波形補間技術

 最近のハイレゾ機器には、圧縮された音源などをハイレゾ相当にするための「アップスケーリング」機能を持ったものがあります。

 でも、過去にもCDの音を「アップスケーリング」する技術はありました。
 その波形を示したのが下記です。
 この技術にはメーカー固有の名称が付いていますが、言うとメーカー名が特定出来てしまうので、ここでは「アップスケーリング」と言っています。
 2000年頃にオーディオに関心のあった方であれば、どこのメーカーの製品かは判ってしまうと思いますけど.....
(これも、最近「ヤフオク」でかなり安く入手したものです。)

 

これは「アップスケーリング・オフ」

 

 

 これが「アップスケーリング・オン」。
 20kHz以上の信号が生成されているのはわかりますが、100kHz程度の信号が「オン・オフ」いずれにも重畳されています。

 

 

 これは、Pause時。
 このときは出ていないので、外来ノイズ等を拾っているのではなく、プレーヤーから出ていると考えられます。

 

 

 これは、同じプレーヤーでSACDを再生したとき。
 このときも出ていますね。
 管理人には聴こえない音なので、何も実害はないのですが、「20kHz以上の音が出ている」ことをウリにしているのであれば、20kHz以上の雑音について「生成する信号以下には抑えておいてほしい」と思います。

 

 

 これは、DVD-Audioの192kHz/24bitで収録された曲を再生したとき。
 これが一番ノイズが少ないので、DVD-Audio再生に最も注力していて、「他のDisc再生機能はオマケ」ということなのだろうかと思います。50kHz付近の信号は音楽成分ですが、100kHz付近の信号は曲に関係なく出ています。

 

 

 最近の製品に内蔵された波形補間技術がどのようになっているのかは、実機を持っていないので測定は出来ていませんが、管理人が知る限り、カタログ等には効果を示すイメージ図はあっても、実測値を示すような図はないように思います。上のような信号になっていなければ良いのですがね.....

 

 また、ハイレゾに対応したプレーヤーでハイレゾコンテンツを再生したときの音に、こういった「音楽信号以外の信号」が重畳されていないかどうかについても、(管理人には聴こえないとはいえ) 気になってはいますが、どなたかご存知でしたら教えていただけると助かります。

 

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