ユニークなコンセプト (1)

 ここでは、ユニークなコンセプトで発売されたものなどを載せています。

 

 これは、SONYのカセットテープで「Pops用」「Classic用」「Rock用」と「音楽ジャンル別カセット」というコンセプトで発売されたものです。 

 

 

 パッケージはこんな感じ

 

 

 

 これが裏面。
 「DPメカ」については、「印象的なパッケージ (3) 」のページで紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 それぞれで、音の傾向が異なるようですが、録音対象とする音楽ジャンルを、ここまではっきり示しているカセットテープというのは、管理人は他に記憶がありません。
 テープとかカセットデッキの場合は、「再生される音が元の音と等しい」ことが理想であって、「○○用なんて、なんか変?」と、当時管理人は思っていました。
 でも「理想通りのもの」というのは出来ない、あるいは出来たとしても、とてもお高いものになってしまうので、「特定の音楽ジャンルに的を絞って最適化することで、お手頃な価格に抑えたもの」ということなのでしょうね。

 

 

 「Pops / Classic / Rock」と似たようなパッケージのカセットテープがあり、それがこれ。

 

 

 「Vocal 10」という商品名で、カラオケライブラリー作り / 語学レッスン / オーディション応募用、などの用途が想定されていました。

 

 

 

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 これは富士フィルムから発売されていた「カーステレオ用」というカセットテープで、「クルマ特有の音響特性を考慮、及び耐熱性能を向上させた」というものでした。 

 

 写真手前の「GT-I」は、おそらく「初代」のものでノーマルポジション用、写真奥の「GT-II」は「AXIA」ブランドになってからのものでハイポジション用のものです。

 

 

 最近になって、未開封品を入手しました。
 いずれも「FUJI」ブランドの頃のものですが、左上に大きく「FOR CAR STEREO」と記載されています。

 

 

 側面にも大きく「CAR」の文字が.....

 

 「GT-I」よりやや遅れて発売されたように記憶している「GT-II」では、録音時間を表す「46」が、外装フィルム上に印刷されていなのですが、「外装フィルムを共通化することで、製造コストを下げよう」という意図があったのでしょうか?

 

 この面にも、「GT-II」では、録音時間が記載されていません。 

 

 

 「印象的なパッケージ (5) 」で紹介したこのパッケージと比べると、かなりカッコ良くなっています。発売時期は10年くらいしか違わないと思うのですが.....

 

 

 裏面には「カーオーディオ用」として、どのような特徴を持っているかが記載されています。
 「HD」とは「High Definition」ではなく「Heavy Duty」のことなのでしょうか?

 

 

 

 発売当時は、稲垣純一氏の「夏のクラクション」がCMソングだったように記憶していますが、YouTubeなどを探しても「そう、これ、これ!」という動画が、今の処見つかりません。

 

 

 パッケージ上で述べている「AB面識別マーク」とは、このように持ったときに.....

 

 

 「A面」表示は、中心部がやや窪んでいて、中央に突起があり

 

 

 

 「B面」は中央部が盛り上がっていて突起がなく、これで「A面」「B面」を識別出来る仕組み。

 

 

 

 

 

 また、パッケージ上で述べている「ノンスリップエッジ」とは、左右の側面に設けられた「ギザギザ」のこと。

 

 

 

 カーステレオに装着するには、こういった向きで挿入する場合もあり、「ノンスリップエッジ」は、これに配慮したものと思われます。

 

 

 

 これは、「パリ - ダカールラリー走破記念」の「2本パック + 耐熱Pケース + キーホルダー」。

 

 

 これが裏面。「地獄で、グッドサウンド。」というのがキャッチフレーズでした。

 

 

 「昼夜の車内温度差100℃以上」って..... ラリーカーには「エアコン」なんて付いていないんでしょうか?
 管理人は、そのあたりの知識は「ゼロ」です (笑) 。

 

 

 スポンサーだったので、エアコンは載せていなくても、「カーステレオは載せていた」ということ???

 

 

 プラケースも耐熱設計で.....

 

 

 「AXIA」ブランドになった「GTシリーズ」では、プラケースにも「HEAT RESISTANT」と記載されていました。

 

 

 中に付いていた「キーホルダー」を、実際のクルマのキーに付けてみました。

 

 管理人が知る限りでは、「カーオーディオ用」というカセットテープは、他には記憶にありません。

 

 

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 これは、「LUXMAN」から発売されていたカセットテープですが、よく見ると、カセットハーフの下部に「ネジ」があります。

 

 

 

 これは、「アジマスのズレを補正するためのもの」とのことですが、他のメーカーには広がっていかなかったようです。

 

 

 

 これは maxell の 「UD」 ですが、6万本限定で復刻され、2016年11月25日に発売されたもの。
 「UD」と書かれていますが、中に入っているテープは現行の「UR」グレード相当と云われており、1972年に発売された「UD」のデザインを復刻したものです。

 

 maxellのWebサイトによれば、2016年はmaxellが日本で初めてカセットテープを製品化し50周年の年だそうです。
 管理人がFMから録音するようになった頃のカセットテープは、プラスチック製のハーフに「紙」のレーベルを貼ったものが殆どだったので、このタイプのカセットテープは懐かしいです。
 「UD」は、その後「UD-XL」、「UD-XL I」、「UD-XL II」、「XL I-S」、「XL II-S」などに高性能化されていったmaxellの音楽用カセットテープの原点にあたるものです。(「UD」は、Ultra-Dynamic の略です。)
 46分で¥370でしたが、当時もこのくらいの値段だったと思います。

 

 

 その後、C10/C60/C90も買ってしまいました。オリジナル版に「C10」は無かったと思いますが.....

 

 

 

 

 これは、maxell の「UDI」をベースに、オートリバース機で使うのに適した設計をした「UDI - R」というもので、「- R」とは、TDKの「MA - R」のような「Referece」の意味ではなく、「Reverse」のことなのでしょう。
 ハーフ上に「For Auto Reverse Recorder」という文字が見えますが、「オートリバース」でないデッキでも使えますよ。

 

 上の写真では、手前のハーフが透明で、奥のハーフの内側には青地に白のストライプがデザインされているので、左右リールのテープ量が確認し易くなっています。
 また、ハブについては、「ダーツの的」みたいにデザインされていて、リールが廻っている方向も確認し易いかと思います。

 

 

 一方で、上の写真に示す「A面」と、下の写真に示す「B面」とでは、全く外観が異なります。

 

 

 

 これが、側面から観た様子。

 

 

 

 誤録音防止のツメは、「A面」用、「B面」用ともに、B面側のハーフから作られています。
 一般的なカセットテープだと、「A面」用のツメは「B面」のハーフから、「B面」用のツメは「A面」のハーフから作られます。

 

 

 

 リーダーテープは一般的なカセットテープよりも短くなっています。
 リーダーテープの長さは、一般的なカセットテープでは「6秒弱程度」かと思いますが、このカセットテープでは「4秒弱程度」と思われます。
 「A面」→「B面」と続けて録音したときに「無音時間が短くなる」メリットがあったのかと思います。

 

 

 でも、リーダーテープに関しては、更に短いものもありました。
 左のテープは、AXIAの「J'z 2」というものですが、リーダーテープの長さは1.5秒くらいかと思われます。

 

 また「音楽録音以外の用途」で紹介した、パソコン用に作られたmaxellの「CP15」「CP10」のリーダーテープはもっと短くて、カセット底部には全く現れません。

 

 

 

 右側のリールにテープが巻き取られた状態では、左側のリールの下には「左方向を向いた緑の矢印上に白文字で「B」と書かれた表示」が現れます。
 また、右側のリールの下には「右方向を向いた青い矢印上に白文字で「A」と書かれた表示」があり、「A面 /B面 どちらを使うときも、こちらの面を向けて使ってほしい」という意図が判ります。

 

 他のカセットテープにはない特徴をいくつも持ったカセットテープですが、管理人が知る限り「UDI - R」というカセットは、このバージョンしかなかったようで、ロングラン製品にはならなかったようです。

 

 

 

 

 同様のコンセプトのカセットテープは、「SANYO」からも発売されていました。
 これは「グレー」なので、地味ですが、「THE REVERSE」には、他の色展開もあったようです。

 

 

 こちらが「A面」

 

 

 こちらが「B面」

 

 

 

 リーダーテープをかなり短くしていて、この写真では左側のリールに全部巻き取っていますが、それでもリーダーテープがヘッド部分にまで来ません。

 

 このため、「反転したときに音が途切れない」というメリットがあったと思われますが、「消去ヘッドを通らない部分」が出来るので、上書きした場合には、反転部分で前回の録音内容が被ってしまうのでは?と思います。
 「ハイファイ録音」用途ではなかったので、「コレはコレであり」なのでしょう。

 

 

 

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