光について

 雨が止んで太陽が現れたときに、虹が見えることがあります。また学校の理科の実験で、太陽光線をプリズムに通すことで、虹のような様々な色に分離されるのを見た記憶のある方もいらっしゃるかもしれません。
 また、日中に水撒きをしているときにも、角度によっては、太陽光が虹のように分離したものが見える場合があります。
 日中の太陽光線には色がついていないように見えますが、実際にはさまざまな色の光が合わさって、無色の光に見えるわけです。

 

 

 これは、新幹線に乗っているときに、虹が見えているのを見つけ、車内から撮ったもの。

 

 

 

これは、太陽光線をスリットとプリズムに通して、分離した光を捉えたものです。

 

 虹をみると、「赤 > 橙 > 黄 > 緑 > 水色 > 青 > 紫」と少しずつ変化しています。「七色の光」という言葉もありますが、実際には連続して変化していて、もっと多くの色があるわけです。
 なお、赤の外側には「赤外線」があるのですが、「ヒト」の眼には光としては感じません。
 また、紫の外側には「紫外線」があるのですが、これも「ヒト」の眼には光としては感じません。

 「ヒト」に見える範囲の波長は、380nm(紫側)~780nm(赤側)と言われていて、その中で波長が380nm~500nmあたりの光が「ブルーライト」と呼ばれています。
 「あたり」と言っているのは、メーカーによって若干異なっていて、「400nm~」と記載されている場合や、「~495nm」と記載されている場合もあるからです。
なお、nmは「ナノメートル」と読み、「ナノ」は、10のマイナス9乗を意味し、1nmは10億分の1メートルです。)

 

 最近は、その「ブルーライト」が眼などに悪影響があるとされ、「ブルーライト」を軽減できるようなアイテムが登場しています。大きく分けると
1)「メガネ」や「ディスプレイ上に貼り付けるフィルター」によってブルーライトを低減させるものと、
2) パソコン用のソフトやディスプレイの設定で「青信号」のレベルを減らすものがあるようです。
 どちらも、赤色/緑色に比べ、青色が少なくなるので、画面はやや黄色っぽくなりますが、黄色っぽくなる程度は、製品によってまちまちです。

 フィルターの場合、カットできる比率は製品により異なり、更にはひとつの製品においても波長で変わります。カタログ等には「平均何%カット」、あるいは「○○○nmで何%カット」といった記載がされていて、「横軸を波長、縦軸を透過率」としたグラフが表示されている場合もあります。
 一方、ソフトで行う場合は、パソコンからディスプレイに送られる「青」の映像信号レベルを任意の量だけ下げていく、ということになります。

 

 次のページからは、各種の表示デバイスなどで「ブルーライト」がどのように出ているのか測定を行っています。

 

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