これは maxell の 「UD」 ですが、6万本限定で復刻され、2016年11月25日に発売されたもの。
「UD」と書かれていますが、中に入っているテープは現行の「UR」グレード相当と云われており、1972年に発売された「UD」のデザインを復刻したものです。
maxellのWebサイトによれば、2016年はmaxellが日本で初めてカセットテープを製品化し50周年の年だそうです。 管理人がFMから録音するようになった頃のカセットテープは、プラスチック製のハーフに「紙」のレーベルを貼ったものが殆どだったので、このタイプのカセットテープは懐かしいです。
「UD」は、その後「UD-XL」、「UD-XL I」、「UD-XL II」、「XL I-S」、「XL II-S」などに高性能化されていったmaxellの音楽用カセットテープの原点にあたるものです。(「UD」は、Ultra-Dynamic の略です。) 46分で¥370でしたが、当時もこのくらいの値段だったと思います。
その後、C10/C60/C90も買ってしまいました。オリジナル版に「C10」は無かったと思いますが.....
これは、雑誌「stereo」の2019年11月号に付いていたもので、「UD」ではなく「UD60FM」と称されています。
「FM」が何を意味するのかは、今のところ不明です。
これが中のカセットテープ。
かつての「UD」みたいに、縦縞が健在です。
こんな箱に入れられ、雑誌の中央付近のページの間に挟まれ、「輪ゴム」で止められていました。
「Phile web」の記事に拠れば、月刊誌「stereo」の販売部数は「公称で10万部」とのことで、仮にこれが「実売」に近ければ、2016年に復刻された「6万本」よりも多い本数となります。
但し「雑誌の付録」であって、カセットテープ単体では販売されていないので、複数本入手しようとすると「お高いもの」(税別¥1,400) になってしまいます。
2016年の復刻版と同様に、NAGAOKAの現行品と同じ場所に「ロット番号」が捺印されています。
この部分の字体も同様な気がします。
さて、「磁性体は?」というと....
一番奥から、
(1) 今回の「UD60FM」
(2) 2016年に「6万本限定」で復刻された「UD」
(3) NAGAOKAの「旧タイプ」
(いずれも「往復60分」タイプ)
「現在販売中のもの (2) 」や「テープ面の拡大写真 (1) 」で述べたように、2016年に発売された「復刻版UD」は当時「NAGAOKA」から発売されていたものと共通する点が多く、テープの色も近いものでした。
今回改めて、デジタル顕微鏡を使い、同じ撮影条件で連続して撮影してみました。
これが、2016年に「6万本限定」で復刻された「UD」。
これが、その頃発売されていたNAGAOKAのカセットテープですが、上と似ていますよね。
どちらも表面が「軽石」のような感じに見えますし、白い粒々も見え、全体の色も似ています。
これがmaxellの「UR」。
2016年に「6万本限定」で復刻された「UD」は「UR相当」と云われてはいますけどね.....
そして、これが「UDFM」。NAGAOKAのものとは別物に見えますし、むしろ、これの方が「UR」に近い?感じがします。(あくまで「見た目の話」であって、音のことではありませんよ)
これがNAGAOKAの現行品ですが、これとも異なっています。
今後また「何か新しいこと」を見つけたら、Updateします。
こちらは、2021年12月に「ネコ・パブリシング」から発売された「ステレオ時代 '80s」の、「ネコ・パブリシング公式サイト」限定品で「ハイポジ・カセットテープ」付きでした。
雑誌単独だと、¥1,620 (税込) なのですが、こちらは「¥3,300+送料」ということで、このテープは¥1,600以上 (税込) のものになり、かつての「MA-R
C46」に近い価格です。
でも今時、大量に売れそうも無いハイポジションのカセットテープを新規に作ろうとすれば、結構なコストになるのでしょうね。
今回のものは、透明なケースに収められていました。