A-1

 YAMAHAのプリメインアンプA-1です。1970年代後半の製品です。

 ドアを閉じた状態だと、このようなシンプルな外観です。
 左端から順に、電源のon/off、スピーカーのon/off、DISC優先スイッチ(これをオンしたときは、Toneコントロールや入力切替が飛ばされます)、音量調整だけが見えます。

 

 

 

 ドアを開けると、内部にはいろいろな機能が用意されています。

 

 

 

 

 

 当時、一般家庭で最も音質のいい音源はアナログレコードだったので、「回路をシンプルにして、DISCを再生する」というコンセプトだったのだと思いすが、「A-1」購入当時は、それまで自宅にあったモジュラーステレオ「SSL-Z1」のレコードプレーヤーをそのまま使っていましたので、管理人には「FM」の音とそれほど変わらない音質のようにも思えました。

 

 その後、お小遣いを貯めてカートリッジを買い替え、更にバイトで貯めたお金でプレーヤーを買い替えた後は、明らかにFMよりも良い音と感じられ、ようやく本機のコンセプトが理解できました。(カタログでは「ディスクストレートDCアンプ」と記載されています)

 

 

 ところで、日本語で円盤のことを指す「ディスク」には、「DISC」と「DISK」の2種類があります。
 上記の写真では「DISC」と表示されていて、レコード盤やCD (Compact Disc) など「ケースから出して円盤に直接触れるもの」は「DISC」、「フロッピーディスク」や「ハードディスク」など「ケースに収められたままの状態で使うもの」は「DISK」と呼ばれているような気がしますが、なぜそうなったのか?ホントにそうなのか?正確なところは管理人にはわかりません。

 

 

 

 例外もあって、例えば1990年代に登場した「ミニディスク」は、円盤が露出していませんが、「Mini Disc」という名称です。これは「Compact Disc」の「更にミニ」ということで、「Mini Disc」となったのでしょう。

 

 

 プリメインアンプの「A-1」は、「CA-1000III」や「CA-2000」といった「CA-xxxx」の型番から「A-xxxx」といった型番に変わった最初のアンプです。その後登場した「A-3」、「A-5」などでも、「A-1」のような自照式のボタンが使われていましたが、シーリングドアは採用されず、更に後の「A-2000」などでシーリングドアが採用されましたが、ここまでのシンプルな外観にはなっていません。
 筐体の高さは117mmと、当時の一般的なアンプと比べるとやや薄いのですが重量は15.8kgあり、持ち上げてみると見た目の印象よりは重く感じます。

 

 「CA-1000III」「CA-2000」では、テープデッキを2台繋いで、アンプ側の切り替え操作でダビングが出来たり、L/RをMIXしてMONOにするとか左右逆にするとか、スピーカで鳴らすソースとは別にテープデッキに送るソースを選べたり.....と多機能なプリメインアンプでしたが、「A-1」では、そういった機能が省かれ、必要最小限な機能に留めた製品でした。
 L/Rのバランス調整がなく、L/R連動ボリュームになっているのも、「回路をシンプルにしたい」というコンセプトなのでしょうね。

 

 このプリメインアンプ「A-1」と、ピラミッドのような形をしたパワーアンプの「B-6」が、YAMAHAオーディオ製品の中では特に個性的な外観だったと管理人は思っています。小型で200W/ch出せた「B-6」は、オーディオマニアの方が好む音ではなかったようですが、いつか「B-6」も入手したいと思っています。 

 

 

 

 アンプの場合、放熱のために天板にスリットを設けてあるものが多いですが、この機種では凝った造りになっていて他ではあまり見ないものです。

 

 

 格子状のものは金属製ではなく樹脂製で30年以上経過していますので、日に当たっていた手前の方はかなり黄変しています。

 

 

 

 A-1は、あまり売れた製品ではなかったのか、A級動作も出来た「CA-1000III」や「CA-2000」が今でもよくヤフオクに出品されているのに対し、この機種をヤフオクで見ることはなかなかありません。たまに見つけてもシーリングドアが欠品だったりします。
 「CA-1000III」や「CA-2000」がよく売れたので、その直後に発売された「A-1」は、買い替え需要が少なかったのですかね。
 また「YAMAHAのA-1」というと、今では、AVアンプとして世界で最初にDTSサラウンドデコーダーを搭載した「DSP-A1」の方が有名なようです。

 

 「A-1」は、管理人が学校に通っている頃、父親が近所の電気店に勧められて買ったもので、実家にあります。
 今は人気のなさそうな製品ですが、個人的には音も外観も気に入っています。
 最大出力 70W/ch は今時の製品と比べると小さめですが、「NS-10M」と組み合わせ、8畳の部屋で聴く限り、管理人にとっては十二分な出力で、足りないと感じたことはありません。

 

 ヤフオクにはなかなか出品されない機種ですので、この先、もし音が出なくなっても手放さず、修理してくれる業者さんを気長に探すかと思います。

 

 

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