その後に学んだこと

 「うつ病」というのは、医者に言われる前に自分でわかりました。どうして解ったのかというと、偶然といえば偶然なのですが、Webで糖尿病についていろいろ調べているときに、たまたま「うつ病」について書かれていたサイトが引っかかり、そこに「うつ病の典型的な症状」というのがいくつか書かれていたのですが、それのいくつもが当てはまることに気が付いたからです。

 症状の1つとして、うつ病になると、いままで興味のあったことにも興味がなくなります。実際、管理人の場合は、必ず「コミケ」や「コスホリ」には必ず行っていたのですが、全く行く気にもなれず、寝てばかりで、近くのコンビニに食べ物を買い行くくらいしか外には出ません。(今では笑い話ですが)
 「眠れない」というのも、「うつ病」の典型的な症状のひとつです。管理人の場合ですが、夜10時くらいに床についても全く眠れません。夜が明けて会社に行っても「ボーッ」とした感じです。このような状態であれば、次の日の晩にはぐっすり眠れるものですが、やっぱり眠れません。翌日も会社に行きますが、不思議と眠くはありません。でも「ボーッ」とした感じで、夜もやっぱり眠れません。「これはおかしい」と感じていたところに、上で述べたように「うつ病」ではないか?と思い、上長に相談し産業医と面談することになったわけです。

 「うつ病」というのは「怠けている」とか「やる気がない」という話ではなくて、「脳の中で伝達物質がうまく伝わらない」という立派な病気のようです。「会社に行かなくていい」からといって、「海外旅行に行こう」なんて気にはなりません。

 会社の産業医から紹介された病院に行って、「うつ病」の薬として「グッドミン」と「レクサプロ」を処方してもらいましたが、そんなに直ぐに良くなるものではないですね。管理人の場合は3ヶ月で職場復帰できるところまで来ましたが、これはまだ早く治った方のようです。
 この休養の間、何もすることがないので、「糖尿病」や「うつ病」に関して書かれた、いろいろな本を読むようになりました。そのときに糖尿病に関して「炭水化物を抑えると良い」という考え方があるのを知りました。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 糖尿病の患者さんの「炭水化物の摂り方」に関しては、大きく分けると3つの考え方があると、管理人は考えています。

 ひとつは、「全体のカロリーが決まっていて (管理人の場合は1600Cal/日)、その中で炭水化物/脂質/たんぱく質をバランス良く摂りましょう、」という考え方。
 日本糖尿病学会が定めるガイドラインに沿ったもので、管理人が入院した病院もこの考えに沿っていますので、入院している管理人にも、日に3度、たしか150gのご飯が出されていました。
 管理人が入院したとき、病院から読むように言われたテキストもこの考え方に沿っています。

 2番目は、炭水化物を摂らない「断糖食」という考え方です。
 病院では、糖尿病の患者さんには「お菓子は控えましょう」とは言いますけど、お菓子を食べなくても、炭水化物を摂れば、これは体の中で「糖」になるんですね。米もパンもうどんもラーメンも炭水化物ですから「糖」になります。
 炭水化物を摂らない代わりに「断糖食」では「肉はいくら食べてもいいんですよ」とされています。炭水化物を摂るのを止めれば、「糖」が発生しないので、「糖尿病の薬も止める事ができる」ということにはなります。
 でも全く糖を摂らないと「頭が働かない」なんて感じる方もいるそうです。

 3番目が、上の2つの中間にあたる「糖質制限」あるいは「ゆるい糖質制限」「糖質オフ」「ロカボ」と呼ばれるもので、「糖質を抑えましょう、でも全く摂らないのはダメですよ」という考え方で、カロリーのことはあまり気にしていません。
 糖質をどのくらいに抑えるかは、本によって異なっており、管理人が読んだ中では、「1食70g以下に」という本もあれば、「50~60g / 日」という本もありますが、糖尿病予防を目的とされている方と、糖尿病による合併症予防を目的とされている方とでは、適切な糖質量も異なるのかもしれませんし、年齢によっても異なるのかもしれません。
 なお「50~60g / 日」というと、「200gのパックのご飯 (糖質64.8g) を1日で3回に分けて食べ、ご飯以外では炭水化物は全く摂らない」という計算になります。かなりの制限ですね。

 

 管理人は、一時「出来るだけ糖質を摂らない」を実践したこともあり、そのときは「頭が働かない」といった感じはありませんでしたが、「長期的にはどうなんだろう?」と思って、3番目の考え方に近い方法を実践しています。

 

前ページへ <   > 次ページへ

「糖尿病のこと トップページ」へ