お酒、つまみのこと

 糖尿病の治療では、できれば禁酒が望ましいとされています。でも、糖尿病とのお付き合いは「ず~~っと」続きますから、「ず~~っと飲まない」というのは、ムリな話かと思います。

 管理人の場合、「糖質ゼロ」の発泡酒や、焼酎/ウィスキーなどを選ぶようにしています。
 なお、飲んでいるアルコールが「糖質ゼロ」といっても、酔った勢いで、つまみに糖質だらけのもの (例えば、「ポテチ」「じゃがりこ」「柿の種」など) を大量に摂ってしまったら何の意味もありませんよ。

 パッケージに記載されている「栄養成分表」を見ると判りますが、一般的なビール500mlに含まれる糖質は15g程度ですが、つまみ類では1袋で15gを大きく超えるものはたくさんあります。
 つまみ類は「糖質」ではなく、「炭水化物」として記載されていることが多いですが、「炭水化物」=「糖質」+「食物繊維」です。

 糖尿病の方には、「栄養成分表示」を見て、炭水化物/糖質の少ないものを選ぶことをオススメします。
 酒の肴としては「メンマ」「さばの水煮」「さばの塩焼き」「ツナ缶」「蒸し鶏スライス」「チーズ」、ちゃんとおなかを膨らませたい時には「おでん詰め合わせ」なんかが良いように思っていますが、いずれもコンビニにあり、容易に手に入るものです。
 他にも、「バターピーナッツ」(「柿の種」じゃなくて、「ピーナッツだけ」のものです) なんかも、何度も歯を動かすことで「結構食べた気がする」割には、炭水化物が少ない一方で (とある例では、70g中に11.6g) 、たんぱく質 (11.6g) や 脂質 (36.2g) も摂れるので良いかと....
 病院で学んだ資料では、「ピーナッツは、高カロリー食品」とされていますが、管理人はカロリーのことはあまり気にしていません。

 

 最近は、健康志向の高まりなのか、「炭水化物」について「糖質」と「食物繊維」を分けて表示してあるものも多くなってきている気がします。そんな中、ナッツ類の中でも糖質量に少なからぬ差があることに気がつきました。
 商品によっても差はあるかと思いますが、管理人が買った一例では、アーモンドだと100gあたりの炭水化物は17.1g、その中で血糖値を上げる糖質は6.2g、血糖値には関係ない食物繊維は10.9gでした。

 

 

 別のものだと、こんな感じ。
 「糖質」と「食物繊維」の比率が、上のものとはだいぶ違いますね。
 「表示値は目安です」と記載されていますので過信せず、血糖値の変化が思ったより大きかったら、「ちょっと疑ってみる」ことも必要かもしれません。

 

 

 一方、カシューナッツでは45gあたりの糖質は11.3g、食物繊維は1.7gでした。
 「炭水化物」の中で「糖質」の比率が高いですね。

 

 

 これは、「バタピー」の例
 「カシューナッツ」よりは、糖質の比率が少ないようです。

 

 

 

 これは節分用の豆。
 「糖質」と「食物繊維」の比率はバタピーと同じくらいで、ここまで管理人が確認した中では、「アーモンド」が「比較的糖質が少ない」ようです。

 

 

 

 こういったことに気が付いてからは、お酒のつまみとしてナッツ類を選ぶときは「糖質」と「食物繊維」が別々に表示されていて、糖質の少ないものを選ぶようにしています。
 価格的に厳しいときは、「値段の安いほうを、ちょっとだけ食べる」ということになりますが.....

 「糖質」と「食物繊維」を分けて表示してないものも、たくさんあります。
 分けて表示されたものがもっと増えてくれればと、思っています。

 

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 なお、飲んでいるアルコールが「糖質ゼロ」だといっても、日常的に大量に飲み続けていれば、血糖値は上がらなくても、別の問題が起きるかもしれませんよ。
 また、2~3日「休肝日」にしていると、「いつもと同じくらいの糖質接収量」+「いつも通りのインシュリン投与量」でも、思いのほか血糖値が下がっていることがあり、「休肝日を設けることで膵臓の疲れが取れてきて、インスリンの分泌が改善する」ことがあるのかもしれません。

 その「休肝日」ですが、管理人の場合は、時々「ビールテイスト」の「ノンアルコール」で誤魔化して「休肝日」にしています。
 「ノンアルコール」のビールって、昔は「ビールとは別物、1本飲めば、もう十分かな」というような味だと管理人は感じていましたけど、「アサヒ」から「ドライゼロ」が発売されて以降、いくつかのメーカーから「ビールの味」にだいぶ近づいたものが出てきたような気がします。
( 管理人は、昔ながらの「YEBISU」とか「キリン」が好きで、「アサヒ」の「スーパードライ」は「それしか選択肢が無い」ときにしか飲みませんが、「ドライゼロ」は、「そのブランドのビールの味に近い」という意味で、出た当時は、「ノンアルコールビール」のなかでは「最もビールっぽい」と感じました。)
 「糖質ゼロ」の発泡酒や「ノンアルコールビール」は、「本物に比べると味がもうひとつ」な点さえ許容すれば、糖質を抑えたい管理人には、適していると思います。
 しかも「本物のビール」よりも安価で、缶コーヒーやコーラと同等、あるいはそれよりも安価なものもあります。
(「TOPVALU」ブランドのビールテイスト飲料「バーリアル」だと、350mlで¥88(税込)です。)

 繰り返しになりますけど、飲んでいるアルコールが「糖質ゼロ」といっても、酔った勢いで、つまみに糖質だらけのもの (例えば、「ポテチ」「じゃがりこ」「柿の種」など) を大量に摂ってしまったら何の意味もありませんよ。

 

 あとは、「ゆっくり飲む」ように心掛けること。
 一人飲みだと、どうしても飲むペースが速くなってしまい、酔いが回らないうちに、どんどん飲んでしまうことになります。
 そうすると後になって酔いが回ってきて、動きたくなくなり、寝てしまうことになります。
 ゆっくり飲むようにすれば「ビールなら350mlで十分、ワインならグラス1杯で十分」ではないかと思います。そのほうが1日が長く感じられ、飲んだ後の時間を有効に使えますしね.....
 そんなこと判っていても、それ以上飲んでしまうことは、ちょっちゅうありますけど.....

 

 最近見つけたのが、ペットボトルに入った「焼酎の烏龍茶割り」。
 ビールとかチューハイなどは、飲んでいる途中で「もう十分かな?」と思っても、残しておくと気が抜けてしまうので、勿体無いと思って結局全部飲んでしまうことになりますが、これだと、ちょっとだけ飲んでキャップを閉めて「あとはまた明日」という飲み方ができます。

 

 

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 余談ですが、下の写真は、ビールを飲むためのジョッキです。
 ジョッキの中身はコンビニで売っている「糖質ゼロ」の発泡酒ですが、管理人の場合は、このジョッキに注ぐだけで十分です。「見た目」も重要なので..... (笑)。
 どういうわけなのか、缶で飲むよりも、ジョッキで飲んだほうが美味しい気がします。たぶん「気のせい」なのでしょうけど.....

 

 このジョッキは、30年程前に、ドイツのミュンヘン (MÜNCHEN) から西へ50km程にあるランツベルク (LANDSBERG) という街に1ヶ月半ほど出張したときに見たことがあって、休日の真っ昼間に、屋内体育館のような天井の高い広いビアホールで大勢の方がソーセージを肴にビールを飲んでいました。生演奏もされていたような記憶があります。

 「HOFBRÄUHAUS (ホフブロイハウス) 」を表すロゴが「HB」なのですが、このジョッキ、ネットで入手できました。便利な時代になったものです。

 

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