右折矢印のこと

 ちょっと前のことですが、元アイドルグループに在籍していた女性の飲酒運転による事故の瞬間がテレビで何度も放送されていました。
 そのシーンを見たとき、「直進は赤で、右折の矢印が出ている状況」で、「なんで歩行者用の信号が青になっていたの?」というのが管理人の疑問で、TVやネットなどの情報をいろいろと調べてみましたが、この交差点を簡単に説明すると、下図のようになっていたようです。

 

 信号が赤になっても「右折可」の矢印が出ている間は、歩行者が横断を始めないように、歩行者用の信号は「赤」になっていると思っていたのですが、ここは「十字路」ではないので、前方から向かって左のほうに入って行く車 (車から見れば右折、図で云うと黄色の矢印) は無いわけです。
 そうすると、歩行者用の信号を「青」にしても、「問題はない」ことにはなります。

 

 

 普段管理人が通る道には、そういった交差点は無く、ちょっとびっくりしましたが、都会には「よくある場所」なのかもしれません。
 一方、管理人がいつも通る交差点では、「右折可」の状況で「赤信号」を無視して直進する車は、よく見ます。
 下の写真では、前方から向かって左 (車から見れば右折) に入ってくる車がいないので、赤信号でも直進しているのですが、上の図で示した場所でこれをやってしまうと、前方の横断歩道が「青」になっているわけですから、歩行者と衝突してしまったということですね。

 

 

 管理人は普段、最寄の病院 / スーパー / 駅までの道しか運転しませんが、いつもは通らないような道を通る場合は、こういった点にも注意が必要ですし、そもそも「信号には、ちゃんと従いましょう」ということですね。
 何度も述べていますけど、歩行者や自転車などにぶつかると、相手は深刻な状態になることもありますからね。

 

 なお、「こういった交差点もあるので、気をつけなくちゃですよ」というのが、管理人の伝えたいことであって、飲酒運転で事故を起こした女性を擁護しようという意図ではありません。 

 

 

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 これも、「右折矢印」のある交差点。
 前にいる白い車は、この時点ではブレーキを踏んで止まっていますが、前方の信号は「黄」に変わっていますので、そろそろ「矢印」が出る頃です。

 

 

 まだ「右折可」の矢印は出ていませんが、前にいる白い車のドライバーは、こげ茶色の車をやり過ごした後、「次に前から来る車は、交差点には入ってこないだろう、止まるだろう」と考え、ブレーキを緩め、動き出しました。

 

 

 ところが、ここで急ブレーキ。

 

 

 「次に前から来る車」も、「止まらなかった」んですね。
 「次に来る車を認識した上で、前進していた」ので、急ブレーキを掛けることが出来たのでしょう。

 

 

 性格が悪く疑い深い管理人は、前方から来る車が「十分にスピードを落としていて、明らかに止まりそうだ」と思えるか、あるいは「まだ遠くにいて、十分に距離がある」場合でないと、「右折可」の矢印が出ても、ブレーキを踏んだまま待っています。

 「青」は「進まなければならない」のではなく、「安全を確認の上、進んでもいい」という意味であって、「ここで進んだらまずくね?」「あの車、突っ込んで来ない?」と思うときは、「待っていたほうが賢明」かと思います。

 

 

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 最近ですが、右折しようとした自動車と、直進する自動車がぶつかって、直進する自動車が信号待ちしていた保育園児の集団に.....という事故がありました。

 都会の保育園では「園庭」を確保することが困難で、外へ「お散歩」に行かざるをえないのでしょう。
「園児の声がうるさい」といった声もあり、保育園を設けられる場所が限られてしまっているのかもしれません。
 そういった背景もあって、交通量の多い交差点付近に園児を集団で立たせるのは、「止むを得ない選択であって、日常的にあること」なのかもしれません。
 付き添っていた保育士の方々は、保育園の場所に起因する制約条件の中で、常に最大限の注意を払い続けていたと思うのですが、そこに自動車が突っ込んできたら、必ずしも園児を守れません。
 様々な事情による「しわ寄せ」を、園児達が被ってしまったようにも、管理人には思えます。

 

 様々な報道によれば「右折車による事故」というのは、年間18,000件以上も発生、うち130件が死亡事故となっているとのことで、右折車による事故は、毎日50件程度発生していると考えられます。
 衝突による衝撃で車が進んだ先に、不幸なことに「園児が集団で信号待ち」していて、多くの死傷者が発生してしまったために、「日々50件程度起きている事故のひとつ」が、大きく報道されることになったのではと思います。
 「田んぼ」や「畑」「川」などに突っ込んで「ドライバーの怪我」だけで収まっていたら、大きなニュースにはならなかったのでは?

 右折車による事故が「日常的にあること」である一方で、交通量の多い交差点付近に園児を集団で立たせることも「日常的にあること」だとすれば、そのふたつが最悪のタイミングで重なることは、今のままの状態では、残念ながら今後も発生してしまうのでは?と思われます。
 「ガードレール」や「十分な強度のあるポール」などを設置するとか、時間を決めて「徐行/通行止めを行う」といった制限を車にかけていく、といった対策を早急に実施していくことが望まれますが、そうなるまでに「時間が掛かる」というのであれば、「すぐにでも、お散歩ルートを変更する」「改善されるまで、一時的にお散歩を見合わせる」ことも必要かと思います。

 

 

 管理人が実家で運転をしていると、「園児の集団」を見る場所があります。

 

 横から出てきた車が自分の車に突っ込んでくる場合もありえますので、園児の集団が見えたら「まず速度を落としたほうがいい」と思うようになりました。
 また「園児の集団」を見た事のある場所付近で「カーブしていて見通しの悪い場所」などでは、「その先に園児の集団がいるかもしれない」と考えて、ちょっと速度を落として、注意深く進んだほうがいいかと思います。

 

 

 

 

 これは、とある「丁字交差点」の例。
 基本「赤」にしておいて、特定方向だけの進行を許可するような信号です。

 

 この状態なら、「直進も右折も可」ですが、対向車線の信号は「赤」になっていて、対向車線から車は来ません。

 

 

 しばらくすると「直進だけ可」となります。
 このときようやく対向車線の信号が「青」になり、対向車線からも車が来るようになります。

 

 「右折しようとする車」と「直進しようとする車」が「お互いに相手を認識しながら、上手にやってくれる」ことを前提にしていないので、「ムリな右折による事故」を減らす効果は期待できそうです。(「信号無視」をする車までは、「抑止」できませんけど.....)
 交通量のバランスによっては、導入が難しいケースもあるかもしれませんが、こういった交差点が増えてくればと思います。

 近い将来、信号機に「カメラ」「画像認識」「AI」が加わって
 1) 全ての方向から交差点に向かってくる自動車と歩行者を見渡して、
  「どのように信号を切り替えたら、事故の可能性を低減させつつ、各々の信号待ちも短く出来るのか?」
   を常時考えながら、時々刻々と最適な方法で信号を切り替える
 2) 遠くから近づいてくる「暴走する車」を見つけたら、全ての信号を「赤」にする
 といった交通システムは出来ないのでしょうかね?

 信号機に「カメラ」「画像認識」「AI」が加われば、さらに「お高いもの」になりそうにも思えますが、「鉄」などの材料費は、量産しても「信号機1基あたりのコスト」があまり下がらない一方、半導体やソフトウェアは、量産すればする程「1基あたりのコスト」は下がっていくと思いますので、「非現実的」でもないように思います。

 

 

 云うまでもないことかと思いますが、管理人は「事故を起こしてしまったドライバーを擁護しよう」とか、「論点をすりかえよう」という意図はありません。
 いくつかの条件が不幸にも重なってしまえば、TVで何度も報道されるような事故を、自分が起こしてしまうことも有り得ますので、どうしたらそういった事故を起こす可能性を減らせるのか?を考えているだけです。

 

 

 

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