ペダルの踏み間違い

 TVでよく聞く、クルマが「柵を乗り越えて○○にぶつかった」などの原因とされる、「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」については、「ペダルの見張り番」などを追加するのも良い方法かと思いますが、管理人が実家で運転する車の場合、古すぎて対応していません。(おそらく、ペダルとスロットルが直結なのでしょうかね?)

 「ナルセペダル」というものもありますが、¥200,000程度しますので、管理人が実家で乗っている車の「今の市場価値よりも高額なのでは?」 と思いますし、操作性が大きく変わります (加速するときには、右足を外側に傾けます) ので、導入するとしても「試乗してみてから」と思うのですが、近所で試乗会が行われる予定はないようです。

 

 そういった場合、「靴を脱いで運転してみる」というのも、「一案」かと思います。  

 

 管理人の車の場合、「靴を脱いで運転する」と、「ブレーキ」と「アクセル」では「足の裏」に伝わる感触が明らかに違っていて、ブレーキペダルを踏んでいるときは「足の裏」に「ペダル表面の凹凸」が伝わってきますし、アクセルペダルを踏んでいるときにはそれはありません。
 その感触の違いによって、「ブレーキだと思ってアクセルを踏んでいる」とき、「間違えていること」に気が付けるチャンスを増やせるのでは?と考えています。

 

 

 なお「脱いだ靴」は、運転席側には絶対に置かず、助手席側などに置いてくださいね。
 運転席側に置くと、運転している間に「脱いだ靴」が「ブレーキペダルの奥」に移動してしまい、「ブレーキペダルを踏み込めなくなる」可能性がありますから.....

 

 

 

 なんて思っていたのですが、ある日、駐車場を出るときに「ハッ!」することがありました。

 

 普段管理人は、駐車場内ではブレーキをちょっと緩めて「クリープ現象」だけで運転していることが多いのですが、駐車場が広かったので「アクセルペダル」を少し踏んでいて、駐車場の出口付近で一旦停止しようとしたときに「ボーッ」としていて、いつも通り「ブレーキを踏んでいる」と思い込んでいて、そのペダルを踏むと、車が「ゆるゆる」と加速を始めて「ハッ!」として、すぐにブレーキペダルに踏み変えました。

 

 前方に十分な空きがあり歩行者もいなかったので、何事も起きなかったのですが、「自分も踏み間違えることがあるんだ」「世の中で起きているペダル踏み間違えによる事故の原因の一つは、こんな状況からパニックになったからカモ?」とも思いました。
 「仕事」と「プライベート」で、異なるクルマを運転される方であれば、「べダルの位置に起因する踏み間違い」が生じる可能性があるものの、「ずぅ~と、同じクルマしか運転しない」管理人が、踏み間違いなんて「起きるハズが無い」と思っていましたが、「まさかの踏み間違い」ですよ。

 さて、TVなどで自動ブレーキの効果を示す映像を見る限りは、上の写真に示すような状況だと、道路の向こうにある家の直前まで進まないと作動しないような気がしますし、アクセルペダルを強く踏み込んでいるわけではないので、「ペダルの見張り番」も効かないと思われます。
  でもこの時、左右方向から車が近づいてきている場合も、十分に有り得ます。
 「やはり、ナルセペダルか?」とも思いますが、前述したように、操作性が大きく変わりますし、試乗できそうにはありませんし.....

 

 

 そこで、下の写真に示すように、アクセルペダルに「結束バンド」を追加してみました。

 

 こうすると、靴を脱いでアクセルペダルを踏んでいるときには、「結束バンドの突起による刺激」が足裏に常に伝わってきて、「今、あなたが足を置いているのは、アクセルべダルだよ」「今、あなたが踏んでいるのは、アクセルべダルだよ」ということを教えてくれます。

 この突起に比べれば、「ブレーキペダルの凹凸」は小さなもので、足裏の感触で「アクセルペダル」と「ブレーキペダル」の違いを容易に区別できます。
 また「大きな刺激」のあるほうが「暴走してしまう可能性のあるアクセルペダル」だったほうが、「刺激が強い」⇒「注意喚起」にもなるのではと思います。
 その効果は、「ナルセペダル」には遠く及ばないと思いますけどね.....

 「刺激が強い」といっても「痛い」と感じるようだと、運転に支障がありそうですから、「刺激はあるが、痛くはなく、耐久性のあるもの」で、もっと良いモノはないか?と物色中です。

 寒くなってくると、靴を脱いで運転するのは厳しくなってきますが、管理人の場合、遠くまで運転することはないので、なんとか耐えられそうです。

 

 

 繰り返しにはなりますが、「脱いだ靴」は、運転席側には絶対に置かず、助手席側などに置いてくださいね。 運転席側に置くと、運転している間に「脱いだ靴」が「ブレーキペダルの奥」に移動してしまい、「ブレーキペダルを踏み込めなくなる」可能性がありますから.....

 

 

 

 「これでも、まだ足りない?」と思うようになったら、アクセルペダル上に「感圧センサー」を設置して、アクセルペダルに足を置くと、ダッシュボード上に「アクセルを踏んでいます」と大きく表示されるような仕掛けを設けようかと思案中です。

 今では懐かしい「板張り」の古いバスでは、ブレーキを踏むと、下の写真のように「急ブレーキにご注意下さい」といった表示が出るものがありました。

 

 

 ブレーキを踏んでいないときには消えます。

 

 こういったことが、かなり昔に出来ていたのですから、「アクセルペダル」に足を置いたとき、運転席の目の前のダッシュボード上に「アクセルを踏んでいます」と大きく表示することは、「簡単なこと」だと思うのですが.....

 

 

 先にあげた事例の様に「駐車場から道路に出る」ような状況での踏み間違いでは、「自動ブレーキ」は期待できないような気がしますし、「完全な自動運転」が実用化され、それが中古車市場にも出回り、年金で暮らす高齢者でも購入できるようになるのは「まだまだ先のこと」のように管理人は感じています。
 しかしながら、そういった「最新ハイテク技術」ではなく、「ローテク技術」でも誤操作による事故を減らす方法は「沢山あるのでは?」と思っています。

 なお、管理人は「自動ブレーキ」や「自動運転」を否定しているのではありません。
 「何か一つの技術」で全てが解決するわけではなく、「ハイテク」も「ローテク」も、使えるものは「ぜ~んぶ活用」して、交通事故がより早いペースで低減していけばと思っています。

 

 かつては「人生50年」なんて云われていたのが、今は「人生100年時代」なんて云われています。
 でも「誰もが100歳まで生きられる」ということではなく、「100歳を越えて生きる方が、今よりももっと増えます」ということかと理解しています。
 医療の進歩などで「諦めるしかなかった病気も助けられるようになった」などが理由なのでしょうけど、ヒトが本来持っている「認知能力」「判断能力」「運動能力」が数十年で大幅に伸びるはずがなく、今後「認知能力」「判断能力」「運動能力」が衰えつつある高齢ドライバーはさらに増えていくでしょうし、衰える度合いも「人それぞれ」で、年齢で一律に決まるものでもないと思います。

 有名人の方が「免許を返上」すると、大きく報道され、賛同する意見が数多く見られますが、田舎に住む高齢者が免許を返納すると、「食料品が調達できない」「病院に通えない」といった場合も出てくるでしょう。
 「タクシーを使えばいいのに.....」と思う方もいらっしゃるでしょうが、田舎のタクシーは多くはなく、高齢者みんなが免許を返上して、タクシーを使ってスーパや病院に通おうとしても、タクシーの台数が全然足りないと思います。
 もちろん金銭的な負担も増えますが.....

 

 高齢者ドライバーの「免許の自主返納」を否定するつもりは全くありませんが、それが唯一の解決策ではなく、「誤操作しにくい」「誤操作しても気がつきやすい」というコンセプトのクルマがあってもいいように思います。
 あとは、「スーパーや病院に行くためのクルマなんだから、高速道路は運転しないよね。だから○○km/h以上は出ません」といったクルマ。
 「高齢者向けのスマホ」があるみたいにね.....

 

 高齢者ドライバーによる事故を減らす方法って、様々な方法があると管理人は思います。

 1) 行政であれば、返納を勧める一方で、返納しても困らない社会にしていくことや、
   ガードレールの整備などによる歩行者の保護。
 2) 運転免許試験場では、医療機関と連携した、高齢者ドライバーを対象にした訓練や教育、
   運転能力が落ちかけているドライバーを見つけるためのスクリーニングや、その頻度やチェック内容の最適化。
 3) 自動者メーカーは「自動運転」や「自動ブレーキ」だけでなく、
   「誤操作しにくい」「誤操作しても気がつきやすい」「一定速度以上は出ない」機能の追加。

 

 

 「高齢者は、マニュアル車しか運転できないようにすればいい」という意見もあります。

 昔「AT車」がない頃、運転するのは「お父さん」だけで、家にはクルマが1台止まられるスペースがあれば十分だっとと思います。「マイカー」なんて言葉が生まれたのも、この頃かと思います。
 今では「お母さん」も運転するようになり、一戸建てで「クルマが1台しか停められない」のは、「マイナス要素」のようです。
 女性も運転するようになり、一家で2台以上のクルマを持つようになったのは、「AT車の登場」も要因のひとつだったのでは?と管理人は思います。
 管理人の実家も、クルマは1台しか停められず、でも昔は歩いて行けるところにスーパーがあったので、母親はそんなに困らなかったのですが、そのスーパーは今はありません。
 「安い」という理由で国道沿いの大型スーパーに客を奪われ、今では「クルマを使う」ことが前提になっているんですね。
 ちなみに、管理人の祖父は、父方も母方も自動車は運転していませんでした。歩いていけるところに八百屋があったので、病院に行くときだけタクシーを使っていたようです。
 実家のある町は、昔とは大きく変わってしまいましたが、そうなってしまった町は多いのでは?と思います。

 当時と比べ、自動車メーカーは販売台数を大きく伸ばしたと思うのですが、事故の原因を「全てドライバーの運転ミス」と考えるのは止め、そろそろ「誤操作が起き難いクルマ」「誤操作に気がつきやすいクルマ」を考えてもいいのでは?と思っていますし、それは「高齢者以外のドライバー」の事故を減らすことにもなるのでは?と思います。

 「マニュアルしか運転しちゃダメ」と云うのであれば、昔みたいに「歩いていけるところに、八百屋やスーパーがある」ような町に戻してほしいと思いますし、バスの本数やタクシーの台数も昔みたいに戻して欲しいです。
 でも、今更そんなことは出来ないでしょうから、ちょっとだけ運転能力の衰え始めたドライバーには、色々なアシストを加えながら、もう暫くの間は運転してもらう、というのが「現実的な落しどころなのでは?」と思っています。

 「マニュアル車の方が事故が少ない」というデータは、確かにあるようです。
 しかしながら現在マニュアル車を運転しているドライバーというのは、「運転することが好きな人」あるいは「運転することを仕事にしている人」が多く、「公共交通機関が不十分なので、止むを得ずクルマを運転しているドライバー」とは、ユーザー層が全く異なり、「運転スキルも大きく違うのでは?」と思います。
 管理人も後者の方で、クルマというのは「最寄のコンビニ、スーパー、病院、ホームセンター、JRの駅に移動するための手段」に過ぎません。
 そこまで移動できるバスが1時間毎に出ていれば、車は必要ありません。
 もちろん運転は「下手くそ」だと、思っています。

 

 

 

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