まとめ (3)

 東海光学さんの「LUTINA」や、Philipsの「ソフトブルー技術」が有効であれば、そんなに黄色っぽい画面にならなくてもブルーライトの影響を抑えられることが期待出来て有難いのですが、それと、日本照明工業会の言う「作用スペクトル」どちらが正しいのかは、今のところ管理人には判りませんので、「眩しい」と感じるような光には気をつけるようにしていて、出かけるときには「光を抑えられるようなメガネ」をいつも持っていくようにしています。
(「屋外の眩しい光」に対しては、メガネを装着するしか方法がありませんのでね.....)

 

「とある日」の青空の分光放射輝度スペクトルです。
「青く見える光」ですから、当然「青」が多いです。
 縦軸の目盛りを見れば判りますが、スマホやパソコン画面よりもはるかに多くのブルーライトが含まれます。

 

 

 これは、管理人がいつも持ち歩いている「ブルーライトをMAX80%カットする」とされるメガネを通して測定したとき。

 

 

 青成分がより多く抑えられていて、日中にこのメガネを通して見ると、「夕方」になったように見えます。

 

 

 上の2つをひとつのグラフに載せるとこうなります。
 全体的には約1/2に、「青い光」は約1/4に抑えられます

 

 

 

 

 メガネの透過特性を求めようと、波長毎の分光放射輝度比 (= メガネ有/メガネ無し ) を計算し、グラフ化したもの。
 製品に記載されている特性とも近く、このメガネには助けられています。

 このメガネを通してバックライトにLEDが使われているPCやスマホ画面を見る場合、青い光(450nm)は約20%に、緑の光 (530nm) は約30%に、赤い光 (590nm) は約40%にまで軽減されると考えられます。
 グラフを見ると、ブルーライトについては「最大98%以上カットできます」とも言えそうですが、LEDバックライトで青色がピークになっている波長が「450nm付近」であることを考慮し、「80%」と言っているあたりに、メーカーの良識を感じます。

 

 

 

 

 糖尿病を患っている管理人の場合、ヘモグロビンA1cが高い状態が長期間続くと、網膜上の毛細血管にダメージを与え、やがては「糖尿病網膜症」によって失明に至る可能性もあります。
 「自覚症状が出るようになったときには、かなり進んでいる可能性がある」と聞いていたので、定期的に目の検査をするようにしたのですが、瞳孔を開ける薬を滴下した際、検査が終わって家に着く間も、着いた後も「眩しくてたまらん!」となって、このメガネを付けたところ解決しました。

 本来このメガネはPC/スマホ用で、屋外での使用は想定されていませんが、眩しく感じるよりは良いと思って、これ以降、自己責任で使っています。逆にPC/スマホを見る場合は、メガネ等は使わず画面暗め/色温度低めに設定して使っています。但しネカフェなどのPCを見る場合は、「調整して、退出するときに元に戻す」のが面倒なので、メガネを使うことが多いです。(ちなみに網膜のほうですが、「今のところ、問題は起きていない」とのことした。)

 なお屋外で使用する場合、「青色をより多くカット出来るものが良い」ということにはならず、信号機の「青/黄/赤」の色や道路標識の色が識別しにくくなるような特性を持ったメガネは、屋外で使うには適しません。そのあたりは、ちゃんと「自分の眼」で見て確認が必要です。
(加齢により水晶体の黄変が進行するに連れ「青い光」を通しにくくなるので、メガネ着用による色の変化は見る人によって変わってくると思います)

 

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 ブルーライトについて注意する点ですが、(1)「網膜傷害」などの「傷害」という側面と、(2)「体内時計などに影響を与える」「睡眠に影響を与える」といった「障害」という側面の2つに分けて考える必要があると思います。
(そうしないと、矛盾したことを言っているように聞こえてしまう可能性があります。)

1)「網膜傷害」などの「傷害」という側面で考えると、眩しいと感じるような光には昼夜を問わず注意が必要で、明るさを下げる、あるいは「メガネ」等で保護する。これにはスマホ/PC/TVなどの人工的な光だけではなく、太陽光の照り返しなどの自然光も含まれます。

2)「体内時計などに影響を与える」「睡眠に影響を与える」といった「障害」という側面で考えると、日中は浴びることで「体内時計を正常に戻す」ことができる。 (但し「眩しい」と思えるような光は「明る過ぎ」で、1)の注意が必要)。夕方から就寝までの間は「明るさを下げる」「赤っぽい光に切り替える」のが望ましい。

というように管理人は考えています。

 でも、先のページで示したように、スマホなどの明るさに比べれば、日中の野外の明るさは太陽光を直接見なくてもケタ違いです。
 管理人の場合、スマホやPCからのブルーライトが原因で夜眠れなくなったようなことはないように思っていますが、日頃から、PC画面やTV画面を「暗めで色温度低め」で使っているからなのか、あるいは管理人の体内時計が「ブルーライトの影響を受け難い」のか、そのあたりは判りません。
 「長時間スマホの画面を見ることが、日の光を浴びる代わりになるのか?」については、管理人個人の経験では疑問もありますが、個人差もあるでしょうから、否定はできないと思っています。

 

 ちょっと話が飛びますが、管理人は最近夜なかなか眠れないことが時々あって、でも「毎日ではない」ので、「何がいつもと違っていたんだろう」と振り返ってみると、もしかしたら、夕方頃に飲んだコーラやコーヒー、濃い目のお茶のせいなのか?と思うことがあります。
  管理人が若い頃、そんなことはなかったので、年をとってくると影響を受け易くなるのかな?と思っていて、ブルーライトについても、今は影響を感じていなくても、徐々に影響を感じるようになるのかもしれません。

 

 

 ブルーライトによる影響については、色々な方が研究されていますので、今後更に色々なことが判るかもしれませんし、あるいは「迷信だった」ということになるのかもしれません。

 今後も、管理人が何か新しいことを見つければUpdateしていきますし、「管理人が勉強不足なこと」についてご教示頂ければ大変ありがたいです。

 

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