ここでも、カセットテープの「見本品?」「非売品?」「販売促進品?」といったものを紹介します。
これには「TDK NEW CASSETTE AD」と記載されています。
こういったケースに収められていたので、販売目的ではなく販促品だったのでしょうか?
これは、ロングセラーだった TDK の「 AD / Acoustic Dynamic 」が、ノーマルの「AD Type1」と、ハイポジの「AD Type2」に展開されたときのものかと思います。
「すべては音楽のため。」「ダイナミックに響く AD Type1」「ナチュラルに響く AD Type2」というのが、キャッチフレーズです。
音楽によって「AD Type1」と「AD Type2」を使い分ける方法が提案されていて.....
「エレクトリック系」や「ビート系」には「AD Type1」がオススメですが、12種類もの品種があったようです。
「アコースティック系」や「メロディアス系」には「AD Type2」がオススメ、ということのようです。
「AD Type1」にあった「30min」が、「AD Type2」で「40min」になっている理由は、管理人には判りません。
「ユニークなコンセプト (1) 」で紹介した、このカセットテープと「ちょっと似たコンセプト」ですね。
maxellから発売されていたロングセラーの「UD」が「UD I」と「UD II」に展開されたのは1980年代の前半頃、一方でTDKのロングセラーだった「AD」が「AD Type1」と「AD Type2」に展開されたのは、1990年代の中頃のようですから、「maxellに追従した」というのには、年月が経ち過ぎているような気がします。
1977年頃から親しまれてきたカセットテープ「AD」をハイポジにも展開し、「様々な楽曲に、より高いクオリティで録音できるようにしよう」という意図だったのかと思いますが、ノーマルが「I」、ハイポジが「II」という商品展開は、maxellが早かったと思います。
その後「UD XL I」は「XL I」に、「UD XL II」は「XL II」になり、更には高性能バージョンの「XL I-S」「XL II- S」がラインナップに追加され、ロングセラーになったと記憶しています。
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これは、「ユニークなコンセプト (4) 」でも紹介した、TDKから発売された「BEAM」というカセットテープ。
同じ品種のカセットを複数本パックにして「お買い得価格」で販売されることはあったかと思いますが、「Normal Position」のカセットと、「High Position」のカセットを一緒にして売るなんて、ちょっと不自然ですよね?
と思っていたら、販売店に向けたサンプルのようです。裏面の左下に小さく書かれていました。
改めてよく見ると、表側にも「Not for sale, Promotion only.」という記載がありました。
このカセットに関する詳細は、「ユニークなコンセプト (4) 」の後半で述べています。