印象的なパッケージ (1)

 ここでは、管理人にとって「カセットテープ本体」ではなく「パッケージ」が印象的だったものなどを中心に載せています。

 

 これは、日本コロムビアから「DENON」ブランドで発売された初代のDXシリーズ。
 「地味」というか、「シブい」デザインで、「業務用」「高信頼性」という雰囲気を管理人は感じています。 

 

 

 「業務用」「高信頼性」という雰囲気を感じたのは、当時DENONから発売されていた「オープンリール用のテープ」 とパッケージが似ていたからだと思います。

 

 当時、管理人にとって、「DENONのレコードプレーヤー」は、ターンテーブルを囲む円錐台部分と、そこに配置されたボタンが印象的で、手の届かない憧れの製品のひとつでした。
 でもカセットテープなら、お小遣いで「DENON」マークの付いた製品を買うことが出来ました。
 あ、当時は「デノン」ではなくて「デンオン」と読んでいて、2000年頃に「デノン」になりました。 海外では「デンオン」とは読んでもらえなかったようです。

 

 これらのカセットテープ、いずれも「DOUBLE COATED TAPE」と記載されています。
 2層塗りと聞いてまず浮かぶのが、SONYの「Duad」で、他にはTDKの「SA-X」(ハイポジ) が「AVILYNの2層塗り」を行い印象に残っています。
 「NORMAL Position で2層塗り」は、当時は他には無いと思っていましたが、FUJIフイルムなどからも発売されていたようです。
 「DX5」は「Fe-Cr (フェリ・クローム) 」ポジションで使用するカセットですが、「Fe-Cr」ポジションのテープを発売していたメーカーは多くはなかったと思います。

 

 でも、中のカセットテープは、そんなに「業務用」「高信頼性」といった雰囲気ではありません (笑) 。
 写真の「DX7」ですが、高温多湿な場所に長期間置かれていたので、レーベルがかなり痛んでいます。

 

 この「DXシリーズ」ですが、まず「DX3」と「DX5」が発売され、ちょっと遅れて「DX7」が発売されたように記憶しています。

 

 

 その後に「DX1」(Low Noise) と「DXM」(メタル) が発売されましたが、「DENON」のロゴと「DX*」のレイアウトが上のものとは異なりますね。

 

 

 カセットテープ本体ですが、「DX1」と「DXM」では「お揃い感」がないですね。
 上の「DX3」「DX5」「DX7」のカセットテープ本体は、ちゃんと揃っていたのに.....
 「DXM」のカセットテープ本体は、渋いながらも高級感があると管理人は思っています。

 

 この頃から、録音時間を示す「C**」から「C」が無くなったようです。

 

 

 「DX1」ですが、パッケージがここまで似ているのですから、カセット本体についても、コストを掛けなくても、もうちょっと他のDXシリーズに似たレーベルに出来たのではないか?と思います。
 例えば、こんな感じで.....

 

 

 

 

 その後、マイナーチェンジした「DXシリーズ」はこういった感じで、こちらのほうが高級感が増していますよね。
 「DXM」だけは、初代の「渋い」感じのほうが好きですが.....

 

 

 「DX7」だけは「未開封品」を持っていて、当時のパッケージがこちらですが、他も同様のデザインでした。

 

 パッケージについては、管理人は初代DXシリーズのほうが好きです。

 

 

 「DX1」も、高級感が増したように思います。

 

 

 

 「メタルテープ」には、ハーフ上部中央に「検出穴」が設けられていますが、初代の「DXM」にはなく、マイナーチェンジしたものから「検出穴」が、設けられています。
 他社のものでも、メタルテープ登場直後のものは同様ですが、一部のカセットデッキでは、この「検出穴」で、テープ切り替えを自動化していたと思います。
 そういったカセットデッキの場合、初期のメタルテープは「ハイポジ」と認識してしまうと思います。

 

 

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 昔のカセットテープは、透明なフィルムに包まれているものが多かったので、例えば初代の「DXシリーズ」では、開封前後で雰囲気は変わりません。

 

 

 裏面の写真ですが、昔のケースは、多くがこんな感じでした。

 

 

 後のものでは、プラケースの裏側も透明になり、外装フィルム上に印刷をすることが多くなったので、開封したら「高級感が減っちゃった?」ように感じることもありました。

 

 

 上の写真中段の「SA-X」だと、高性能ハーフやテープの性能に関する情報など、外装フィルムを捨ててしまうと判らなくなってしまいます。
 後で同じテープを買おうとしても、「これだっけ???」と迷うこともあったカモですし、オークションなどで外装フィルム無しのものを入手しても、未開封の状態はイメージ出来ませんよね。

 TDKだと「MA」や「MA-R」を発売した頃、SONYだと「DUAD」の2世代目を発売した頃から、外装フィルム上に印刷をすることが多くなったように記憶していますが、「MA」や「DUAD」の未開封品はオークションでも元の値段の数倍で出品されていて手が出ませんので、ここでは別のテープを紹介しています。(「MA」や「DUAD」の「開封済み品」は、当時買ったものを持ってます)

 

 

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 さて、これは「DENON」ブランドになる前のもの。

 

 

 このテープ、近くの電気屋さんで「10本¥1,000」で売られていましたが、管理人にとっては、これが初の「激安カセットテープ」。
 当時はこのテープで、AM放送を録音していました。元が「AM放送」なので、音質は気にしませんでした。
 「High Quality」と記載されていますが、管理人は、全然信じていなかったんですね。

 でも、「DOLBY」の「ON/OFF」を記入できる欄が設けられています。
 「DOLBY-B」による録音も圧縮/伸張システムのひとつですが、テープに入れた音とテープから出てくる音が、かなり近くないと成り立ちません。
 「性能には自信があった」ということなのでしょうか?
 この頃の他社のローエンドカセットを見ても、TDKの「D」にもmaxellの「LN」にも「DOLBY」の欄は設けられていません。

 

 

 「1H」の上位に「3H」もありましたが、これも「5本で¥1,000」くらいで販売されていたように記憶しています。

 

 

 「COLUMBIAブランドでは売れない、安売りされてしまう」と考えたのでしょうか?
 この後には「DENONブランド」で発売され、型番から考えると、「1H」の後継が「DX1」、「3H」の後継が「DX3」と考えます。
 「DENONブランド」が投入される前の「在庫一掃」だったのかもしれませんが、「DENONブランド」になってからは、ここまで安売りされることはなかったように記憶しています。 

 

 

 でも「1H」も「DX3」も、販売元は同じです。
 「DENON」ブランドで展開することで、その後はポピュラーなカセットテープのひとつになっていったように記憶しています。

 

 

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