歩行者用信号機のこと

 健康食品のCMなどで、加齢による筋力の衰えなどによって「横断歩道を青信号で渡りきれなくなってませんか?」なんてことが云われることがあります。
 でも、場所によって青信号の時間が長い場所もあれば、短い場所もあるようです。

 

 これは、とある場所の歩行者用信号機。

 

 青になってから、約11秒で青の点滅に変わります。
 道路の幅は約7.5mです。 (歩幅が約0.44mの管理人が歩いて約17歩でしたので.....)
 従って、青信号に変る前から道路端で待っていたとしても、1秒で 7.5 /11 = 0.68m歩く必要があります。
 以前から、「ここは短いな」と感じていましたが、青になる前から道路端に立って待っているくらいでないと、青信号で渡りきるのは難しいです。
 人の歩く速度は、一般的には時速4kmと云われていますから、その速度なら1秒で 4,000 / 3,600 = 1.1m 歩く計算にはなり、それと比べると「余裕がある」ということになるのでしょうが、管理人でも「短い」と感じるのですから、高齢者や小さな子供を連れて歩いている方には「厳しい」「渡るのがコワイ」と感じるのでは?と思います。

 

 

これは、別の歩行者用信号機。

 

 ここは、青になってから、約30秒で青の点滅に変わります。
 また、道路の幅は約10mです。 (歩幅が約0.44mの管理人が歩いて約23歩でしたので.....)
 従って、1秒で 10 / 30 = 0.3m の速度で歩いても間に合います。 

 

 

 いずれも同じ県内にある信号ですが、後者は市街地の信号であるのに対して、前者は国道を横断する信号なので、「国道に入ってくる車は多くないだろう」「ここを渡る人は多くないだろう」「国道を走る車を長く停めると、渋滞の原因になる」ということなのかもしれません。

 ちなみに、この国道を横断する別の「押しボタン式の歩行者用信号機」では、ボタンを押してから青信号になるまでに「約3分」待たされました。何で「約3分」かと思ったかというと、たまたま「iPhone」で音楽を聴きながら歩いていたときに、信号が変るまでに「ほぼ1曲分」要したんですね。
 「3分待つ」となると、反対車線に来るバスに乗ろうとしているとき、「青信号になるのを待っている間に、遠くのほうに見えたバスが目の前を通り過ぎてしまった (= 乗れなかった)」ということも起きます。

 「自動車が優先される社会」ではなくて、「歩行者が優先される社会」であるべきでは?と思いますけどね.....

 

 最初に述べた「横断歩道を青信号で渡りきれなくなってませんか?」については、「加齢による筋力の衰え」だけではなく、「横断歩道によって、渡りきるのに必要な歩行速度に大きな差がある」という要因もあると思いますよ。

 

前ページへ <   > 次ページへ

「安全運転など トップページ」へ