一般的にオーディオ製品は、価格の高いものになるほど、音質も向上するでしょうね。
でも、オーディオ評論家の方が全員一致で「これが一番」と言っている機器はないみたいで、オーディオ評論家の先生の仰ることも様々です。
これでは、何が正しいのかわからなくなってきそうですが、以下のことを試してみてはどうでしょうか?
オーディオ機器のうちで、音質の差が判りやすいのが、スピーカーとヘッドホンだと管理人は思っていますが、最近はヘッドホンが良く売れるようで、自分でiPhoneなどを持っていけば、販売店の店員さんの手を煩わせずに、ヘッドホンの試聴が出来ます。
そこへ行って、いつも自分が聴いている曲で色々なヘッドホンで聴いてみると、そのヘッドホンについて各種の雑誌で評論家の方々が仰っていることが「その通り」なのか、「自分はそうは思わない」のか、あるいは「自分には差がわからない」のか確認できます。
また、「自分がいつも聴いている曲を聴く限りは、価格は高いが自分の好みの音ではない、こっちの安いヘッドホンの音のほうが好み」という場合もあるのではないかと思います。
そういう経験をすると、じゃあヘッドホン以外の機器でも、自分は評論家の方の仰るように感じとることが出来るのか?となり、自分の耳で聞いてみて「良い」と思ったものを自信を持って選べば良いと思います。
「違いが判らない」、あるいは「許容できる範囲の違い」であれば、「安価な方」あるいは「見た目が気に入っている方」を選べば良いと思いますし、耳が肥えてきたら、もっと高い価格帯の中から自分の好みにあったものを選び直せば良いのでは?と思っています。
先ほど、音質の差が判りやすいのが、スピーカーとヘッドホンだと述べましたが、スピーカーについて更に言うと、「あらゆる点で理想的」というスピーカーは無いように思います。
周波数特性が広大でフラットなことを望めば、複数のユニットを用いたものになりますし、低域から高域までの音色が揃った定位の優れたものといえば、フルレンジ一本が有利だと思います。「どういった点が優れたものを良いスピーカーと考えるか?」で選ぶスピーカーは変わると思います。
なお、「同軸スピーカー」というのもありますが、数多くのメーカーから発売されていないところをみると、「これを理想」と考えているメーカーがある一方で、そうでないメーカーも数多くあるのだと思います。
そのことからも、自分自身が「良いと思ったもの」を、自信を持って選べば良いのだと思いますけどね。
また、スピーカーを選ぶときには部屋の大きさ (正確にいうと、スピーカーから聴取位置までの距離) も考える必要がありますね。
大型スピーカーの音を至近距離で聴くと、高音が明らかに上のほうから聞こえ、低音が明らかに下のほうから聞こえてしまい、音が分離したような感じになってしまいますので
(これが気にならない方は別にいいんですけど.....)、お店で試聴するときにも、自宅での設置状況 (どのくらい離れたところから聴くのか) に近い状態で試聴するのが良いかと思います。
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例え話にしてはかなり飛躍しますが、最近毎年行われている「AKB総選挙」で1位になった女の子でも、過半数を獲得しているわけではありません。「この子よりも別の子が良い」と思っている人のほうが多いのです。
AKBのファンの方にとって、どのコが好きかというのは、何かを数値化したもので比較しているわけではないと思いますし (管理人が見ると、殆ど全員が同じ子に見えていますけどね)、何を好ましいと感じるかは人によって異なると思います。
オーディオも似たようなもので、どれを買ったとしても、「それよりも、別の製品のほうが良い」と思う方のほうが多いと思います。ですから自分で「これが良い」と思ったのであれば、それで良いのだと思います。
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他には、スペースの問題。
「大型冷蔵庫の様な大きなスピーカーを2台置いても構わない」と思う方もいれば、オーディオ以外にも様々な趣味があって「カラーボックスの上に置けるようなスピーカーが最適」と考えている方もいらっしゃると思います。
また、その中間あたりが「丁度いい」と考える方もおられるでしょうね。
音に関して「どれが正しい」なんてなくて、「聴いていて愉しい!」と思えることが、大事なことかと思います。
更には、機器に付いた切替スイッチを「カチカチと動かすときの、操作音や手応え」が好きだとか、
「メーターが振れるのを見ていると愉しい」とか、「廻っているのを見ていると愉しい」だとか、
それも「オーディオの愉しみ方のひとつ」ではないかと思いますが、耳の肥えていない管理人には「高価な機器が出す音の有難み」が、検知出来ないんです。(T_T)