さて、「Let's note CF-R6」 の画面が見辛い理由が見えてきたところで、次は、それを回避することで見辛さを軽減できないか?を考えてみました。
方法は簡単で、バックライトを暗くすると「フリッカー (ちらつき) 」が発生してしまうので、液晶パネルの前にスモークの入った「塩ビシート」を追加することで、画面を暗くしようとするものです。
こうすると、「明るさが低下して眩しさが低減され」、かつ「フリッカー (ちらつき) が発生しない」ので、管理人の眼には「見辛さが軽減された」ように感じます。
これも、シャッター速度を「1/10秒」に設定して撮ったもので、その間にスリットが約70度回転しています。
画面の左側は暗くなっているのですが、バックライトを暗くしているわけではないので、当たり前ですが、「フリッカー (ちらつき) 」はありません。「DC制御」の代わりになっています。
もちろん、管理人の「個人の感想」で、「フリッカー」というのは、人によって感じ方が異なるようです。「暗くなっただけの画面」にしか見えない方もいらしゃるかと思います。
なお「TN方式」と「IPS方式」の差を埋めるような効果は無く、斜めから見たときに色や明るさが大きく変化することについては変わりません。
なお、液晶パネルとの間に隙間が出来ていると、下記のような干渉縞 (モワレ / moiré ) が見えてしまう場合があります。
画面が小さい場合は、薄い「塩ビシート」で構いませんが、大きい画面だと「厚めの塩ビシート」か「アクリル板」でないと、たわんでしまって、うまくいかないかもしれません。
「塩ビシート」は、ホームセンターで「¥467+税」で購入したものですが、管理人にとっては「わずかの投資で、見辛さが減った」と感じています。
「塩ビシート」の表面が「ノングレア」だったら、もっと見やすくなるのでは?と考え、「なにか良いモノ」はないか?と探していたところ、「ノングレアの塩ビシート」というのは見つかりませんでしたが、「塩ビシート」の上に「反射防止の液晶保護フィルム」(税込み¥1,139)
を追加したところ、さらに見やすくなったように感じます。
もちろん、あくまで「個人の感想」ですよ。過度な期待はしないでくださいね。
見辛さは解消されてきましたが、強欲?な管理人は、「暗くなり過ぎたかなぁ、もうちょっと画面が明るいと、更にいいな」と感じてきました。
今追加している「スモークの塩ビシート」よりも、やや透過率の高い「スモークの塩ビシート」などを探していますが、ともかく「お安いアイテム」限定です。お高いものでは意味がありません。
「Windows Vista」の入った古いPCですので、用途は限られますが、もう暫くは手放さないつもりです。
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さて、管理人の持っている、これまた「中古でお安く入手」した「ThinkPad X201s」の画面も、「見辛い」と感じていましたが、これも「Let's note CF-R6」と同様に、バックライトがLEDで、PWM制御で明るさを変えているようです。
これは、明るさを15段階中の12に下げたとき。
この画面についても、「明るさ設定は最大」のままで、液晶パネルの前にスモークの入った「塩ビシート」を追加して画面を暗くすることで、「見辛さ」は軽減されるように感じます。
なお管理人が持っている「x201s」は、「Windows7」がインストールされていて、「Windows7」の場合は、「コントロールパネル」⇒「デスクトップのカスタマイズ」⇒「ディスプレイ」⇒「色の調整」⇒「カラーバランスの調整」で「R/G/B」の出力を下げることで、バックライトを全開にしたまま( =「フリッカ (ちらつき) 」を発生させない) 画面を暗くすることも可能です。
管理人の持っているX201sの画面は、やや青っぽく感じるので、「青」は最小にまで下げ、「赤」と「緑」は最小から2段階上げています。
ここまで下げてしまうと「暗い」と感じる方は、「暗い」と感じない程度に「R/G/Bを、それぞれ少しだけ下げる」といった方法が有効かと思います。
この画面は「色かぶり」を除去するのが本来の目的ですが、少なくとも管理人の持っている「X201s」では、この機能によって「フリッカーを発生させずに画面全体の輝度を下げる」といった使い方も出来たわけです。
この写真からも、フリッカーは発生していないことがわかります。
パネルの持つポテンシャルを「一部使わない」ことになり、微妙な「色の再現性」は低下しているとは思いますし、見る人によっては「画面が暗くなっただけ」と感じられるかもしれません。
但し、この方法ですと、外部モニターを使ったときも画面が暗くなっています。
「Windows8.1」でも、「コントロールパネル」⇒「ディスプレイ」⇒「色の調整」⇒「カラーバランスの調整」で可能なようですが、「Windows10」については、持っていないので判りません (おそらく可能かと思います)
管理人の持っている「Windows Vista」の入った「CF-R6」ですが、画面下端のタスクバー上に表示される「グラフィックプロパティ」(チップメーカーのIntelが提供) の中にも「色補正」機能はあります。
但しコントラストの可変幅が少なく、管理人にとって「眩しく感じない程度」にまで画面の明るさを下げることは出来ませんでしたので、(明るさを「0より下」にすると、暗い部分が潰れていきます)「スモークの入った塩ビシート」で対応しています。
ここまでを纏めると、
1) 2007年に発売された「Let's note CF-R6」は、「PWM調光」
2) 2010年に発売された「ThinkPad X201s」も同じく、「PWM調光」
3) 同じく2010年に発売された「初代 iPad」は、「DC調光」
でしたので、管理人が持っている、これら3つの機器から、
a) 従来はCCFLだったバックライトに、2007年頃からLEDが用いられるようになり、
b) その調光方式について、当初は「PWM調光」だったものが、2010年頃から「DC調光」も採用され始めた
と、管理人は推測しています。
「LEDバックライト」は「CCFLバックライト」よりも後から登場したものと思われ、「明るい」「消費電力が少ない」「バッテリ駆動時間が長い」といったことが「ウリ」だったかと思いますが、「後から出てきたものの方が良い」とは限らず、「LEDバックライト」であれば「DC調光」とか「フリッカー対策」が記載されているものを選ぶことをお勧めします。
最近の製品はどうなのか?については、実機もなく、購入予定のない管理人には、よくわかりませんが、購入前には映像を映しているときの画面を「自分の眼で見てみる」ことは重要かと思います。
またネットなどでノートパソコンやディスプレイを購入する際には、「画素数」や「ブルーライトカット機能」だけでなく、どのようなパネルが使われていて、バックライトが何で、どのように明るさ制御をしているのか、メーカーのWebサイトなどでよく調べてみることをお勧めします。
「2007年 ~ 2010年頃に発売されたモノ」を入手するときには、特にね.....
でも最近のカタログを見てみたところ、単体で販売されている「ディスプレイ」に関しては「フリッカー」について言及されていても、ノートパソコンについては「フリッカー」について言及されていない場合もあるようです。
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2013年頃、管理人は「Windows XP」がインストールされた「ThinkPad X61 (SXGA+のパネルに変更したもの) 」をメインで使っていました。
翌年の4月に「Windows XP」のサポートが切れることが判っていたので、中古で「Windows 7」のインストールされた「X201s」を入手したのですが、「液晶画面が、何か見辛く」感じました。
結局「ThinkPad X61 (SXGA+のIPSパネルに変更したもの) 」をもう1台、中古で入手し、これに「Windows 7」を入れたものをメインで使っているのが現在の状況です。
「Core 2 Duo」を搭載した「X61」よりも、「Core i7」を搭載した「X201s」の方が明らかに高速なのでしょうけどね.....