管理人がまだ学校に通っている頃、長岡鉄男氏が「FM fan」という雑誌などで、LPレコードの優秀録音盤を紹介されており、盤毎に音声周波数帯のスペアナを使った下記のような波形が掲載されていました。また「長岡鉄男の外盤A級セレクション」という本の中でも掲載されており、後者は今でも入手できます。
本に記載されている写真をそのまま載せると著作権に触れそうですので、ここでは管理人の持っているソフトで似たようなものを表示させて載せています。
ハイレゾでは、「アーティストの息づかいや、空気感といった、ディテールやニュアンスが伝わる」などと言われていますが、耳も肥えておらず、そこそこの機器しか持っていない管理人には、違いが判りませんでした。
そういった文学的な表現ではなくて「CDには入っていない音が、ほらっ、こんなに!、この帯域はCDじゃ出ないんですよ!」って、客観的に見える化したデータを示してくれれば良いのにねと思っていたのですが、最近発売された「Stereo
Sound」の2017年Spring号 (No.202) に、近日発売予定のチェックディスクについての周波数スペクトラムが掲載されていました。ハイレゾに対応した三研マイクロホン社の「CO-100K」も使われているようです。
今後、これ以外のハイレゾ音源についても、こういったものが開示されることが一般的になればと思っています。
ハイレゾを解説したイメージ図では、情報量が大幅に増えていることをアピールするため、横軸をリニア?にしていることが多いような気がします。
映像周波数帯やRF帯では横軸はリニアにしますが、音声周波数帯のグラフだと、横軸はLogにすることが多く、上の図 (1/3オクターブ刻み) だと、80kHzまで伸びていても右側に6本、96kHzまで伸びても右側に7本増えるだけですけどね。