プラズマも自発光の表示デバイスのひとつです。
現在、プラズマテレビは電気店からなくなってしまいましたが、2000年頃は、「大画面はプラズマ」「それより小さいものは液晶」といった棲み分けが出来ていました。
でも「シャープ」という会社は、表示デバイスについては、ブラウン管もプラズマパネルも作らず、ずっと液晶をやってきたメーカーですから、「絶対に大画面液晶も実現させるはず」と当時管理人は思っていて、それは当たりましたが、その後海外のメーカーに買収されるとは考えもしませんでした。
以下は、実家にあるプラズマテレビで測定したものです。
最近壊れてしまい、横線が「1本置き」にしか光らなくなってしまいました。
古いものなので修理してもらえそうもありませんし、出来たとしても、かなり高くつくでしょうから、ヤフオクで中古の液晶TVを競り落として、入れ替えましたが、この測定がしたくて、捨てずに保管していたものです。
これが「白」。
赤の部分には、幅の狭い3つのピークがあり、他のいずれの表示デバイスとも異なった分光特性です。
測定の際は、カラーバー信号を受け、白い部分/赤い部分/緑い部分/青い部分で測定しています。
パネルは、それぞれの色で場所によって明るさにムラがあるので (当時の技術では、明るさのムラを皆無には出来なかったと考えます) 、「白」の測定結果が3色を足したものとは完全には一致しません。もちろん「ブルーライト」は出ています。
横線が「1本置き」にしか光っていないので、故障する前は、「この倍の分光放射輝度」があったものと考えます。
これが「赤」。
これが「緑」。
これが「青」。
初期のプラズマは、「青」が、「青空」に近い色で、深みのある「濃い青」が出なかったように記憶しています。その後徐々に改善され、これも改善されているほうかと思いますが
(2003年頃に発売されたブラズマテレビかと思います) 、プラズマに比べて軽くて消費電力の少ない「液晶」で大画面も出来るようになって、プラズマの進化は止まってしまいました。