SONYのMDR-CD900STです。
1980年代に発売された民生用の「MDR-CD900」というヘッドホンがあって、それを業務用にしたものです。
「ST」というのは、「STEREO」ではなく「STUDIO」のことなのでしょうね。
発売になったのは1990年代かと思いますので「ちょっと前の機器」ですが、今でも販売されています。
「for DIGITAL」という「赤地に金文字」の表記が懐かしいです。CDが登場した直後のSONYのヘッドホンなどに見られました。また、これと同じ字体で「DIGITAL」という文字がSONYのCDプレーヤーなどについていました。
Technicsのスピーカーにも「DIGITAL」と表記されたものがありました。(実家にあります)
当時は、「CD対応」というのが、アピールポイントになっていたように思いますが、管理人が常用しているスピーカーは、CDが登場する前から販売されていたYAMAHAの「NS-1000M」です。
さて、「MDR-CD900ST」ですが、実際にレコーディングスタジオでも使われていたようで、「○○さんが使っているのをTVで見たことがある」という方も多いのではと思います。
管理人が知る限りでは、丹下桜さんのDVD「New Frontier」の「Chapter3:8'00''」あたりとか、野川さくらさんのDVD「SAKURAクリップス」の中の「Title2:SAKURAヒストリー」、田村ゆかりさんのDVD「sweet
chick girl」の「Chapter2:3'00''」あたりで見ることが出来ますが、実はどれも「キングレコード」のスタジオでしょうかね。
「MDR-CD900ST」に付いている直径6.3mmのプラグでは使いにくいので、管理人は長いケーブルを「ブチッ」と切り短くして、先端に3.5mmのステレオミニプラグを付けて使っています。
発売開始から20年以上経過していますが、今も売られているロングセラー商品です。
現在は、このヘッドホンよりも高価なヘッドホンがいくつも売られていますが、今から20年経ったときに、そのうちどれだけが売られているんでしょうか?、あるいはどれだけがオーディオファンの記憶に残っているんでしょうかね?
SONYからは、スタジオモニター用のヘッドホンとして、新たに「MDR-M1ST」が発売されたようです。(2019年8月)
機種名や外観から推測すると、「MDR-1R」がベースになったもの?とも思いますが、「MDR-CD900ST」も継続して販売されるとのこと。
DENONのMCカートリッジ「DL-103」と同様に、スタジオで長くリファレンスとして使われ、ずっとこれで音を確認してきているので、「MDR-CD900ST が無くなると困る!」といった方が多いということなのでしょうかね。