これは、「カラオケ用」と表示された National (今の Panasonic ) のカセットテープ。
「カラオケの練習用」に適した「10分」「20分」といった録音時間のものは他にもありますが、「愛称?」として製品上に「Karaoke」と大きく記載されたカセットテープは多くはなかったのでは?と思います。
インデックスカードにも「カラオケ」と記載されています。
「カラオケ用として開発されたものです」と明記されていますが、ハーフに刻まれているキャラメルのような格子状の溝から推測すると、TDKからのOEM供給品だったのかもしれません。
「カラオケ用として開発されたものです」と云うより、「カラオケ用として企画されたものです」とか「カラオケ用として発売されたものです」と云われたほうが「しっくり」きますけどね。
テープの長さを変えるくらいのことを、Nationalでは「開発」っていうのかニャ?
製品名は「RT-16K」ですが、「16」は往復で16分の録音が出来ること、「K」は「カラオケ」のことですかね?
頭の「RT」ですが、「National」や「Technics」ブランドのカセットテープの多くが「RT-xxxx」といった名称だったようで、下のカセットでは「60」は録音時間を、「MX」はグレードを表していました。
これもハーフは「TDK」っぽいですが、窓の形状とハブの色が独自性を出しているのでしょうかね?
松下電器産業の持つ「National」「Technics」とも、誰もが知っているような有名なブランドでしたが、カセットテープとしては、あまりポピュラーなものではなかったように思います。
管理人には、「松下電器の特約店」でしか見た記憶がありません。
他にも、多くのオーディオ機器を発売していたAurex (東芝)、PIONEER、KENWOOD、YAMAHAなどからもカセットテープが発売されていました
(OEM供給だったのかと思います)。
それらについては、管理人は当時実物を見たことがありませんが、田舎に住んでいたからであって、都会では容易に入手できたのかもしれません。
当時の価格よりも大幅に高くても良いのであれば、オークションで入手できますけどね.....
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さて、これはScotch の「TARTAN」というカセットテープですが.....
あれ、文字が上下逆ですね。
このように配置するとちゃんと読めます。
昔を知る方には「エルカセット」を思い出させるような外観ですが、再生時、この写真上ではテープは右から左に流れていきます。
高級カセットデッキで使うのではなく、「ラジカセ専用」というコンセプトです。
管理人が知る限りは、60分/90分/120分のバリエーションがあり、レーベルの色が若干異なっています。
パッケージの色も異なっていました。
当時多くのラジカセでは、テープが露出している部分が上になるようにテープを入れ、上部にあるボタンを「ガチャッ」と押し込むタイプが多いですから、このカセットテープだとレーベル部が逆さまにならず見易いですし、逆さまになることに見慣れている方にとっては、ちょっと新鮮じゃないですか?
管理人が持っているラジカセだと、レーベルの書き込み部が見えないので、効果がいまひとつ判りにくいですが、「逆さまにならない」のは、面白いアイデアだったと思います。
これはラジカセではありませんが、当時のラジカセで窓が広いものだと、きっとこんな感じに見えたのでしょう。
ちなみに、現在店頭に並んでいるカセットテープを再生できる機器を見てみましたが、窓が小さく、リールが廻っていることが確認できるだけで、レーベルが良く見えるような製品は多くないようですね。
この頃の「Scotch」のラインナップは、ローエンドの「TARTAN」、エアチェック用の「CRYSTAL」、ノーマル最高峰の「MASTER
120μs EQ」、クロムポジションの「MASTER 70μs EQ」、2層コートしたフェリクロームポジションの「CLASSIC」でした。
でも、逆向きに印刷された「TARTAN」は、定着しなかったようで、「CLASSIC」に代わって、世界初のメタルポジション用カセット「METAFINE」が発売されている頃には、通常のレーベルに変更されていました。
背面のインデックスカードの表示も変わりました。
ちなみにラジカセで正立透視型が現れたのは、SONYで云えば、カセットの付いた「スカイセンサー5950 / CF-5950」とか、初代の ZIPBA'P「CF-6500」の頃だったかと思います。(1970年代後半ですかね?)
これらは、最近ヤフオクでお安く入手したものですが、この頃から、中~高価格帯のラジカセでは、カセットデッキのような正立透視型のものが、いくつも発売されたと記憶しています。
そういった背景から、通常のレーベルに変更されたのでしょうかね?「METAFINE」の登場もその頃でした.....
さて、暗がりでも「A面」と「B面」を識別出来るようにと考えたのだと思いますが、窓上部端に設けられた突起が、「A面」ではひとつ、「B面」ではふたつ設けられています。(「TARTAN」の「R」の手前あたりです)
4隅などにある「ネジ」のほうが識別し易いのでは、と管理人は思いますが、下の写真に示すように、「ネジ」ではなく「固着」させていたカセットもあったために、こういった方法が取られていたのかと推測します。
これは「TARTAN」よりも前のものと思われるもの。
これは「TARTAN」と同時期に発売されていた「MASTER 70μs EQ」ですが、窓上部に設けられた突起は、かなり小さくなっていて、こちらが「A面」
こちらが「B面」
指先の鈍感な管理人には識別は容易ではなく、Scotch社のお膝元に住む大柄なアメリカ人男性が、これで識別できたのかしらん?とは思いますけどね。
でも、目の不自由な方にとっては大いに助かったのかもれません。
レーベル部が上下逆に印刷されたカセットテープは、学校に通っている頃「TARTAN」以外にも見たことがあるような気もするのですが、どんなものだったのか思い出せません。記憶違いかもしれません.....
と思っていましたが、先日「ヤフオク」で見つけたのがこれ。
「REC」というのは、SANYOから発売されていたラジカセの愛称のひとつですが、「U4」などの「カジュアルなステレオラジカセ」が登場するちょっと前に発売されていたものだったと記憶しています。
この頃、ラジカセを購入すると大抵は「デモテープ」が付いていたと思います。
「A面」は録音済、「B面」は未録音ですが、ラジカセに添付されるテープの多くが、こういった構成だったかと思います。
ラジカセにセットすると、ちゃんと読めるような向きになります。
ラジカセ用のデモテープで「ラベルを上下反対にしたもの」は、当時他社を含め幾つもあって、管理人はそれを眼にしていたのだろうと思われます。
また、上下が逆になったものは「外観に特徴のあるもの (2)」にも載せています。