SEA-80

 VictorのグラフィックイコライザSEA-80です。

 

 横幅は「やや大きめ」で、フロントパネルの幅が450mmあり、「ラックハンドル (BH-W150)」を付けると480mmあります。

 

 Victorは、SEA (Sound Effect Amplifier) といって周波数特性を細かく調整できる機器を発売していました。
 上の写真のものは左右独立で10素子ずつありますが、左右連動で5素子くらいのものをアンプに内蔵させたものなども発売されていて、40年程前に家にあったVictorのシステムステレオにもSEAが付いていました。
 当時は珍しかったので、いろいろと廻して愉しんでいました。

 

 

 

 現在は「小さい音量で聴くときにBass/Trebleを少し上げる」くらいしか Tone Control は使いませんが、SEA-80の中央部にあるスペアナ表示が使いたくて入手しました。VictorのSEAの中でもスペアナの付いたものはそう多くありませんが、この機種は結構売れた様で、ヤフオクではよく出品されています。

 アンプのRec Out 出力を使って、音に合わせて動く表示をTC-K8Bと合わせて時々楽しんでいます。

 

 

 これも動画を載せてみました。
 「Internet Explorer」 の場合、「Windows Media Player」の実行を許可していないと再生されませんし、
 管理人のPC (Win7+IE11) では、IEを起動して最初に選んだ動画しか再生できず、他は黒画面になってしまいますが、ネカフェのPC (Win10+IE11) では、問題なく再生できました。
 「Google Chrome」の場合は、別ウインドウで再生されるようです。
 「iOS」でも再生できましたが、管理人のiPhoneは「LTE」に対応していないので、再生途中で止まることがありますが、2回目の再生では途切れることなく再生できました。

 

 

 

 本機には、「ピンクノイズ」を発生させる機能があり、スピーカーからの出力を指定のMICで拾うことで、音場補正を行う (部屋の特性を含めてフラットにする) ことが出来るのですが、管理人は使っていません。
 理由は、「本機を通すと音質が劣化するのでは?」という「ピュアオーディオ的な理由」ではなく、MICを置いた場所でフラットな特性にしても、デットな部屋で聴く音と、ライブな部屋で聴く音は同じには聴こえないと考えていて (このあたりは、「部屋について」のページでも述べています) 、カーテンや絨毯などで部屋の響きを丁度良くすることが先だと考えています。
 また、「スピーカー」→「聴取位置」までの距離と、「スピーカー」→「壁」→「聴取位置」までの距離の違いが原因で、周波数 (正確には「波長」) によって直接音と反射音とが「強めあったり」「弱めあったり」するために、聴取位置によって周波数特性は変わるのでは?と考えています。

 細かい話をすると、空気中を音が伝わる速度は、室温によって変わりますがおよそ330m/s。
 v (速度) = f (周波数) x λ (波長) なので、λ = v/f 、1kHzの音なら波長は33cm、100Hzの音なら3.3mです。
 直接音と反射音の距離の差が1波長ずれていれば強め合い、半波長分ずれていれば弱め合います。
 特定の聴取位置でフラットにしても、別の位置では「直接音と反射音の距離の差」が変わってきますから、フラットにはならないような気がします。

 そういった理由で、管理人にとっては「イコライザーを使って特定の聴取位置で聴く音をフラットにする」ことは、あまり意味の無いことと考えていて、そういったことはしていません。

 

 ところで「HMV」という著名なレコードショップがありますが、この「HMV」というのは「HIS MASTER'S VIOCE」の略らしいです。最近まで知りませんでした。

 

 

 

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