番外編 (5576-A01)

 IBM製のキーボード、5576-A01です。

 

 

 IBMがPC-DOS 4.0/Vをリリースした頃、IBM製のPCに付いていたキーボードで、単体でも販売されていました。
 見た目は現在販売されている一般的なキーボードと大差ありませんが、押すと「カチカチ」と音がして、「コンピューターを使っているんだなぁ」と実感できるキーボードです。

 打鍵音はこんな感じです。
(IE11では、画面下部に現れた「Windows Media Player を実行しようとしています」というメッセージに対し、「許可」しないと再生できませんでした。)

 

 キートップの前後左右方向へのグラツキが少なく、押すとキーが真っ直ぐ下に降りていく感じがして、下まで押し切るときに「スッ」と少し抜ける感じがしますが、このあたりは楽器のキーボードでも高級なものはそんな感じだと思います。 

 このキーボードが発売されていた頃、会社では「部に1台」か「課に1台」しかPCがなかった時代でしたので、これで良かったのですが、今のようにみんなが同時に使うようになると、これではうるさくてしかたがないかと思います。管理人はプライベートで使っているので「カチカチ」音は全く問題ありませんけどね。
 なお、「ThinkPad」と同様の「Track Point」が付いた「5576-C01」というキーボードもあり、これも「5576-A01」に近い感触でした。
 あと、「5576-B01」というのもありました。「A01」と「C01」の間の型番ですが、それらとは全くの別物という感じで、一般的なものでしたね。「カチカチ」音が小さいので、大勢が一斉に使うのには向いているのでしょうけど.....

 今はTopreというメーカーが、「A01」「C01」に近い感触のものを発売していますが、カチカチ音はほとんどせず「フカフカ」といった感じの音です。これなら大勢が一斉に使っても大丈夫ですね。
 あと「PFU」が発売している「Happy Hacking Keyboard」の感触も好きなのですが、Functionキーが無いので、日本語入力が多い作業には向いていません (入力出来なくはないですが)。上級プログラマーさん向きですね。
 ちなみに管理人は、NECの「PC-9801シリーズ」上で「N88-BASIC」を使って「GP-IB」インターフェース経由でデジタルオシロの波形を取り込んで演算出来るようなプログラミングをしていた世代ですが、もう新しい言語は頭に入って行かないです (笑) 。

 「5576-A01」の重量を測ってみると1.55kgもあり、管理人が常用している、これもまた中古で安価に入手したノートパソコン(ThinkPad X61) とほぼ同じ重量で、この半分くらいの重量の106キーボードもあります。

 このキーボードが発売されたのは「Windows95」の登場以前ですから「Windowsキー」がありませんが、「ショートカットキー」が覚えられない管理人にとっては、全く問題ありません。

 

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 余談ですが、IBMがPC-DOS 4.0/Vをリリースした頃というのは、パソコンといえばNECの「PC-9801シリーズ」が日本国内では圧倒的なシェアを持っていました。
 DOS/V登場以前、日本国内で「PC」と言えば、NEC製の「PC-9801シリーズ」のことで、「Oh! PC!」というパソコン情報誌もあり、これは「PC-9801シリーズ」とその周辺機器、及び対応ソフトを紹介するものでした。
 しかしながら、DOS/V登場後は「IBM製PCの互換機」が「PC互換機」と呼ばれ、「PC」とは、「PC-9801」を指す言葉ではなくなっていきました。

 「PC-9801シリーズ」全盛期のソコン上のソフトと言えば、「ジャストシステム」のワープロソフト「一太郎」が定番で、「一太郎を使う為にパソコンを買う」と言ってもいいような状況でした。
 この頃の有力なソフトは、ワープロソフトの「一太郎」、及び「Just Window」上で「一太郎」と同時に使えるドローイングソフトの「花子」、ロータスの表計算ソフト「Lotus 1-2-3」、管理工学研究所のデータベースソフト「桐」などでしたが、パソコンよりも、むしろワープロ専用機のほうが普及していた時代です。
 発色についても「4096色中16色表示」で、写真も十分に表示できないようなスペックで、パソコン上で動画を扱えるようになることなど、想像も出来ませんでした。
 IBMでもハードウェアで日本語表示を実現させた日本専用の高価なPC (Windowsが高解像度で使える機種なら50万円以上したと思います) を発売していて、「PC-DOS 4.0/V」を見ても「何これ???」と当時は思ったものです。
 「PC-DOS 4.0/V」の登場によって、ソフトウェアで日本語表示が可能になったことから、安価なPC互換機が日本国内のオフィスや家庭に徐々に浸透していったのですが、20年以上前のことですから、今の若い方は全く知らない話かと思います。

 でもソフトウェアで日本語を表示させるには、CPUパワーも常時ある程度は必要ですし、フロッピー1枚には収まりません。386以上のCPUとハードディスクの低価格化によって実現出来たものであって、それ以前の「8086/80286+フロッピーディスク」の時代に日本語を表示させるのには、漢字ROMというハードウェアが最適だったのであろうと思います。

 

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 今のパソコンは、家ならば「ネット」、会社なら「LAN」に繋がっているのが当たり前ですが、Windows3.1が登場する前までは、多くのパソコンはスタンドアロンで動いていて、一部の方が「パソコン通信」を行っていました。
 「パソコンを使ってネットで買い物をする」ようなことは出来なかったのですが、コンピューターウィルスに感染したり、ワンクリックで法外な請求が表示されるようなこともなく、これはこれで良い時代でした。
 その後、PCが広く普及するに連れ低価格化が進み、今日のPCハードウェアの礎を作ったと言えるIBMが、コンシューマー向けPCの事業をLenovoに売却したのには、驚きでした。

 「IBM」のロゴのついたコンシューマー向けのPCは「Core 2 Duo」の頃が最後ですので、最新OSを使おうとすると性能に不満も出てきそうですが、キーボードなら、まだまだ使えそうです。

 

 

 またまた余談ですが、管理人が使っている「ホームページ・ビルダー」は、元々は由緒ある日本IBMが開発し販売していたものですが、後にジャストシステムに移管されたものです。

 管理人はHTMLの知識が全くありませんので、このソフトが無いとホームページが作れません。(^_^);;

 

 

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