SC-777SA

 DENONのスピーカー「SC-777SA」です。 

 

 2001年頃に発売されたもので、「200kHzまで再生可能」とアピールされていましたが、おそらく当時登場した「DVD-AUDIO」(サンプリング周波数が最大192kHz) に対応した製品で、この頃「DENON」の読み方が「デンオン」から「デノン」に変わったように記憶しています。
 サランネットが長方形でなく、弦楽器のような印象を持たせます。

 

 

 サランネットを外すと、3つのユニットが見えますが、この外観も、弦楽器を連想させませんか?

 

 カタログを見ても「クロスオーバー周波数」はわからないのですが、一番上のユニットは「スーパーツイーター」と呼ばれていますので、可聴帯域では「2ウェイ」ということかと思います。

 

 

 

 背面を見るとポートがあり、「密閉型」ではありません。

 

 実はこのスピーカー、「P.P.D.D. SERIAL」(Push-Pull Dual Driver Serial) という方式で、キャビネット内に「もうひとつ」ウーファーが後ろ向けに付けられています。
 カタログに拠れば、これによって「高調波歪みが低減される」などのメリットがあるのだとか.....
 専用スタンド (¥30,000) と組み合わせると、「¥100,000 / 1本」もする、決して安くはないスピーカーでした。
 (専用スタンドを使うと、管理人が普段聴く聴取位置よりも、ツイーターの位置が高くなってしまうので、買いませんでしたけどね。)

 

 

 「ウーファー」は「ケブラーコーン」で、ちょっと前までは「B&W」のスピーカーなどにも使われていて、「黄色いコーン」には見覚えがありませんか?  

 

 なお「ケブラー / KEVLAR」とは、デュポン社の登録商標で、一般名で云うと、「アラミド繊維」のようです。
 「軽量」で「強靭」なので、スピーカーの振動版に使われたのでしょうね?
 だからといって、「B&Wに迫る音」と言うつもりはありませんよ (笑) 。

 

 当時「DENON」からは、このスピーカーと外観の似たスピーカーが、「ピュアオーディオ用」だけでなく、「ホームシアター用」「ミニコン用」まで多数展開されていて、「P.P.D.D. PARALLEL」(Push-Pull Dual Driver Parallel) という、ウーファー2つを上下に並べ、ウーファーのエッジを互いに「逆向き」(凸と凹) に装着することで、歪みの低減を図ったものもありました。

 その中で「777シリーズ」は、200kHzまで再生可能な「リーフ型スーパーツイーター」を搭載しており、更に本機では「ケブラーコーン採用 + (楽器に用いられる) ランバーコアキャビネット採用」といった点で差別化をしていました。
 他モデルでは、120kHz/90kHzまで再生可能なスーパーツイーター、グラスファイバーコーン、MDF材キャビネットなど使われていましたが、その違いを「管理人が聴いて判るのか?」と考えてみると、「???」です (笑) 。

 

 

 

 

 「バイワイヤリング」にも対応していて、端子は「金メッキ」。

 

 上の端子が「ツイーターとスーパーツイーター」用の端子、下が「ウーハー」用の端子で、こだわる方は、上 (高音) と下 (低音) とで、スピーカーケーブルを変えるんですかね?
 但し、管理人が試したがるような「スーパーツイータの有無による音の差」を手軽に確認することは出来ません。
 カタログに拠れば、「バイワイヤリング対応 真鍮削りだし 大型スピーカーターミナル」だそうです。

 

 

 

 背面の「シリアルNo.」です。
 発売当時に「ペアで新品購入」したのですが、「Lch用」「Rch用」という区別はなく「1台売り」だったので、番号は揃っていません。
 「14,600,000台売れた」とは思えないので、Serial No. の意味はよく判りません (笑) 。
 「1」は「2001年」、「4」「6」は「製造した工場」とか「製造月」を表すのでしょうか?

 

 

 「DENON」ブランドですが、製造は台湾です。「R.O.C」とは「Republic Of China」のこと。

 昔は「インピーダンス:8Ω」が一般的でしたが、この頃には「6Ω」も一般的になりました。
 スピーカーから得られる出力「W」は、「V x I 」=「V x V / R」なので、同じ電圧でも「R」(正確にはインピーダンンス) が小さいほど出力が大きくなるのですが、アンプ側が「低インピーダンス負荷」に対応した十分な電流供給能力を持っていることが前提になると思います。そうじゃないと「過電流保護回路」が働いてしまうと思います。

 

 

 このスピーカーは、2000年頃に、近所のオーディオ店で勧められて購入したもので、当時使っていた「Celestion」の「SL-6 Si」に比べると、低音が豊かに聴こえたのが購入理由です。
 家で聴いてみると、高域もクリアに聴こえ、「丹下桜」さんが一層近くにいるように感じたのを覚えています。

 「SL-6 Si」は、知人にあげてしまいましたが、「SL-6 Si」も取っておいた方が良かったカモ?です。
 でも当時は、会社が用意した「6畳一間」の部屋に、「オーディオ / TV / パソコン / 布団 など、持っている物全て」を置くのですから、スピーカーを2組持つような「スペース的な余裕」はありませんでした (泣) 。

 

 

 このスピーカーに関する記事は、Webでもあまり見ませんが、管理人は結構気に入っているスピーカーで、アメリカに赴任するときにも連れて行きました。
 このスピーカーを購入してから、これまでに転勤などで「7回も」梱包して移動させているのですから、少々の外観のダメージはやむを得ませんね。
 (こんなに何度も移動させるとは、購入時には予想していなくて、元々の梱包箱は購入直後に捨てています。「6畳一間」の部屋に住んでいましたから.....)

 

 

 

 底面にはスパイクを取り付けられる「M6」の穴が3つ設けられています。

 

 

 

 購入時「スパイク」や「スパイク受け皿」も同梱されていたのですが、何度も引っ越すうちに、行方不明になってしまいましたし、底面には「キズ」もあります (笑) 。

 

 

 「200kHzまで伸びている」「バイワイヤリング対応」「金メッキ端子」「ケブラーコーン」とは云っても、音質については、後に入手した「NS-1000M」の音のほうが好みですし、「SC-777SA」にスピーカーケーブルやスタンドに「何万円」も使っても同様かと想像します。
 言葉で表現すると「NS-1000M」の音は「瑞々しい音」「元気な音」、「SC-777SA」の音は最近の多くのスピーカーの音に近く、「整理整頓された端正な音」「透明感のある音」のように、耳の超えていない管理人は感じています。

 

 

 なお、このスピーカーは「防磁型」ですので、ブラウン管モニターの「BVM-D24E1WJ」と一緒に使うのには、「ピッタリ」です。

 

 また、管理人が20年近く住んでいた寮の「6畳一間」で、「スピーカーから1m未満の至近距離で聴く」という条件なら、「NS-1000M」よりも使い易いのでは?とも思います。

 大きなスピーカーを至近距離で聴くと、低音が下の方から聴こえ、高音が上のほうから聴こえるのが、はっきりと判りますし、「バーチカルツイン」や「同軸スピーカー」という手もありますが、選択肢が限られますよ。

 そういった理由で、管理人は今も本機を手放していない訳で、もうちょっとで「新品購入から20年」です。
 10年で「decade」と言い、それよりも長いお付き合いですが、20年近く傍に置いていたものを手放してしまうと、「喪失感」に見舞われるのでは?と管理人は思っていて、「音質」よりも「想い出」のほうが重要なんですよ。

 

 

 

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