ここでは、「アウトドアでの使用を想定していた」と思われるカセットテープを紹介しています。
これは、DENONから発売されていた、「HANDY POCKET 50」というもの。
「HANDY POCKET」というのは愛称で、正式な製品名は「GX」、「-R50」は「赤バージョンの50min」と言う意味かと思われます。
昭和60年9月作成のカタログに拠れば、90minバージョンもあったようで、「音楽専用」という位置付けのようですから、「DX1」ではなく「DX3」あたりが使われていたのだろうと想像します。
外装フィルムを取るとこういった感じですが、プラケースの中にも、カセットテープ以外に何かあります。
これが、プラケースから取り出した状態。
これが裏面。
これが、内部のケース (「ハンディホルダー」と呼ばれていました) とカセットを切り離した状態です。
「ハンディホルダー」を取り付けても、カセットテープの最大厚み内に収まりますので、一般的なプラケースが使えます。
「もう、アウトドアにはケースは要らない」「ハンディなのにガードはかたいぜ」というコンセプトだったようで、「ハンディホルダーを付けた状態でポケットに入れる」といった使い方を提案していました。
あ、でも一番上の写真をよく見ると、外装フィルム上では「ハンディホルダー」ではなく「SNAP-ON CASSETTE COVER」と表現されています。
「ハンディホルダー」が付いているので、ケース側には「ハブの回転を防止するための突起」がありません。
ラベルについても、カセットテープの色に合わせているようです。
これがカラーバリエーションで、上から「黒」(GX-50)、「黄」(GX-Y50)、「赤」(GX-R50)。
これが背面ですが、ポケットに入れる「カセットテープの色」を変えています。
レーベルの色も変えていますが、「黒」バージョンは一部使用済みです。