これは、BASFから発売されていた「REFERENCE Ⅱ MASTER」というもの。
「黒地」に「金文字」ですから、いかにも「高性能カセット」に使うような配色ですが、窓の形状が独特ですね。
そのため、添付されているラベルも独特の形状となり、貼るとこんな感じになります。 (「B面」にラベルを貼ってみました。)
でも、このカセットテープの最大の特徴は、ヘッドやキャプスタンに近い部分が「別部品」になっていること。
ヘッドやキャプスタンに近い部分を「接合された上下ふたつのハーフ」ではなく「ひとつの部品」で構成することで機械的な精度を上げ、音質向上を図ったのだろうと推測しますが、パッケージやインデックスカードにそういった記載は見られません。
日本語表記が全くないので、欧州向けに発売されたものかと思います。
日本国内メーカーの製品だったら、別ピースで用意した部品のことを、目立つようにアピールしたのでは?と思いますが.....
なお「IEC II」は「TYPE II」と同じ意味ですが、日本国内では「IEC II」といった呼ばれ方はされていなかったように記憶しています。
「BASF」ブランドで発売されていたようですが、この頃は「EMTEC Magnetics」が製造していました。
カセットテープ本体から分離した、このパーツですが、セラミックや金属とかではなく、プラスチックのようです。
これが「インデックスカード」ですが、管理人のような一般ユーザーが当時行っていた、「FM放送からの録音」とか「LP/CDからのダビング」では記載しないような項目があり、「業務用途」として販売されていたものと思います。
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さて、これは「5分長い」のがコンセプトのカセット。
「プラス5分で完全録音!」が「ウリ」で、「これはスワイヤだけです」とのことで、「スワイヤ・マグネティックス・ジャパン・リミテッド」という会社が扱っていたようです。
「カラーバリエーション (2) 」のページで紹介した「MELODIC」というカセットテープが「SWIRE CASSETTES LTD. H.K」だったので、そこの日本法人だったのでしょうか?
FM放送をエアチェックするとき、正味60分の番組だと、「肝心なところで、テープを裏返さなくてはいけない」場合もあったかもしれませんが、5minの余裕があると、そこをうまく避けられるケースもあったのかもしれません。