番外編 (電話機)

 これもオーディオ機器ではなく、1970年代後半から実家にある電話機です。 

 

 

 こういったダイヤル式の電話機にも、いくつか種類があるようで、本機は「600-A1」というもののようです。

 

 「東芝製」と思われますが、当時はこんなロゴマークでした。

 

 自分が就職した頃には、ダイヤル式の「黒電話」が、職場にいくつもある一方、社員寮の各部屋には電話は無く、寮の入口近くにある管理人室にあるのみで、これは実質的には「受信専用」で、「○○さん、○○さん、お電話です」といった感じで、自分からどこかに電話するときには、寮の外にある「電話ボックス」を使っていました。

 その電話ボックスは「1台」しかないので、「使いたいときに誰かが使っている」ということもよくあることで、「電話機の見えるところまで出てきては、部屋に戻る」といったことを何度も繰り返すのは、しょっちゅうでした。
 就職した頃は、そういった時代だったんですが、何年か後には各部屋にも電話が引かれ、ダイヤルアップ接続でインターネットを見られるようになりました。ダイヤルアップだと最大で56kbpsくらいだったと思います。
 56kbpsでは「動画」などダウンロードする気にはなれず、Webを見るか「Updateされたプリンタードライバー」や「画像」をダウンロードするかでした。
 最寄のアクセスポイントは「いっぱい」で繋がらず、「東京」まで掛けていましたので、一ヶ月の電話料金はいつも¥10,000を超えていました。

 でもこれはまだ良いほうで、管理人が小学生だった頃は、家に電話が無く、学校で作っていた連絡網には、道路を隔てた隣の家の電話番号が「x-xxxx (呼) 」なんて記載されていました。
 児童会の行事で遅くなりそうなとき、他の子達は家に電話していましたが、管理人は連絡しなかったので、学校の方に家まで送ってもらって家に着いたときには、「学校で何か大変なことがあったんじゃないか?」と母親が大変心配そうな顔をしていたのを今でも覚えていて、「家に電話があるといいね」と子供心に感じたものです。

 

 

 さて、ダイヤル式の電話ですが、最近は外していて「オブジェ」扱いです。
 「なぜ外したのか?」というと、知人 / 親類からの Tel はたまにしか無く、「太陽光発電」とか「外壁塗装」「健康食品」「投資」などの売り込みの電話が殆どなので、下にある電話だけにしました。 

 

 高齢者の場合「自分から電話を切ったら失礼」と考えているのでしょうか?
 実家の父親の場合、相手が電話を切るまで、いつまででも話を聞いてしまいがちなので、「いっそのこと電話に出なければ良い」ようにしたわけです。

 この電話なら「留守電」機能が付いていますので、大事な用件だったら、後でこちらから掛け直せばいいわけです。
 「留守電」設定にしたところ、「売り込み」の電話の場合、「ただいま留守にしております、ピーと鳴りましたら....」のあたりで切れてしまいますね。(切れる直前に、小さく「チッ」とか「舌打ち」が聞こえることもあります。)
 ちゃんとした用事のある電話の場合は、「メッセージ」を残してくれますが、そういった電話は「月に1件」くらいです。

 

 こうすれば、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」「押し買い」、最近問題視されている「アポ電」といったトラブルに巻き込まれる可能性も少なく出来るのでは、と思いますがどうでしょうか?
 この電話は2007年に発売された「TF-FD1500-s」という、結構古いものですが、今発売されている電話機には、迷惑電話を防止するために、もっと色々な機能が付いているようです。

 

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 実家にいるときに、2例ほど「???」なことがありました。

 ベルも鳴らさず門扉を開け、入ってきた人物から「私、○○社の××と申しますが、なにか困っていることはありませんか?」と尋ねられ、「大丈夫です、何もありませんよ」と答えたところ、「あ、そうですか」と、あっさり引き上げていきました。
 しかしながら、商品やサービスの紹介はなく、名刺やカタログを置いていくわけでもなく、何かを紹介できるような資料を持っているような感じでもなく「手ぶら」でした。
 もしかしたら「高齢者の一人暮らしかどうかを確かめる」のが目的だったのかもしれません。
 あるいは「空き巣」だったとか?

 

 先日は「一般社団法人○○調査機構」と名乗る人物が尋ねてきました。
 「最近、台風などによる自然災害が多く、各家々を見て廻っていて、お宅の屋根にも直すべきところがあるようです」とのことで、「住宅に関する保険には入っていますか?」とも聞かれました。
 名刺を撮っても良いか?と尋ねると「顔の部分は個人情報だから...」と拒否、「じゃ、顔は撮らないから」といっても、それも拒否。
 名刺なんて、相手に名前を覚えてもらおうと渡すために作っているはずなのに、肩書きを見せるのに使うだけで「渡さない」「撮らせない」なんて「不自然」です。
 国などが運営している公的な組織かと思わせるような名称ですが.....
 あるいは、もしかしたら「一般社団法人○○調査機構」というのも「なりすまし」だったので、名刺は「チラ見せ」で、「足跡を残したくなかった」のかもしれません。
 なお、名刺を撮らせてもらえなかったので、「一般社団法人○○調査機構」という名称は、正確ではないかもしれません。
 それに今時「名刺」なんて、パソコンとプリンタがあれば誰でも作れますから「内閣総理大臣 補佐官」とか「宮内庁 副長官」とか名乗ることも、簡単なコトですからね。

 「独立行政法人 国民生活センター」のWebサイト内では、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスに関する相談が多く寄せられている、と注意喚起を行っています。

 

 

 更には.....

 ある晩、電話に出たところ、「NTTの関連会社」と名乗る人物から、「モデムの交換に行きたい」「安くなる」とのこと。
 30分程度後に、改めて担当の者が連絡しますということでしたが、こちらの名前も知らないようで「何か変」。
 その後の電話には出ず、最寄の「NTTdocomo」や「ドコモインフォメーションセンター」に問い合わせたところ、「NTTからは、電話でそういった連絡はしていない」とのことで、おそらく他社のプランに切り替えさせるのが目的だったのでしょうか?
 相手をだますようなやり方では、最初だけは安くなっても、その後がコワイです。

 友達とかいない (?) 管理人の場合、電話には出ないほうが良いみたいです (笑) 。
 ホントに用事のある場合には、ちゃんと留守電にメッセージを残してくれますから.....

 

 

 

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