OEM品? (1)

 これは、かつてTDKから発売された、初代の「AD」で、管理人が「音楽用のカセット」を買うきっかけになったカセットテープでもあります。

 

 

 管理人が知る限り、この「AD」をきっかけに、TDKの他の「音楽用カセット」にも、キャラメルみたいな「格子縞」の入った「Precision Cassette Half」が採用されたように記憶しています。
 「AD」が発売される前の「SA」は、「Precision Cassette Half」ではないので「窓」も狭いですし、「Noise Reduction □IN □OUT」の表示もありません。
 ここが「TDKカセットの歴史が変わった」ポイントのひとつなのでは?と思います。

 

 

 「格子縞」の入ったカセットテープは、当時オーディオ機器を発売していた他のメーカーからも発売されていましたが、自社でテープを開発したようには思えませんので、TDKから「OEM購入していたのでは?」と管理人は思っています。

 

 

 まずこれは、「YAMAHA」ブランドのカセットテープ。

 

 

 管理人が持っている下のカセットで云うと、ハーフの色は「SA-X」と同じに見えますが、他は「AD-X」に似ているように思います。

 

 

 

 

 これは「TOSHIBA」のカセットテープ。

 

 東芝から発売されていたラジカセは、モノラルが主流だった頃は「アクタス」だったのが、ステレオラジカセになった頃から「BOMBEAT」が使われていたように記憶しています。 

 

 

 インデックスカードも「TDK」のものと似ています。

 

 

 ここもTDKと似ていますが、東芝が開発した「ノイズリダクションシステム」の「adres / Automatic Dynamic Range Expansion System」を選べるようにしたところが、「TOSHIBA」らしさでしょうか? 

 

 

 

 Webで「BOMBEAT + adres」で検索すると、「adres」を内蔵したラジカセもあったようです。

 

 

 

 「Technics」ブランドで発売された、このカセットテープも、ハーフは「TDK」っぽいですが、窓の形状とハブの色が独自性を出しているのでしょうかね?

 

 家電製品全般を販売していた「松下電器」(現在の Panasonic ) の場合は、全国至るところにまで販路が充実していて、かなりの販売数が見込めたので、「専用ハーフ」用の金型を起こすなどして「独自性」を出せたのでしょうかね?
 管理人は、「Techinics / National」ブランドのカセットテープは、「松下電器の特約店 (ナショナル店会の店) 」でしか見た記憶がありませんが、当時管理人が住んでいた町よりも「もっと田舎」だと、「近所には松下電器の特約店しかない」という場合もあったかと思います。

 

 

 

 これも.....

 

 

 裏面には「トリオ株式会社」と記載されており、「TDK」とは、どこにも記載されていませんが、「TDKからの購入品」と思われます。

 

 

 

 これは東芝から発売されていたカセットテープですが.....

 

 

 これに似ていて、おそらく「TDKからのOEM供給品」と思われます。

 

 

 窓の形状、字体も似ています。

 

 

 インデックスカードの書式も「TDK」のものと似ています。
 この頃は、2種類の「TOSHIBA」ロゴが使われていたのですね。

 

 

 

 

 

 これは「Nakamichi」ブランドのカセットテープですが、これも「TDK製」のように見えます。

 

 未開封品だったら、とても手が出ませんが、「開封済みで、インデックスカード無し」だったので、お安く入手できました。

 

 

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 これは「PIONEER」ブランドのカセットテープですが、この「PIONEER」のロゴも懐かしく、「Laser Disc」が最高画質だった頃を思い出します。

 

 

 

 「FUJI」から発売されていた、このカセットテープと共通点が多いです。

 

 

 

 ハーフ全体は、「キャラメルのような格子縞」ではなく、「シボ」が入っていて、右上には「JAPAN」の刻印があります。

 

 

 「誤消去防止」用の爪を示す矢印も似ていて.....

 

 

 ハーフ上部の「ロット表示?」も、位置/書体/フォーマットが似ています。

 

 

 ケースも、側面部が似ていますが、「全く同じもの」ではありません。

 

 

 「FUJI」のケースには、「FUJI MADE IN JAPAN」の表示があり、「PIONEER」のケースには「四角」だけが見えます。
 同じ金型を使って「入れ子対応」したということでしょうかね?

 

( いずれも中古で入手したものですので、ケースについては他のカセットテープのものと入れ替わっていることも考えられます。)

 

 

 

 当時、日本でカセットテープを作っていたメーカーには、「TDK」「SONY」「maxell」「FUJI」「DENON」があったと思いますが、「SONY」や「DENON」は「カセットデッキ」も作っていました。
 「YAMAHA」や「TOSHIBA」「National / Technincs」「PIONEER」にとって、「SONY」や「DENON」は「競合他社」であって、そこからカセットテープをOEM購入して「ライバル会社の売り上げUPに貢献」という形にはしたくはなかったのでは?と思います。
 「maxell」も、当時は「日立マクセル」で「日立グループ」でしたから、「Lo-D」と被ってしまいます。

 一方で「TDK」と「FUJI」は、カセットデッキを作っていなかったので、カセットデッキのメーカーに対しては「中立な立場」になりますよね。
 そういった事情から、カセットデッキを作っているメーカーが、「自社ブランド」のカセットテープを発売するときの「OEM購入先」としては、「TDK」か「FUJI」が選ばれやすかったのでは?と思われ、「TDK」や「FUJI」が「性能的に優れていたとか、コスパが良かった」といった理由ではないように思います。
 

 

 また、自社でカセットテープを作っていないメーカーのカセットデッキでは、「TDK」のテープで最適な特性になるように設定される場合が多かったと聞きますし、そういったメーカーのカセットデッキのカタログ上では、「TDK」のテープが使われることが多かったように記憶しています。

 

 

 

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