管理人の本音ですが、「ハイレゾオーディオ」を否定するのが目的ではなくて、「今まで聴いていた音よりも良い」と感じられれば大歓迎なのですが、管理人の耳では残念ながらハイレゾの良さを聞き分けることが出来ず、「自分にとっては、期待したほどには違いを感じなかった」「猫に小判では?」ということです。
期待する想いがなければ、ここまで手間を掛けて調べることもありません。
一方で「明らかな違い」を感じる方がいらっしゃっても、少しも不思議ではありませんし、そういった意見を否定するつもりもありません。
管理人には明確な違いを感じることが出来なかった「ハイレゾオーディオ」ですが、「ハイレゾオーディオ」のフォーマット自体が、CDを超えるものであることは間違いありません。
耳の肥えた方、良い耳を持った方、高性能な機器をお持ちの方には、魅力的なコンテンツかと思います。
今後、ハイレゾオーディオがカバーする全周波数帯域に渡って、「機器自体から直接放射される音」や「出力信号に重畳されるノイズ」についてもルールが策定され、高性能かつ100kHzまで収録できるマイクロホンで録音されたコンテンツが普及し、20kHz以上がどのくらい入っているかを見える化していくことで、(管理人には差が聞き取れないでしょうけど)
「ハイレゾオーディオ」が、より良いものになっていくことを期待しています。
そうはいっても、音楽コンテンツの本質は「音質の良さ」ではなく、「アーティストや楽曲を、好きかそうでないか」であり、ハイレソでないコンテンツの価値が下がるものではないと思っています。
「ハイレゾ音源」と聞くと、とても優れたコンテンツに聞こえますが、これを映像に置き換えて考えてみます。
管理人は「横山やすし/西川きよし」の漫才のDVDを持っています。これまでに何度も観ていて、これはフィルム素材ではなくビデオ素材ですので、「HDリマスター」としてブルーレイ化されることはないと思いますが、これとハイビジョン収録された今のバラエティ番組のどちらに価値を感じますか?聞かれたら、やはり前者です。
管理人よりも、もっとご年配の方なら、「お気に入りの映像作品は、多くはモノクロ」という方もいらっしゃるかもしれません。
アニメでも同様のことが云えそうで、そう考えてみると、「フォーマットの優劣」と、それぞれの人が感じる「コンテンツの価値」とは、全く別だと思いませんか?
また音楽コンテンツの販売方法については、CDのようなパッケージメディアも無くなってほしくはないと思っています。
でも、LPが登場したのが1950年頃、CDが登場したのが1982年で、CD登場から現在までに30年以上経過したのですから、購買力のあるユーザーの世代交代も起きている訳で、そろそろ新しいメディアに切り替わっていくのも「自然な流れ」なのかもしれません。
管理人にとって体感的には、「CDの歴史」よりも「LPの歴史」のほうが、遥かに長いように感じていましたが、音楽を流通させるための主流のパッケージとしては、CDってLPを超えるほど長い間使われているのですね。
でもハイレソオーディオのように、データで提供される音楽コンテンツの場合、デジタル信号を扱うデバイスの高性能化や通信速度の向上に連れ、「最上位」と思われたフォーマット
(現在、PCMで言えば384kHz、DSDで言えば11.2MHz) でも、次々と「更にその上」が出てくるような世界になるのかもしれません。(動画での、Full-HD
→ 4K → 8K みたいにね。)
「パッケージ型」から「ダウンロード型」に移行すると、そういったことも起き得ると管理人は考えます。
動画にしても音楽にしても、「そんなの違いなんて判るの?」と感じ、そういった変化について行けない管理人は、結局、CD/LP/カセットのような旧来のメディアに逃げ込んでしまうんですよね。
また、過去にあった「DVD-Audio」でも 192kHz/24bit サンプリングまで対応していて、それと今の「ハイレゾオーディオ」とに音質に大きな差があるようには、管理人には思えません。
大きな差があるとすれば、ダウンロード型にすることにより、コンテンツを供給する側にとっては、
・パッケージを作らず、サーバーにデータを登録するだけでいいので
初期投資を少なく出来、販売数の見込めないアーティストの参入が容易
・問屋、販売店などの流通業者のマージンが発生しない
・売れ残り / 品切れが発生しない
・中古ショップで安価で売られることがない
といったことから、CDと同様の値段で売れれば、コンテンツを供給する側の利益が大きくリスクが少ない、取りっ逸れがない、といった、メリットがあるのかな? な~んて、ひねくれた性格の管理人は思ったりしています (笑) 。
あ、でも、ダウンロード型のコンテンツの中で、今、多くの方が求めているのは、高音質の「ハイレゾ」ではなく、低ビットレートで配信されている「定額聴き放題」なのかもしれません。
ところで管理人が知る限り、TVで「ハイレゾ」って言葉は、「オーディオ機器メーカー」か「家電量販店」のCM以外では聞いた記憶がありません。
一方で「レコード」や「カセットテープ」は、最近のいくつかのTV番組の中でも取り上げられているのを見たことがあり、「ハイレゾオーディオ」の世間一般での認知度
/ 注目度は、「レコード」や「カセットテープ」のそれよりは低いのかもしれません。
CMでは、よく耳にするんですけどねぇ.....
でも、まだまだ勉強不足の管理人ですから、ハイレゾオーディオについても日々いろいろと試したり調べたりしていますので、この先また何か新しいことが見つかって、違うことを言い出す可能性もあります。(笑)