YAMAHAのチューナー、「T-1」です。プリメインアンプの「A-1」とペアになるようデザインされたものです。
当時、多くのメーカーで、アンプとチューナーでデザインを揃えて、ペアを思わせる型番で販売されることがあり、「アンプの音量ボリューム」と「チューナーのチューニングダイヤル」が同じ形状で、同じような場所に配置されていました。
筐体の高さについても、多くのメーカーのチューナーは、ペアになるアンプと同じ高さにしていて、中は結構空間が多く、重量はアンプよりかなり軽かったです。
YAMAHAでも型番が「CT-xxxx」のチューナーはそうでしたが、型番が「T-xxxx」になってからは、アンプより薄い筐体にし、他社もこの頃からチューナーは薄い筐体になっていきました。
「T-1」について、この機種特有の大きな特徴はありませんが、電源をオンするとスケール部全体にグリーンの文字が浮かび上がり、管理人はこれが好きです。
でも、そんなに明るくないので、日中だと下の写真のような感じです。電源オフとあまり変わりません。
針の部分は赤かったのですが、朝日が当たる場所に長年置いてあったので、すっかり薄くなっています。
夜間、明かりを消した状態では、このように見えます。
これは、別のチューナーですが、やはり全体が照らされるものです。
これももちろん、「新品」ではなく「中古」で入手したもの。
針のある部分だけが照らされるようなチューナーも多くありました。
それを暗がりで見ると、例えばこんな感じです。スケール部全体が照らされるほうが「賑やかな感じで良い」ですよね?
もっと昔の機種だと、別のページにあるレシーバー「JR-X6」のように、電源をオンすると真っ黒いスケール部の中から文字が浮かび上がるような感じのものが多かったと思います。
「T-1」のメータは、回転軸が縦に配置されていて、下から垂直に曲げられた針が横にスライドしていきます。針に施した赤い塗装が、かなり落ちてしまってはいますが、この動作も計測器みたいでちょっとユニークで気に入っています。
「T-1」のようにスケール部が光るチューナーは、電源オフ/オンや外光の影響で、かなり様子が異なって見える場合がありますが、中古屋さんで見つけても、電源を入れてみないことには判りません。ヤフオクだと電源オン時の写真が載っていることが多いですが.....。
背面のアンテナ端子です。
上の写真のように、昔のFMアンテナ端子は、フィーダー線を繋げるような300Ωの端子も多くあり、75Ωの端子も今の製品のようなシールド効果の高い「F接栓タイプ」ではありませんでした。
もっと昔には、下の写真のように「300Ωだけ」のものもありました。
同様のことはTVにも言えて、昔のTVは「Video入力端子」も無く、フィーダー線を繋ぐ為の「300Ωの端子」が、VHFとUHF用に2つあるだけでしたが、VHF側が先に75Ω化され、その後VHF/UHFがひとつの端子になったF接栓タイプになっていきました。
AMアンテナ端子のほうですが、最近は2pinか3pinのコネクタを挿すようなものが多いですね。
実家にある「T-1」ですが、管理人が学校に行っている頃は、これでFMを受信してカセットに録音していました。
当時「民放」は「FM東京」「FM愛知」「FM大阪」「FM福岡」しかありませんでしたので、「NHK」しか受信できない地域もが多かったはずです。
今はすっかり様変わりし、放送局も増えましたが、「エアチェック」という利用方法は少数派になってしまいましたね。
余談ですが、「チューナー」というのは、「チューナ」とも呼ばれる場合もあり、管理人が持っている「FM fan」を見ると、ソニーやONKYO、Marantz、Technics、DENONでは、「チューナ」と呼んでいた頃もあるようです。
「チューナー」と同様、アンプと一体になった「レシーバー」でも「レシーバ」と呼んでいたメーカーもありましたし、「スピーカー」では「スピーカ」、「プレーヤー」では「プレイヤー」「プレヤー」「プレーヤ」と呼んでいるメーカーもありました。