三菱電機製のレコードプレーヤーです。当時はまだ「CDプレーヤー」は無かったので、大抵は「レコードプレーヤー」とは呼ばず「プレーヤー」と呼んでいたと思います。
DIATONEというブランド名で1980年頃に発売されていました。
DIATONEと言えば、やはり往年のスピーカーが有名で、最近も「NCV:Nano Carbonized high Velocity」という素材を振動版に使ったスピ-カーが発売されていますが、管理人の最も印象に残っているDIATONE製品は、このプレーヤーです。
当初は「たてコン」という名称の薄型のシステムステレオ (レコードプレーヤー、アンプ、チューナー、スピーカーがセットになったものです) が発売されましたが、後にプレーヤー部が単体で発売されたと記憶しています。
「LT」とは、おそらく「Linear Tracking」を表したものと思われます。
当時管理人は、LT-5Vを「リニアトラッキング」で「省スペース」な商品と考えていましたが、今見ると、演奏中に直径30センチのレコード盤がゆっくりと回転する様子が実によく見えるこの製品は、とてもユニークな製品であったと感じています。
付けているカートリッジはオーディオテクニカの「AT-10G RD」(ヘッドシェル付き)です。
なお管理人が持っているプレーヤーは「LT-5Vs」といって、元々上部カバーのないバージョンのようです。
ヤクオクで入手しましたが、ゴム脚はプレーヤーの自重でかなり変形していたので、金属製の脚に交換しています。
トーンアームを垂直に垂らしているこのプレーヤーは、上下方向の揺れには強いのですが、重心が高いので、前後方向の揺れには弱いようで、クッション性の無い脚のほうが安定する気がしています。
また撮影時には外していますが、プレーヤー上部に伸縮式の転倒防止棒をつけています。
入手時、トーンアームの駆動部が故障していて演奏時に内周側に進んで行かなかったのですが、「修理してもらえる業者さん」を見つけて直してもらいました。
本機の電源スイッチは、トーンアームを固定するレバーと兼ねていますが、これはDIATONEの「リニアトラッキング・プレーヤー」特有ではないかと思います。
レバーを半時計方向に90度廻すと、電源がONし本体左上のランプが点灯します。
操作パネル上の「START」ボタンを押すと、ターンテーブルが回転し、アームがレコード盤面上へと移動しますが、このランプとターンテーブル上に設けられているスリットによって、装着されているレコードの大きさを検知できる仕組みと思われます。
カラーレコードのような透明なレコードの場合、光が遮断されないので「レコードが装着されていない」と判断し、トーンアームが戻ってきますが、ランプ部からターンテーブルに入る光を指で塞いで自分でアームを動かせば演奏できます。
このプレーヤーの動きも、「特徴のあるもの」かと思いましたので、動画を載せてみました。
ピクチャーレコードを使ったほうが、レコードの回転する様子が更に判り易くなるのですが、肖像権とか著作権に振れそうですので、白いレコードを使って黒いカートリッジを引き立たせています。
「Internet Explorer」 の場合、「Windows Media Player」の実行を許可していないと再生されませんし、
管理人のPC (Win7+IE11) では、IEを起動して最初に選んだ動画しか再生できず、他は黒画面になってしまいますが、ネカフェのPC
(Win10+IE11) では、問題なく再生できました。
「Google Chrome」の場合は、別ウインドウで再生されるようです。
「iOS」でも再生できましたが、管理人のiPhoneは「LTE」に対応していないので、再生途中で止まることがありますが、2回目の再生では途切れることなく再生できました。