これは、「COUGAR No.7」の愛称を持った、ミリタリールックのラジオで、「狙えクーガ」のキャッチコピーが付けられていました。
正式な機種名は「RF-877」ですが、やはり「COUGAR No.7」の愛称の方が知られているような?
ちなみに管理人が知る限り、「COUGAR No.5」「COUGAR No.6」という愛称の付いたモデルもあったようです。
ジャイロアンテナは収納でき、ここを押すと持ち上がります。
持ち上がったアンテナは手で廻します。
例えば、この状況では、音声に雑音が混じっていますが.....
なお、この機種では、TUNINGメーターの振れ方が、管理人がいつも使っている機器とは逆で、信号が強いほど左に振れる仕様でして.....
このようにアンテナを廻すと、雑音はかなり軽減され、針の振れも大きくなります。
もちろん、ラジオ本体を廻しても同様の効果は得られますが、スピーカーや操作ボタンは自分の方に向けておきたいので、設置状況や受信する信号が来る方向によっては、この機能がありがたい場合もあったと思われます。
でもアンテナが廻るのは、こちら (UM-680) の方が先で、これもナショナル製。
前面右下にある「ROT-ANT」ツマミで廻すんです。
「クーガ No.7 / RF-877」は、FMが108MHzまで受信できますので、本機種が発売されていた頃だったら 地アナの 「1CH / 2CH / 3CH」 の音声が受信できましたが、現在ならAM局が運用しているワイドFM (FM補完放送) が受信できます。
クーガシリーズの中で、いくつかの機種には「RF GAIN CONTROL」というものがついていて、通信機型受信機みたいでした。
これは「HIGH」に廻しきった状態で、ダイヤルには「H」の表示が見えます。
「LOW」の方向に廻していくと「H」→「9」「8」・・・「3」「2」「1」「L」といった表示が現れます。
当時、この価格帯のSONYの機種では、「DX」と「LOCAL」の切り替えしかなかったように思います。
但し管理人がこれまで住んでいた場所では、「電波が強すぎて、音が歪むとか混信する」といった経験はなく、RF GAIN を絞るような使い方をしたことは一度もありません (笑) 。
正面から向かって左側面には、いくつかのジャックが並んでいます。
一番上が、「マイクミキシング付きサウンドコントロール:RD-9852」専用のDC出力端子とのことですが、「RD-9852」を併用した場合、上の3つの端子を使って、ラジオ音声とコードマイクのミキシングが出来たようです。
以降順に、「外部入力」兼「録音用出力」、MPX出力、イヤホン出力、DC6V-IN ということのようです。
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さて、ナショナルから発売されていたラジオには「ミニチュア」がありました。
手前が左から「RF-888」の「赤 / 黒 / 青」、奥が左から「RF-877 / クーガNo.7」「RF-1150 / クーガ115」「RF-2200
/ クーガ2200」です。
奥にある1台だけが本物で、あとは「フェイク」です。
タカラさんから2004年頃に発売された「青春のオールナイトニッポン BCLラジオフィギュア」というものらしく、こんな箱に入って売られていたようです。
これらは、アンテナを起こすことが出来、
一方こちらは、アンテナを出したり収納したりすることが出来ましし、ジャイロアンテナが廻ります。
ツマミ類が立体的に作られていて、実機を持っているかのような.....
このフィギュアの場合、音量ツマミを押下すると、「ビバーヤング、ビバーヤング、フッフッ」「オ~ル ナ~イト ニ~ッポ~ン」といったジングルが流れますし、他のフィギュアでは鶴光師匠の「ビバァ~~ヤングゥ~~ パヤァ~パヤァ~~」(RF-888 / 黒)とか、オープニングの「ビタースイートサンバーの冒頭」(RF-877) などが流れます。
背面に「LR44」が2コ入っているんです。
「クーガ No.7」のフィギュアには、シークレットバージョンもあり、それがこれで、やや青っぽいですね。
「シークレットバージョン」は、実機の「クーガ No.7」と比べても、やはり青っぽいです。
さて、この「シークレットバージョン」ですが、オールナイトニッポンの初代パーソナリティのひとり「糸居五郎」氏の「ハイ こんばんは。 オールナイトニッポン、Go Go Go And Go's On」のアナウンスが収録されています。
このフィギュアの場合は、「バンド切替」を押下すると、上のアナウンスが流れます。
なお Wikipedia 先生に拠れば、糸居五郎氏がオールナイトニッポンの「1部 (午前1:00~3:00) 」を担当されていたのは1972年の10月までで、当時管理人は小学生でしたから、そもそも「深夜放送」なんて知りません。
その後1975年から「2部 (午前3:00~5:00) 」で放送されるようになったようですが、管理人が当時住んでいた地域の民放 (中部日本放送) では、月~金の「2部」の放送は無く「歌うヘッドライト」を放送していたように思いますので 、管理人は糸居五郎氏のオールナイトニッポンは聴いたことがないのでは?と思いますが、管理人よりも10歳くらい上の年齢の方なら「感涙モノ」の懐かしさカモです。
シークレットも含めて「100均」で売っていたケースに入れてみました。
右下の「COUGAR」は、カタログから拝借していますが、そのままUPするとお叱りを受けそうですので、「COUGAR」が辛うじて判るくらいにモザイクを掛けています。
実機のコレクションのように見えるかもしれませんが.....
全部「ミニチュア」なんです。
ミニチュアの方は、実機のおよそ「4分の1」のサイズで作られているようです。