見た様子。
丸針なので、先端部は側面も正面も同じ様に見えますね。
これは、真上から見た様子です。
「被写界深度」が針の奥行きより浅く、針の先端から奥までフォーカスの合った写真は撮れませんので、先端付近に合焦させています。
これは、更に倍率を上げて前方から見た様子。
これは側面から見た様子。
正面 (左側の写真) と、側面 (右側の写真) を比較したもの。
正面からみると針先端部に変曲点があり(矢印部分)、左右chの音溝が90度になっていることを考慮すると、先端から矢印のあたりまでが音溝に接していると考えられます。
メーカーのWebサイトに拠ると、「16.5ミクロン丸針」(「ミル」で言うと、0.65ミル) とのことですが、上記写真の矢印付近なら、半径は「およそ16.5ミクロン」かと思います。
これは動画で撮影したものですが、先端が円錐状になっていることが判ります。