これは、SONYから発売されていた「PURESTYLE」というもので、ノーマルの「X I」と、ハイポジの「X II」がありました。
「X I」も「X II」も「パワフルで低ノイズなテープがピュアサウンドを再現」とアピールしていますが、「ノーマル」と「ハイポジ」の差ってないのかなぁ?
「ノーマルのほうが、パワフル」で、「ハイポジのほうが、低ノイズ」な気もしないでもないですが.....
管理人が、このカセットテープがユニークだと思うのは、「抗菌」をアピールしていたこと。
「電池長持ち」というカセットは、他にもあったかと思いますが、「抗菌」というカセットは、あまり聞いた記憶がありません。
「抗菌樹脂」を使った「ピュアホワイトハーフ」ということなのですが.....
「ピュアホワイトハーフ」の弱点なのでしょうか?変色したものもあります。
「長期間日光に晒されていたから」なのかもしれません。
下に示す「開封した個体」では、ハーフの一部が黄色く変色していますが、変色の具合は個体によりバラツキがあるように見えます。
「SIDE-B」は、ほぼ大丈夫です。
電池を長持ちさせる仕組みは、「BS (バッテリー・セービング) メカニズム」というものですが、「電池長持ち」をアピールしたものは、SONYからは他にも「STAMINA」というカセットテープが発売されていたと思いますが.....
ちょっ..... 「バッテー・セービング」って何よ?
「maxell」にも、「電池パワー温存メカ」をアピールしたカセットテープがありましたが、これは「印象的なパッケージ (4) 」でも紹介しています。
「PURESTYLE」の「X I」と「X II」に関して、管理人が「ちょっと使いにくいのでは?」と思っているのは、窓が暗いので「テープがどっちにどのくらい巻き取られているのか」が見えにくいこと。
光に翳せば判るのですが、ウォークマンで使うときは、カセットテープの窓を覗きながら聴いているわけではないので、「こういったデザインでも問題ない」ということなのでしょうか?
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これはTDKから発売されていた「HX」というもので、「TYPE II」(ハイポジ) で使うテープですが.....
これがパッケージで、左上には「METAL ALLOY CASSETTE TAPE」と記載されています。
「HX」とは、「High position eXtra high grade」のことなのでしょうか?
裏面には「メタル磁性体」を採用していることが記載されています。
Webで検索してみると、発売は1983年頃のようです。
「SA より高性能」とアピールされているものの、「SA-X より高性能」とはアピールされておらず、「SA-X」との位置付けの差は微妙だったでしょうか?
ハイポジ用カセットに「メタル磁性体」を使うことで「性能向上」をアピールしたものは、「DENON」にもありました。
「ハイポジション用メタル磁性体」が使われているとのこと。
これがパッケージ
「DENON」の銀色のロゴが、外装フィルムではなく、プラケース上に「金文字」で印字されていたら、もっと良かったのに.....と思っています。
こんな感じにね.....
このプラケースは、「外観に特徴のあるもの (2) 」で紹介したDENONの「DX3」のゴールドバージョン。
同様のコンセプトのものは、「That's」ブランドからも発売されていました。
「EM」は「1本」しか持っていませんので、今の処「未開封」ですが、「MR」と似たような外観なのでは?と思われます。
ハイポジ用カセットに「メタル磁性体」を使うことで「性能向上」をアピールしたものは、管理人が知る限り、3社から発売されていたようですが、どうもこのコンセプトは定着しなかったようです。
それまでの「ハイポジ」を上回る性能だったとしても、「メタルBias」で使うように設計されていないので、メタル磁性体の性能を十分に発揮できず、「これを使うのなら、もうちょっとお金を払って、メタルテープを.....」となり、「中途半端」な位置づけになってしまったのでしょうか?
「メタルテープ登場」(1978年頃のようです) 直後の、世の中で使われているカセットデッキの殆どが「メタル非対応」だった頃に発売されていれば、「今持っているデッキで、更に高性能なテープが使えるカモ???」と、人気になったのかもしれませんが.....