さて、これはちょっと「ショッキング」な写真で、昔録ったテープを再生中にテープが切れてしまい、ハーフを開けたときの写真ですが、「ちゃんと聴けるようになった」ので、ご安心ください。
ここで使うのが「スプライシングテープ」というもの。
大きさが判るように、カセットテープと一緒に撮影しています。
本来は「オープンリール用」だったものを最近入手ましたが、見たところ「古いモノ」といった様子ではないので、今でも生産されているのかもしれません。
「スプライシングテープ」は、カセットテープの内部でも、テープ両端に5秒分程のリーダーテープを繋ぐのに使われています。
磁性体が塗布されている面(ヘッドが接触する面)とは逆の面から、このようにスプライシングテープを貼って修復。
スプライシングの両側を少し落として、カセットテープのテープ幅を超えないようにする必要があります。
そうしないと、ヘッド部右端に設けられたテープガイドを通過できなくなり、ここでテープが引っ掛かってしまい、機器によっては「テープエンド」だと判断し「AUTO
SHUT OFF」が働いてしまいます。
オープンリールのテープ幅は「6.35mm」ありますが、カセットテープのテープ幅は「3.81mm」とか.....
さて、修復後ハーフを組み直して再生を始めたところ、別のところで「テープ切れ」が発生。
再生を進めるにつれ、「切れる ⇒ ハーフを分解 ⇒ 修復 ⇒ ハーフを取り付け ⇒ 再生 ⇒ 切れる」のループになるのか?とも思っていましたが、幸い2ヶ所の修復のみで演奏できるようになりました。
録音したのは昭和57年 (1982年) のようで、「クルセイダーズ」の特集を録音したものです。
おそらくNHK-FMで平日の16:10から放送されていた「軽音楽をあなたに」ではなかったかと.....
今思うと、ナレーションも含めて全部録音しておいたら、当時のことがもっと鮮明に思い出されて良かったような..... あ、でもナレーションまで録っていたら「90分テープ」に収まらないか.....
ちなみに、このインデックスカードは、当時発行されていたFM誌のひとつ「FM fan」に付いていたものです。
当時は就職前でしたから、レコードを買うお金もあまりなくて、FMからエアチェックしたものを聴くことが多かったですね。
CDが登場する直前か、登場して間もない頃でしたので、まだFM放送局でも「LPレコード」が多く使われていたと思われ、「プチ」「プチ」と周期的なノイズが聞こえる箇所がありますが、昔はそういうこともありました。
このテープは昔は何度も聴いていたので、テープもくたびれているのでしょう。久々に通して聴いてみましたが「懐かしい」です。
繋いだ部分では、僅かに「音トギレ」が起きているかもしれませんが、全部丸々聴けなくなってしまうよりは、遥かに良いですよね。このあたりがアナログのいいところのひとつなのかもしれません。
いずれ、また別のところが切れてしまうかもしれませんが、そのときには、また「修復」です (笑) 。
上に示したカセットは、番組内で演奏されたLPレコードを録音したものですので、もしもこの先、再生不能になっても、「LP/CDを買う」とかいった方法もあります。
でも「ライブ番組」を録音したものも管理人はいくつか持っていて、例えばこれ。
当時NHK-FMでは月~金の夕方6時からは、各県毎にローカル番組を放送していましたが、祝日には全国統一でオリジナルで収録したライブ番組が放送されていて、それを録音したものと記憶していてます。
番組名は覚えていませんが、昭和53年(1978年)10月10日に放送された、渡辺真知子さんのライブです。
こういったものはLP/CD化されていませんから、もしもテープが切れてしまったときに「まだ聴きたい!」と思ったら、スプライシングテープで繋いで修復するしかありません。
このライブは、今でも「まだまだ、何度でも」聴きたいです。
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これは「レタリングセット」というものです。
中身はこんな感じで、説明書と数枚のシートが入っています。
3種類の字体が使えます。
各文字の数は同じではなく、使用頻度を考慮していると思われます。
裏紙をよけて転写したい場所に文字を合わせ、ボールペン等の先の丸いもので擦ると、文字が転写されるようです。
貼ると、こういった感じに仕上がるのですが、「AXIA」ブランドになる前の「1980年代前半」のものでしょうか?
但し、30年以上前のものですから、今では「ちゃんと転写できない」かもしれませんけどね。
今の若い方から見ると、「英数字だけ?日本語は使えないの?」なんて思われるかもしれません。
でも当時は、家庭にパソコンやプリンターがあるような時代ではなく、こういったアクセサリーにも十分に意味があったのでしょう。
1980年代後半頃に、「ワープロ」というものが家庭でも使われ始めたと思うのですが、使える字体は「明朝」と「ゴシック」だけというものも多く、「MS-DOS」上のソフトでは多彩な字体を使えるものはありましたが、ソフト毎に別途「フォントデータ」を購入する必要がある場合が多かったと思います。
手軽に多彩な字体が使えるようになったのは、Windowsが登場した頃からだったのでは?と思います。
管理人の場合、会社でワープロを使うようになったのが1988年頃、会社でパソコンを使うようになったのが1990年頃で、家でパソコンやプリンターを使うようになったり、会社で「一人一台」のPCが導入されたのは「Windows95発売のちょっと前」の1995年の中頃かと記憶しています。
2000年頃までは、会社のPCで「データをフロッピーに落とす」ことも出来ました。
仕事の遅い管理人は、平日の深夜や土日に「自宅で仕事の続きが出来るようにする」のが目的で、データをフロッピーに落としていましたが、当時のセキュリティーは「ゆるゆる」「牧歌的」でした。
今では「外部接続したメディア」からPC内のHDDにコピーすることは出来ても、PC内のHDDから「外部接続したメディア」にはコピー出来ないようになっていますし、上司に「cc」で入れておかないと、メールで自宅のPCにデータを送ることも出来なくなっていますが、他の会社ではどうなんですかね?