LEDを使った照明器具は「長寿命」とされていて、例えば「40,000時間持つ」と言われている製品もあります。でもそれは「全数保証」してくれているわけではありません。「買ったばかりなのに切れた」ということはあるみたいですね。
ここで「40,000時間持つ」というのは、「平均で」ということなのだと思います。
ランプメーカーでは寿命の確認も行っていると思いますが、そこでは多くのランプで同時に試験を行っていて、その中には「早く切れてしまう個体」もあれば、「予想外に長期間壊れなかった個体」ものもあって、その平均値が「40,000時間」ということなのだと思います。
製品にはどうしても「バラツキ」というものがあって、1本1本について、その寿命が「長めのもの」なのか、「短めのもの」なのかは、「やってみないと、わからない」のだと思います。外観上明らかに出来栄えが悪く、早期に故障しそうなものは、出荷しないようにしているとは思いますけどね。
ですから、「お金を倍払うから、40,000時間持つものだけを選別して売ってくれないか?」と頼んだとしても「不可能な話」なんだと思います。
発売開始となり、一般の消費者の方が使い始めるというのは、購入された方々で一斉に寿命試験を行う様なものです。それはメーカーで行う寿命試験とは比べ物にならない大量のサンプル数で試験を行うことに相当しますから、中にはびっくりするくらいに寿命の短いものも出てくると思います。(逆に「とても寿命の長いもの」も、あるでしょう)
それは「ハズレ品」ということになるのでしょうけど、「保証期間内」であれば、取り替えてもらえます (購入日が判るレシートなどが必須と思います)
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「保証期間切れ直後」に切れた場合は、「残念ですが.....」ということになってしまうかもしれませんが.....
メーカーでも早期故障を減らすような検討は継続的に行っていると思いますが、「早期故障を皆無にする」というのは、おそらく不可能で、もし「皆無にする方法」があったとしても、製品の値段が大幅に上がってしまうような方法だとすれば、採用はされないと思います。
以下余談ですが.....
「40,000時間」といえば、4年半に相当します。一般的な家電品の場合、製品開発を始めてから製品の発売開始までに4年半も掛ける訳にはいかないので
(4年半も経過したら、「最新の技術」も「過去の技術」になってしまいます) 、各メーカーのノウハウで「加速試験」を行い、「限られた期間の中で、寿命を推定する」といった方法が取られていると思います。
また「加速しない寿命確認」についても、メーカーで開発当初から行われていて、発売開始以後も継続して行われていると思います。
LED照明の話からは外れますが、液晶プロジェクターに使われている超高圧水銀ランプ (平均寿命は1,000~2,000時間程度かと思います)
でも同様で、肝心なときに切れることも有り得ます。
従って、重要な会議や結婚式場で使う場合などでは、ランプが切れても直ぐに復旧できるよう、傍に予備のプロジェクターかランプを用意しておくことが多いと思います。
でもそれは、ランプに限った話ではなく、家庭用電化製品全般に言えることで、「早期故障が1件も発生しない」ようには出来ないので、多くの製品は「購入後1年間は無償保証」としているのだと思います。
一部のメーカー (Panasonic、アイリスオーヤマ) のLED電球では「5年保証」を打ち出しましたね。
買ったことはないので、詳しいことはわかりませんが、おそらくレシートが残っていれば、交換してもらえるのでしょう。