「おしゃれなテレコ」というキャッチフレーズも付いていたSANYOのラジカセです。
ラジカセは当初はモノラルが主流でしたが、SONYが「ZILBAP : CF-6500」を発売した頃からステレオ化させたものが主流になっていったように思います。ステレオカセットプレーヤーの「Walkman
/ ウォークマン」が発売されたのも、「ZILBAP」の少し後だったと思います。
その後は各社から、U4のような小さなものから、LPレコードが演奏できるような巨大なものまで、様々なステレオラジカセが現れましたが、管理人が持っている「小さなラジカセのひとつ」がこれで、色も昭和的です。写真でみると結構きれいに見えますが、実物を真近で見ると傷だらけです。
向かって左側面の奥にヘッドホン端子 (ステレオミニジャック) がありますが、昔、ヘッドホンのプラグは直径6.3mmのものしかなく、ステレオラジカセにも6.3mmのヘッドホンジャックが付いていました。
直径3.5mmのミニジャックは、昔はモノラル(2極)しかなかったのです。
これが「Walkman / ウォークマン」登場の頃に、ミニプラグが「3極化」され、ステレオ対応になったわけです。携帯音楽プレーヤやアウトドア向けのヘッドホンの普及には、このミニジャックのステレオ化も重要な要素の一つだったと思っています。
一方で最新のiPhone7では、更なる薄型化と防水のために、このステレオミニジャックがなくなるようです。このことがきっかけで、アウトドア向けヘッドホンの市場が、ちょっと変わってくるかもしれませんね。
この頃のラジカセは「メタルテープ」も使えました。オーディオ用のカセットデッキみたいです。
「メタルテープ」は、当初「高性能」「ハイエンド」というイメージでしたが、「ハイポジ」と共に「カジュアルなデザイン」のものも出てきていました。
テープの性能を十分に発揮したかは判りませんが.....
このラジカセですが、EJECTボタンを押すと、ダンパーが付いているようで、ちょっとゆっくり、しかも静かに開きます。もっと前の時代のものだと、ラジカセなら「バタン!」と開くのが当たり前で、別ページにあるカセットデッキのTC-K8Bでも、開く時に「ギギギギギー」と音がするので、EJECT機構だけは「こっちのほうが勝ってる?」という気すらします。
中でゴムベルトが滑っているのか、テープスピードがちょっと怪しく、早送りはノロノロとしていますが、幸いなことに、この機種「MR-U4SF」は、外部入力端子が付いているので、iPhoneなどを繋いで鳴らすことが出来ます。なおU4シリーズの中には、ダブルカセットのものや、白や黒のカラーバリエーションもあったように記憶しています。
そこそこのオーディオ機器があっても、「こういうので聴きたい」と思う時が、管理人にはあるんですよね。
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「けいおん!」第4話で秋山澪ちゃんが持っていたラジカセが、これに良く似ている気がしています。「PONY」という実在しないメーカー製にはなっていますが.....
あと、軽音部の部室にあるラジカセが、SONYの「CF-1980 (スタジオ1980)」風です。
「けいおん!」では、女の子達が携帯電話を使っていることから、そんなに昔ではない時代設定かと思いますが、校舎は古そうですし、なぜか懐かしいラジカセが登場します。