20kHz以上は聴こえる?

 次は、20kHz以上の音の有る無しが、管理人に聞き分けられるのか?確認を試みました。

 「レコード」の「CD-4」のページで、CD-4のレコードを演奏し、スーパーツイーターを追加することで「30kHz」が実際にスピーカーから出ていることは確認できました。しかしながら、管理人にはスーパーツイーター「on/off」の違いを検知することは出来ませんでした。

 ここでは、いくつか持っている38cm/sで録音されたテープや、SACD、ブルーレイディスク・オーディオも聴いてみました。(後の2つについても、古くに録音されたものが多く、それらはオープンリールテープで録音されたものだと思います)。

 

 これは、とある38cm/sのオープンリールを再生したときのスピーカー出力を視聴位置で拾ったもの。
(100kHzまで拾える計測用のマイクロホンをレンタルさせて頂いて、測定しています)
 音量は管理人が通常聴く位の音量で、もちろん、スーパーツイーターは「on」にしています。
 また「CD-4」のページで示したように、「30kHzがスピーカーから出ていることが確認できた」オーディオ機器で測定しています。

 

 

これは、とあるブルーレイディスク・オーディオを再生したときのスピーカー出力を視聴位置で拾ったもの。

 

 

これは、何も音を出していない時の音を拾ったもの。
(「バックグラウンドのノイズ+マイクアンプのノイズ」ということですね)

 

 

 管理人には、38cm/sで録音されたテープや、SACD、ブルーレイディスク・オーディオのいずれも良好な音に聴こえましたが、スペアナで見ても20kHz以上の帯域については、先の30kHzのキャリアに比べ、ほんの僅かしか動いていませんし、スーパーツイーターon/offの差は管理人の耳には検知できませんでした。
 もっと正確に表現すると、
「耳を凝らして聴けば、ビミョーーーな違いはわかったかもしれない、でもそこを気にしながら聴いていても全然楽しくなく、その違いを明確にするために更にお金を掛けるよりは、いろいろなCD/DVDとかを買ってきて聴いたほうが、管理人には得るものが大きい」
「CDを持っているのに、もう1回お金を出してハイレゾコンテンツも購入したくなるほどの差は感じられない」
と思いました。

 ちなみに、今から25年ほど前、初めてSTAXのコンデンサーヘッドホンを聴いたときには、低音の量感は少ないものの、解像度の高い音に驚き、その後買ってしばらくの間は、気に入っていたCDを次から次へと聴き直したことを覚えていますが、ハイレゾと呼ばれるソフトについて管理人はそこまでの違いを感じることは出来ませんでした。

 ハイレゾの違いが聴き分けられる方というのは、大変良い耳をもっているんだなと思いますし、羨ましいです。

 

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 話は少し変わりますが、身近な電化製品の中には、高い周波数を出し続けているものがありました。
 それがブラウン管方式のテレビです。倍速とかハイビジョンに対応する前のものは、水平偏向周波数が約15.75kHzでしたが、テレビの裏側に回ると「キー」という高い音が聴こえたという記憶をお持ちの方もいるのではないかと思います。

 通常の視聴位置で実際にマイクで拾ったのが以下ですが。正弦波で偏向しているわけではないので、15.75kHzだけでなく、その高調波も観測されています。

 

 

これはテレビの側面から拾ったもの。

 

 今は、ブラウン管テレビの裏や側面に回っても、管理人には「キー」という音は聴こえませんが、これはブラウン管テレビの性能が良くなったのではなく、管理人の耳が加齢により「高域が聴こえにくくなってきている」からなんです(涙;;)。
 ちなみに聴力検査ではこんなに高い音は使いませんので、15kHzの音が聴こえなくなっていても、聴力検査では「異常なし」になると思います。
 もしかしたら、15kHzがちゃんと聴こえる人であれば、「ハイレゾと呼ばれるコンテンツ」と「そうでないコンテンツ」には、わざわざ耳を澄ませなくても、明らかな差異を感じているのかもしれませんけどね。

 勤めていた会社で、新製品の開発に携わっていた頃、電源回路から「キー」という音が聞こえるという現象があり、若い方々には容易に聴こえたのですが、自分を含め年配者には聴こえなかったことがありました。
 悔しい話ですが、管理人の耳で若い方と同じ様に高域が聴こえているとは思っていません。

 

 なお、液晶テレビなどからは、こういった音は出ていませんし、ブラウン管方式のテレビでも倍速で動いている場合やハイビジョンを受信しているときはもっと高い周波数になります。以下はブラウン管TVで1080i (水平偏向周波数33.8kHz) を受信しているときの例です。

これが通常の視聴位置で観測したもの。低周波の部分は、このとき聞こえていたTVの音声です

 

これはテレビの側面で観測したもの。

 

 

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