「WATZ / ワッツ」というメーカーの「AT-31」というもので、3つの音声入力から1つを選択でき、音声信号を連続的に減衰させることが出来ます。
最小にすれば、電圧で1/1000以下にまで絞れます。
これが背面です。
最近の機器の端子は、「金メッキ」されたものが多いですね。
本サイト内の「ハイレゾオーディオ」のページでは、「A/Dコンバーター」と「PC上で動くスペアナソフト」を使って、周波数分析をしていますが、A/DコンバーターにCDプレーヤーの音声信号 (2Vrms、ピーク to ピークで±2.82V) を入れると、クリップしたことに起因すると思われる「高調波歪み」が発生し、20kHz以上の音声も出ているような結果になってしまいます。
1kHzの正弦波を入力しても、クリップして高調波が発生してしまいます。
これを避けるために、このアッテネーターを挿入して、歪を発生させないようにしています。
こちらは、1kHzの正弦波
当初は、管理人が常用している「CDが登場する前に発売されたプリアンプ:HCA-8000」が、CDプレーヤーの2Vrms信号に対応出来ていなくて、プリアンプ部で歪が発生しているものと考えていました。
そのため、CDプレーヤーの出力をこのアッテネーターを介してプリアンプに入力することで、歪みを解消させていましたが、いろいろ試す中で、CDプレーヤーの出力を直接A/Dコンバーターに繋いでも歪が発生することに気がつき、プリアンプで発生しているのではなく、「A/Dコンバーター」あるいは「スペアナソフト」で発生していることが判りました。
このA/Dコンバーターには、入力を「-6dB/-12dB」減衰させるスイッチが背面に付いていましたが、それを使っても歪みはなくなりませんでした。
その後は、アッテネーターを挿入する場所を、「CDプレーヤー出力とプリアンプ入力の間」ではなく、「A/Dコンバーターの入力端子の手前」に変更しました。
まさか、「CD登場後に発売されたモノ」が、CDのフルビット出力に対応出来ていなくて歪が発生していたなんて、考えてみたこともなく、気が付くのにかなり時間が掛かりました。
「ハイレゾオーディオ」のページに載せている「周波数分析」をしたグラフについても、「A/Dコンバーター、あるいはスペアナソフト」起因の歪が含まれたものがあるかもしれませんので、時間があるときに見直してみようと思っています。
また「A/Dコンバーター」「スペアナソフト」のどちらが原因なのか、「アッテネーターを挟む」以外の回避策があるのか、あるいは管理人の「使い方が適切でない」だけなのか、今後調べていきたいと思っています。
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このアッテネーターですが、よく見ると金属製の黒い筐体上に印字しているのではなく、紙に印字したものを貼っていることがわかります。
大手メーカーの製品ではないので「手作りっぽい」ですが、管理人がいろいろな実験をするのには欠かせない製品です。
CDが登場して直ぐの頃、CDだけを聴くのであれば、「プリメインアンプ」/「プリアンプ」の中にある「フォノイコライザー」機能は必要ないので、「CDプレーヤー」+「高性能アッテネーター」+「パワーアンプ」という聴き方もあったように記憶していますが、最近はあまり見ないですね。